チョロプー (Monty Mole) は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。
概要
『スーパーマリオワールド』で初登場したモグラのようなキャラクター。マリオが一定の距離まで近づくと、突然壁や地面から飛び出し突進攻撃を仕掛けてくる。以降、主にマリオシリーズのアクションゲームに登場し、パーティゲームでも度々姿を見せるようになる。前述のように元々の攻撃方法は単なる突進あるいはしつこく追いかけてくるだけだったが、『スーパーマリオ64』や『マリオストーリー』では、石を投げて攻撃を行っていた。登場初期では、作品によってはサングラスを掛けていた。移動に関しては俊敏のようで、『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』では、スピードタイプに位置付けられている。
『スーパーマリオブラザーズ3』以降には、このキャラクターに似た敵キャラクター「プー」が登場している（詳しくは、下記の#近種を参照）。「チョロプー」はモグラだが、「プー」は甲羅らしきものがあるのでカメである。
『スーパーマリオカート』では地面にあいた穴から飛び出してきて、それに触れてしまった場合はスピンこそしないもののそのままくっつき、ミニジャンプで振りほどくまでカートのスピードを低下させるという効果があった。『マリオカート64』以降のマリオカートシリーズの登場時にはこの効果は削除され、スピンするようになっている。
『スーパーマリオサンシャイン』では中ボスとして登場。砲台の中に潜み、キラーやボムへいといった砲弾を使って攻撃した。
また、『New スーパーマリオブラザーズ』では「チョロプータンク」という名前でワールド6のボスとして登場（通常のチョロプーもミニゲーム「ボコボコもぐらたたき」にのみだが登場する）。
『マリオストライカーズ チャージド』では、サイドキッカーとして初参戦。固有技としてスーパーシュート「ドリルアタック」が使用できる。今までの出演作に比べて巨体であり、スピードの遅いパワーキャラクターとして扱われている。
クリボーやノコノコなどと同様、敵でないチョロプーも稀に登場する。
派生種
- インディ
- 『スーパーマリオワールド』に登場した巨大なモグラ。ヨッシーより明らかに大きいが食べることができる。ただし、触れるとヨッシーに乗った状態でもマリオが直接ダメージを受けてしまう（チビの時は当然ミスになる）。また、『マリオ&ルイージRPG』では、黄色い者が何体かフィールド上に存在し、話しかけるとレアアイテムをくれる。
- フラワーチョロプー(Green Monty Mole)
- 『マリオストーリー』に登場した緑色のチョロプー。ハナコの花畑で悪戯をしていた。通常のチョロプーの強化版。
- ゲラプー(Mawful Mole)
- 『マリオ&ルイージRPG3!!!』に登場する、ゲラコビッツの顔をしたチョロプー。岩を投げつけてきたり、飛びかかって攻撃してくる。
- メタルゲラプー(Metal Mawful Mole)
- 『マリオ&ルイージRPG3!!!』に登場。ゲラプーの上級種。
- ゴロプー(Mega Mole)
- 『スーパーマリオ 3Dランド』に登場した大きなチョロプー。インディと違いサングラスはかけておらず、また、体色が赤い。一定の地点を往復している。ダメージを与えると縮まって動きが速くなり、完全に倒すには計2回ダメージを与えなければならない（縮まった状態でしばらくすると元に戻る）。ただし、ヒップドロップならば一撃で倒せる。
- チョロプータンク(Monty Tank)
- 『New スーパーマリオブラザーズ』のワールド6のボス。チョロプーが操縦する戦車。3段式の戦車（最初は1段だが、ダメージを与えるごとに1段高くなる）に乗っている[1]。砲台からキラーを発射したり、自ら顔を出してボム兵を投げて攻撃してくる。
- ビッグチョロプー(Big Monty Mole)
- 『ヨッシー ウールワールド』に登場。魔法を浴びて巨大化したチョロプー。合計3回戦う。
- ペラペラチョロプー
- 『ヨッシー ウールワールド』に登場。毛糸でできたチョロプー。結び目をほどくと現れる。
近種
- プー（Rocky Wrench)
- プーとチョロプーは長く共演がなかったが、『スーパーマリオメーカー2』で共演し別キャラクターということが明確化された。
- 『スーパーマリオブラザーズ3』『マリオカートDS』『New スーパーマリオブラザーズ Wii』『スーパーマリオ3Dランド』『New スーパーマリオブラザーズ U』『スーパーマリオメーカー』に登場。
- チョロプーよりも先に登場している。見た目はモグラだが、甲羅があるためにノコノコなどと同じくカメ族の一種。主に飛行船や戦車の床にあるマンホールの中に隠れている。不規則に顔を出し、スパナを投げてくる。基本どのような方法でも倒せるが、蓋の中に入っている間は踏みつけのような近接攻撃は受けつけない。『スーパーマリオブラザーズ3』では、体色が赤色と黄色の2種類がおり、赤いタイプは一度倒せば出現しないが、黄色いタイプは何度倒しても出現する。『マリオカートDS』では、「キラーシップ」の妨害キャラクターとして登場した。『スーパーマリオ3Dランド』では、スパナの他にボム兵も投げるようになった。『スーパーマリオランド3 ワリオランド』でも同名のキャラクターが存在するが、こちらは別物でスライムのような形状をしており、踏むと大きく膨らむ。
登場作品
各国の日本国外名
- 英語：Monty mole
- 韓国語：チョルトゥ（ハングル：쪼르뚜）
脚注
- ^ これまでも『スーパーマリオブラザーズ3』などで飛行艇などに乗っているが、その乗り物自体にチョロプーの名前がついたのは初となる。
