『マリオテニス64』(マリオテニスろくじゅうよん、Mario Tennis 64)は、任天堂から発売されたNINTENDO64用ゲームソフト。
マリオファミリーを操作してテニスをプレイできる、キャメロット制作のマリオテニスシリーズの第1作。4人参加によるダブルスも可能[2]。マリオのテニスゲームとしては過去に『マリオズテニス』(バーチャルボーイ)が存在したが、キャメロット制作のマリオテニスシリーズは本作以降も継続してリリースされている。
バーチャルコンソールでも配信されているが、64GBパックの機能には対応していないため、後述する『マリオテニスGB』の連動キャラクターを使用することは出来ない。
2021年10月26日より配信された『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』にて、本作が初期ソフトの一つとして収録されている[3]。
システム
操作の主な使用は、3DスティックとA・Bボタンのみ。Aボタンは(トップスピン)。Bボタンは(スライススピン)。長押しや同時押しなど二つのボタンの組み合わせで、スマッシュ、ボレーなど、ショットを11種類に使い分けることが可能[2]。
前年に発売された『マリオゴルフ64』とは異なり、操作キャラクターは全てマリオシリーズから出演しているが、本作からの新キャラクターとしてワルイージが初登場した。さらに、デイジー、キャサリン、ドンキーコングJr.など、長い間ゲーム作品に登場していなかったキャラも含まれており、公式サイトにはわざわざ過去の出演作品が表記されている。特にデイジーとキャサリンは本作での復活をきっかけに、後年のパーティ、スポーツ系などのマリオシリーズでは常連となった。
使用キャラ
コート
- ハードコート
- クレイコート
- グラスコート
- カーペットコート
隠しコート
- マリオブラザーズコート
- ベビィマリオ&ヨッシーコート
- ワリオ&ワルイージコート
- ドンキーコングコート
- マリオ&ルイージコート
- キャサリン&ヨッシーコート
- パーフェクトコート - パックンチャレンジ専用
以下は特定の条件を満たしたマリオテニスGBとデータリンクする必要があるもの(性質上、NINTENDO64版のみ使用することができる)。
- スーパーマリオコート
- ヨッシーコート
- ピーチコート
- ワリオコート
- ワルイージコート
- クッパコート
コートの背景
- Rainbow Castle - マリオブラザーズコート、スーパーマリオコート(BGMはFC用ソフト『スーパーマリオブラザーズ』のアレンジ)
- Peach's Castle - マリオ&ルイージコート、ピーチコート(BGMは64用ソフト『スーパーマリオ64』のピーチ城のアレンジ)
- Yoshi's Island - ベビィマリオ&ヨッシーコート、キャサリン&ヨッシーコート、ヨッシーコート(BGMは64用ソフト『ヨッシーストーリー』のアレンジ)
- DK Jungle - ドンキーコングコート(BGMはFC用ソフト『ドンキーコング』のタイトルBGMのアレンジ)
- Desert Ruins - ワリオ&ワルイージコート、ワリオコート、ワルイージコート(BGMはGBC専用ソフト『ワリオランド3 不思議なオルゴール』のアレンジ)
- Dark World - クッパコート(BGMは64用ソフト『スーパーマリオ64』のクッパ戦のアレンジでクッパステージと同一、GBC版ではこの背景だけ存在しないしBGMは存在)
プレイモード
エキシビジョン
通常の試合形式と同じ。
トーナメント
ひとり用モード。トーナメント形式で試合を行う。シングルスとダブルスがあり、ダブルスのパートナーとなるキャラクターは自分が選んだキャラクターによって決まっている。尚、コンピューター同士の試合は自動消化される。
ダブルスのパートナー
パートナーになるキャラは以下の通り。
- マリオ:ルイージ
- ルイージ :デイジー
- ワリオ:ワルイージ
- ワルイージ:パタパタ
- ピーチ:マリオ
- デイジー:キャサリン
- ヨッシー:ベビィマリオ
- キャサリン:ヨッシー
- ドンキーコング:キノピオ
- クッパ:テレサ
- キノピオ:ピーチ
- ベビィマリオ:ドンキーコング
- パタパタ:クッパ
- テレサ:ワリオ
- ドンキーコングJr.:ドンキーコング
- ヘイホー:クッパ
リングショット
- ひとり用
-
- GAME
- 1ゲーム内でどれだけのリングをゲットできるかを競う。
- TIME
- 制限時間内にどれだれのリングをゲットできるかを競う。
- BOLL
- 決まったボール数の中でどれだけリングをゲットできるかを競う。
- POINTS
- 時間と共にリングが大きくなっていく、リングが小さいときほどポイントが高い。制限時間内に何ポイント取れるかを競う。
- ふたり以上
- 決まった数以上のリングをゲットすると勝利。
クッパステージ
- クッパ城にある、揺れる専用コートで試合をする。ネット上にアイテムボックスがありボールを当てることでアイテムを入手できる。アイテムの効果は以下の通り。
- キノコ
- 一定時間、移動速度がUP。
- 緑コウラ
- 3つのコウラを放射状に発射する。
- 赤コウラ
- 敵を追いかけるコウラを1つ発射する。
- バナナ
- ボールと一緒にバナナの皮を打つ。バナナの皮はボールがバウンドするときに地面に張り付き、踏むとすべる。自分のコートでバウンドする前に打ち返すことができれば相手コートにバナナを送ることができる。
- サンダー
- 自分以外の全プレイヤーに雷を落とす。
- スター
- 一定時間、アイテムの効果が効かない。
パックンチャレンジ
ひとり用モード。相手コートのエンドライン上にいる3体のパックンフラワーがボールを出してくるので、リターンできれば良い。ただし、相手コートには敵キャラがいて、打ち返されると失敗。50球中どれだけ成功できるかを競う。ちなみに相手キャラはトーナメントのパートナーとなるキャラとなっている。
スペシャルゲーム
- ショートゲーム
- 5ポイント先取の試合。
- タイブレークゲーム
- 7ポイント先取の試合。
- リングトーナメント
- リングを用いたトーナメント。出場にはエントリーコードが必要。ルールとエントリーコードは大会毎に異なる。
- バーチャルコンソール版では使用不可能。
- デモプレイ
- コンピューター同士の試合を観戦する。
開発
キャラクター選定
マリオやルイージなど主役級のキャラクターは比較的早い段階で登場が決まったものの、『マリオゴルフ64』よりも人数が増えたため、キャラクターの選定に時間がかかってしまった[4]。
選定に当たっては「ゲームを面白くするのにふさわしいか」「キャラクターの体格」が基準としてたてられた[4]。例えば、飛行能力を持つキャラクターはクッパステージの傾きに左右されることなく自由に移動できるため、対戦バランスを保つ観点からテレサとパタパタが起用された。なお、ノコノコは線審として採用された[4]。
後者の基準についてはゲームバランスに加え、キャラクターの身体の動きをプログラムでコントロールしていることも関連しており、バッタンのような板状のキャラクターでは不向きだった[4]。
新キャラクターとしてワルイージが登場した[4]。また、キャサリンやデイジーは任天堂からの提案により登場が決まった[4]。
他機種版
- Wii版
- ワルイージの眼光が半透明に、クッパステージの溶岩やコートの色が暗くなっているといった改変が施されている。また、前述の通りリングトーナメントはWii版ではプレイできなくなっており、エントリーコードを入力してもプレイできない。
- Wii U版
- 明度を下げる代わりに、エフェクト(ワルイージの眼光)やテクスチャ(コートの色)に手が加えられていない。また、リングトーナメントがオリジナル同様プレイできるようになっている。
- NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
- 明度がオリジナル同様になり、クッパステージの溶岩やワルイージの眼光やコートの色がオリジナル同様に戻った。また、リングトーナメントがオリジナル同様プレイできるようになっている。
脚注
外部リンク
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