ケイトリン・エリザベス・ウィーバー (英語 : Kaitlyn Elizabeth Weaver , 1989年 4月12日 - )は、アメリカ合衆国 出身アメリカ、カナダ の女性 フィギュアスケート (アイスダンス )選手。パートナーはアンドリュー・ポジェ など。
2014年ソチオリンピック 、2018年平昌オリンピック カナダ代表。2014年世界選手権 2位。2014年 、2015年グランプリファイナル 優勝。2010年 、2015年四大陸選手権 優勝。
経歴
2009年スケートカナダ
テキサス州 のヒューストン に生まれ、5歳でスケートを始めた。6歳のころにアイスダンスに転向し、チャールズ・クラーベイとカップルを結成。2005年全米選手権 ノービスクラスで2位となり、2005-2006シーズンからアメリカ代表としてISUジュニアグランプリ に参戦したが、同シーズン終了後にカップルは解散、新たにアンドリュー・ポジェ とカップルを結成した。
2006-2007シーズンからカナダ代表としてISUジュニアグランプリに出場。JGP台湾杯とJGPリベレツでともに3位となり、2007年カナダ選手権 にはシニアクラスで出場して3位となった。この結果によりシニアクラスの2007年世界選手権 とジュニアクラスの世界ジュニア選手権 代表に選出された。世界ジュニア選手権では、初出場ながら3位となったものの、世界選手権では20位に終わった。
2007-2008シーズンからシニアクラスに本格的に移行し、ISUグランプリシリーズ に参戦。2008年カナダ選手権では2位となり、2008年世界選手権 および2008年四大陸選手権 代表に選出された。初出場の2008年四大陸選手権では自己最高得点をマークし、5位入賞を果たした。
2009-2010シーズン、グランプリシリーズスケートカナダ で3位になりシニアの国際大会で初めて表彰台に上った。カナダ選手権では2位とわずか0.3の僅差で敗れ、バンクーバーオリンピック には出場できなかったものの、四大陸選手権 ではISU選手権で国際競技会初優勝を果たした。
2010-2011シーズン、グランプリシリーズNHK杯 で2位となった。スケートカナダ の成績との合計で初のグランプリファイナル への出場を決めた。3年ぶりの出場となった世界選手権 ではSDで髪の毛がほどけるトラブルがあったものの、ミス無く滑りきり、それまでの最高位を大きく超える5位入賞を果たした。キス・アンド・クライ では東日本大震災 で被災した日本のファンへ向けてのメッセージを書いたボードを掲げていた。
2011-2012シーズン、グランプリファイナル と世界選手権 以外の全ての大会で表彰台に乗った。世界選手権ではメダルまであと一歩の4位になり、昨年よりも1つ順位を上げた。同シーズンより同じ、パスカーレ・カメレンゴ とアンジェリカ・クリロワ の元に移籍したナタリー・ペシャラ /ファビアン・ブルザ が演技を終えた直後には、メダルを争っていたのにもかかわらず、彼らの元に駆け寄り祝福のハグをした。
2012-2013シーズン、グランプリシリーズでは2戦ともに3位で、3年連続のグランプリファイナル出場とはならなかった。12月14日の練習中に左足首を負傷したため、12月18日には手術を行った[ 1] 。世界選手権 では5位。国別対抗戦 には初出場で2位。フリーダンスの当日が誕生日だったため、会場からは祝福を受けた。
2013-2014シーズン、グランプリシリーズでは2戦ともに2位でグランプリファイナル では5位となった。ソチオリンピック では7位。世界選手権 ではSD2位、FDでは3位となり1位に0.02に迫る僅差で銀メダルを獲得した。
2014-2015シーズン、スケートカナダ でグランプリシリーズ初優勝。NHK杯 でも優勝し、全体の2位の成績でグランプリファイナル への進出を決めた。グランプリファイナル ではSD、FDともに自己ベストを更新し優勝。カナダのカップルの優勝は自身の振付師でもあるシェイ=リーン・ボーン がヴィクター・クラーツ と共に優勝した2001-2002シーズン以来のことである。カナダ選手権は初優勝。続く四大陸選手権 では2010年大会以来5年ぶり2度目の優勝。世界選手権 では銅メダルを獲得した。
2015-2016シーズンもグランプリシリーズ で連勝。グランプリファイナル では連覇を果たした。しかし、四大陸選手権 では、グランプリファイナルで勝利したアメリカの2組に破れ3位。世界選手権 では5位となり、3年ぶりに表彰台に立つことができなかった。
2016-2017シーズンからは、メインコーチをニコライ・モロゾフ に変更した。
2017-2018シーズン、スケートカナダ では2位。フランス国際 ではSDのシークエンシャルツイズルの失敗が響き4位となった。グランプリシリーズで表彰台を逃すのは7年ぶりとなる。カナダ選手権では、ポジェがSDのシークエンシャルツイズルで転倒し4位発進。FDで巻き返すも前年から順位を落として3位となった。平昌オリンピック は前大会と同じ7位。世界選手権 では3年ぶりに銅メダルを獲得した。
2018-2019シーズン、FDの演目に"S.O.S. d'un terrien en détresse"を選択した。これはデニス・テン 主催のアイスショーに出演し、テンの演技を目にした際に影響を受けたものだった。7月18日にテンが殺人事件により急逝してからは演目の変更を考えたものの、トリビュートとして滑ることを決断した[ 2] [ 3] 。オータムクラシック で優勝した後は、グランプリシリーズ の出場を回避しアイスショーへ参加した[ 4] 。カナダ選手権では3年ぶりに優勝。四大陸選手権 では銀メダルを獲得した。世界選手権 では5位となった。
2021年6月、クィア だとカミングアウト した[ 5] 。
主な戦績
チャールズ・クラーベイとのカップル(アメリカ合衆国)
詳細
プログラム使用曲
脚注
^ Weaver/Poje to miss Canadian Figure Skating Championships
^ Weaver and Poje Masterpieces
^ Still in the Game: Kaitlyn Weaver/Andrew Poje (CAN)
^ Kaitlyn Weaver & Andrew Poje to sit out ISU Grand Prix events
^ “Kaitlyn Weaver hopes her coming out story finally breaks figure skating's female archetype ”. CBC (June 12, 2021). 2023年7月5日 閲覧。
^ Kaitlyn Weaver and Andrew Poje look to push the limits with intense and detailed focused programs
参考文献
外部リンク
ISUグランプリシリーズ(1995-)
名称の変遷: スケートカナダ(1973年-現在) / ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(1995年-現在)