『スーパーマリオランド』(SUPER MARIO LAND)は、任天堂が1989年4月21日に発売したゲームボーイ用の横スクロールアクションゲーム。ゲームボーイ発売時のローンチタイトルで、キャラクター「デイジー」の初登場作品。マリオランドシリーズの第1作目。
日本での販売本数は約419万本で、ゲームボーイソフト史上売り上げNo.2。
この作品は岡田智や松岡洋史などそれまでのマリオシリーズには関わっていなかったスタッフが制作しており、本作品独自のシステムがいくつか存在する。
基本的なシステムは『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)を踏襲しており、『スーパーマリオブラザーズ』・『スーパーマリオブラザーズ2』と同様、右方向のみにスクロールし引き返すことのできない横スクロール式のアクションゲームである。プレイヤーはマリオを操作し、待ち受ける敵を倒しあるいは避け、右へ右へと進んでいき、各エリアのゴールを目指す。ゴール地点には上下2つの入り口があり、上のゴールに入った場合にはボーナスステージ(マリオの残り人数が増えるなど)に挑戦できる。上のゴールへ行くには落ちるブロックを踏み台にしたり、ゴール以前の区間から上層部を進む方法など様々でかなりのテクニックが必要な場所もある。
各ワールドは3つのエリアに分かれている。3つ目のエリアには各ワールドのボスが待っている。シューティングゲームの様式になっているステージもある。最終ステージ以外の各ワールドの3つ目のエリアは奥にあるスイッチを踏むことでクリアでき、必ずしもボスを倒さなくてもよく、また、クリア時に必ずボーナスステージに挑戦可能である。最終ステージはスイッチがなく必ずボスを倒す必要があり、ボスを倒すとそのままラスボスであるタタンガ戦に突入する。
他のマリオシリーズのアクションゲームと異なり、甲羅を蹴るなどの敵を使ったアクションが一切ない。また、エリアが計12しかないこともあり、ワープやショートカットルートも一切ない。このため旧作に比べてゲーム要素が簡素になっているが、これについてはゲームボーイの初期作及びローンチタイトルであったため、当時の技術では再現できなかったとされている[4]。
高得点を稼ぐとゲームオーバーになった時にコンティニューが可能。10万点ごとにコンティニュー回数が1回追加され、タイトル画面でキノコのカーソルを動かして「CONTINUE」を選べばそのステージから再開できる。
ワールド2-3と4-3(最終ステージ)は右方向強制スクロールのシューティングステージとなっており、乗り物に乗って敵を飛び道具で攻撃しながら進むことになる。通常時との違いは以下の通り。
ワールド2-3は水中面となっており、潜水艇マリンポップ号に乗り魚雷で攻撃する。ワールド4-3は空中面となっており、戦闘機スカイポップ号に乗りミサイルで攻撃する。どちらも操作方法やゲーム内の仕様に関しては共通。
画面ずらし等のバグ技が多数発見されているが、中でも有名なのが、2-3と4-3のシューティングステージで、マリオが左端から右端へ移ってしまうバグである。これを使うと、通常では入れない壁の内側に入ったり、ボスを倒さずに扉の裏側へ行くことができてしまう。
タタンガを倒すとタイトル画面のキノコがマリオに変わり、裏面に進める。ステージ構成は変わらないが敵と障害物の数が多くなる。ボス戦ではタマオーが2体に増える以外は通常と同じである。裏面をクリアするとタイトル画面でステージセレクトが可能になる。選択できるのは裏面のみで、表面に戻ることはできない。
ピラプト王国・ミューダ王国・イーストン王国・チャイ王国から成るサラサ・ランドと呼ばれる世界があった。
ある日、サラサ・ランドを征服する事を企む宇宙怪人タタンガが空から現れた。
タタンガは各王国の住民たちに宇宙催眠をかけ、思うがままに操ってあっという間にサラサ・ランドを乗っ取り、さらにサラサ・ランドの姫デイジー姫も連れ去ってしまった。
このことを知ったマリオはデイジー姫が捕らえられているというチャイ王国を目指す。
ゲームの舞台はサラサ・ランドとなっており、ピラプト王国・ミューダ王国・イーストン王国・チャイ王国の四王国から成り立っている。敵キャラクターは本作独自のものが多いが、一部、キノコ王国に住んでいるものと共通ないし特徴や外観が類似した種族が住んでいる。
各王国のモデルは、古代文明や伝説にゆかりのある実在の国、地域であり、設定では各国の王はそれぞれ、『スーパーマリオランド』での中ボスとなっている。
本作では上記のようにキノコ王国ではなくサラサ・ランドという別の世界が舞台となっており、クッパやピーチ姫などこれまでのマリオシリーズに登場したキャラクターは登場せず、デイジー姫や宇宙怪人タタンガなどの新キャラクターが登場している。
無敵状態でも倒せない障害物。
『コミックボンボン』で、本作のコミカライズ版が本山一城によって連載されているが、ゲームには出てこないピーチ姫、メカクリボー、ナンチャン道士、ナンキンくん、ミンメイ、スーちゃんなども登場する。なおスーパーマリオランド本編に関しては第1巻のみで終了した。
『スーパーマリオくん』[要曖昧さ回避]では2巻巻末の4コマ漫画が「スーパーマリオランド」を扱ったものになっている(一話のみ)。タタンガを倒してデイジー姫を助けに来たマリオが、欄外からピーチ姫に「このうわき者!!」とスーパーキノコを投げつけられる。3巻巻末の漫画ではタタンガの手下たちがクッパに雇われているという設定でマリオたちに襲い掛かる。マリオたちが直接倒したボスはドラゴンザマスとタマオーのみで、タタンガはクッパとのやり取りが描写される1コマにしか出て来ない。
マリオ - ルイージ - ピーチ - ヨッシー - クッパ - ドンキーコングJr. - ノコノコ - キノピオ
ドンキーコング - ワリオ
デイジー - ディディーコング - キャサリン - パタパタ - クッパJr. - ベビィマリオ - ベビィルイージ - ワルイージ - キノピコ - ボスパックン - キングテレサ
ヘイホー - カロン - HVC-012
Mii - ベビィピーチ - ベビィデイジー - ファンキーコング - ほねクッパ - ロゼッタ
メタルマリオ - ハニークイーン - ハナチャン - ジュゲム
イギー - ロイ - レミー - ラリー - ウェンディ - ルドウィッグ - モートン - ベビィロゼッタ - ピンクゴールドピーチ - リンク - タヌキマリオ - ネコピーチ - むらびと (男の子) - むらびと (女の子) - しずえ
ガール - ボーイ
キノピーチ - ポリーン - ハンマーブロス - ブーメランブロス - ファイアブロス - アイスブロス - チョロプー - ディクシーコング - トッテン - ボムキング - カメック - ブル - ポチ
パックマン - ミズ・パックマン - アカベイ
まめっち
どんちゃん
スーパーマリオ - マリオとドンキー - スーパーマリオくん(嵩瀬ひろし版) - ゴー!!ゴー!!マリオカート - GOGO!マリオワールド - ピーチの大冒険!? - ヨッシーくん
スーパーマリオブラザーズ(読み切り作品) - スーパーマリオブラザーズ2 - スーパーマリオくん(沢田ユキオ版) - スーパーマリオッさん - スーパーワリオくん - オレだよ!ワリオだよ!!
スーパーマリオカート(あおきけい名義) - マリオカート64 - ドクターマリオくん
ピーチ姫シリーズ - ファイアパックンシリーズ - マリオパーティ 4コマまんが王国
スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦! - スーパーマリオ 魔界帝国の女神 - ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
スーパーマリオ64 オリジナルサウンドトラック - スーパーマリオ オデッセイ オリジナルサウンドトラック(Jump Up, Super Star! - Break Free (Lead the Way)) - ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー サウンドトラック(ピーチス)
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