イザベル・ユペール

イザベル・ユペール
Isabelle Huppert
Isabelle Huppert
2017年
本名 イザベル・アンヌ・マドレーヌ・ユペール
Isabelle Anne Madeleine Huppert
生年月日 (1953-03-16) 1953年3月16日(71歳)
出生地 フランスの旗 フランスパリ16区
職業 女優
ジャンル 映画
活動期間 1971年 -
配偶者 Ronald Chammah(1982年 - )
著名な家族 キャロリーヌ・ユペールフランス語版(姉)
ロリータ・シャマーフランス語版(娘)
主な作品
パッション
ピアニスト
8人の女たち
愛、アムール
ラブストーリーズ
間奏曲はパリで
アスファルト
未来よ こんにちは
エル ELLE
ハッピーエンド
グレタ GRETA
ポルトガル、夏の終わり
EO イーオー
受賞
カンヌ国際映画祭
女優賞
1978年ヴィオレット・ノジエール
2001年ピアニスト
ヴェネツィア国際映画祭
女優賞
1988年『主婦マリーがしたこと
1995年『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇
特別獅子賞
2005年ガブリエル』に至るまでの全作品に対して
ベルリン国際映画祭
銀熊賞(芸術貢献賞)
2002年8人の女たち
名誉金熊賞
2022年
ヨーロッパ映画賞
女優賞
2001年『ピアニスト』
2002年『8人の女たち』
世界的貢献賞
2009年
全米映画批評家協会賞
主演女優賞
2016年エル ELLE』『未来よ こんにちは
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演女優賞
2016年『エル ELLE』『未来よ こんにちは』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演女優賞
2016年『エル ELLE』『未来よ こんにちは』
英国アカデミー賞
新人賞
1977年レースを編む女
ゴールデングローブ賞
主演女優賞(ドラマ部門)
2016年『エル ELLE』
セザール賞
主演女優賞
1996年『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』
2016年『エル ELLE』
その他の賞
ロカルノ国際映画祭
最優秀女優賞

2016年『エル ELLE』
インディペンデント・スピリット賞
主演女優賞
2016年『エル ELLE』
備考
第62回カンヌ国際映画祭 審査委員長(2009年)
第34回東京国際映画祭 審査委員長(2021年)
セザール賞主演女優賞に15回ノミネート(史上最多記録)
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イザベル・ユペール(Isabelle Huppert, 1953年3月16日[1] - ) は、フランス女優。映画監督のキャロリーヌ・ユペールフランス語版は姉、女優のロリータ・シャマーフランス語版は娘。

来歴

パリ16区で生まれた。一男三女の末子として出生した。父親はユダヤ系で金庫製造業会社経営者、母親はカトリックで英語の先生をし、ピアノに夢中だった。イザベルはカトリックの母親の下で、厳格な芸術教育環境で育った。パリ西部近郊ヴィル=ダヴレーで育ち、サン=クルーリセを経て、母親に励まされコンセルヴァトワールであるヴェルサイユ地域圏立音楽院 (fr) で演技を学んだ。並行してパリ9区にあったリセ課程の国立高等演劇学校 (ENSATT, l'École de la rue Blanche) に通った。後にパリのフランス国立高等演劇学校ジャン=ロラン・コシェアントワーヌ・ヴィテーズの元で学んだ。舞台やテレビを経て1972年に映画デビューした。

1976年にシュザンヌ・ビアンケッティ賞を受賞し、1978年の『Violette Nozière』と2001年の『ピアニスト』でカンヌ国際映画祭 女優賞を、1988年の『主婦マリーがしたこと』と1995年の『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』ではヴェネツィア国際映画祭 女優賞を受賞している。

これまでセザール賞主演女優賞に14回ノミネートされており、史上最多記録。1995年の『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』と2016年の『エル ELLE』で主演女優賞を獲得した。

日本NHKの『ルーヴル美術館』に出演し、ジャン=クロード・ブリアリと一緒にナビゲーターを務めた。

2002年の『8人の女たち』ではコメディエンヌとしての新境地も開き、カトリーヌ・ドヌーブと犬猿の妹役を実に楽しそうに演じている。

2004年の『ジョルジュ・バタイユ ママン』では、10代の息子との近親相姦の関係がある魅力的な中年の母を演じた。

2009年のカンヌ国際映画祭では審査委員長を務めた。

2016年はフランス映画祭の団長を務めた。

2017年、『エル ELLE』で第89回アカデミー賞主演女優賞に初ノミネートされた[2]

出演作品

太字表記は主演。

題名 役名 備考
1972 夏の日のフォスティーヌ
Faustine et le bel été
学生2
夕なぎ
César et Rosalie
マリート
1974 バルスーズ
Les Valseuses
ジャクリーヌ
快楽の漸進的横滑り
Glissements progressifs du plaisir
アラン・ロブ=グリエ監督
シネクラブ上映
1975 まじめに愛して
Sérieux comme le plaisir
VHSスルー
アロイーズ
Aloïse
アロイーズ(若い頃) セザール賞助演女優賞ノミネート
シネクラブ上映
ローズバッド
Rosebud
ヘレン・ニコラウス
1976 判事と殺人者
Le juge et l'assassin
ローズ シネクラブ上映
1977 レースを編む女
La Dentellière
ポム セザール賞主演女優賞ノミネート
シネクラブ上映
インディアンはまだ遠くにいる
Les Indiens sont encore loin
ジェニー
甘やかされて...
甘やかされた子供たち
Des enfants gâtés
秘書 シネクラブ上映
映画祭字幕付上映
1978 ヴィオレット・ノジエール
Violette Nozière
ヴィオレット・ノジエール カンヌ国際映画祭 女優賞受賞
セザール賞主演女優賞ノミネート
特集上映のみ
1979 ブロンテ姉妹
Les soeurs Brontë
アン・ブロンテ
Retour à la bien-aimée ジャンヌ・ケルン ジャック・デュトロン共演
勝手に逃げろ/人生
Sauve qui peut (la vie)
イザベル・リヴィエール
1980 ルル
Loulou
ネリー セザール賞主演女優賞ノミネート
特殊上映のみ
天国の門
Heaven's Gate
エラ・ワトソン
1981 Eaux profondes メラニエ
Coup de torchon ローズ セザール賞主演女優賞ノミネート
Les Ailes de la colombe マリー ブノワ・ジャコ監督
原作「鳩の翼
La Dame aux Camélias アルフォンシーヌ 原作「椿姫
1982 パッション
Passion
イザベル

La Truite
フレデリーク シネクラブ上映
WOWOW放映
1983 ピエラ 愛の遍歴
Storia di Piera
ピエラ
女ともだち
Coup de foudre
レナ
1987 窓・ベッドルームの女
The Bedroom Window
シルヴィア
1988 悪霊
Les possédés
マリア
主婦マリーがしたこと
Une affaire de femmes
マリー ヴェネツィア国際映画祭 女優賞受賞
セザール賞主演女優賞ノミネート
1990 女の復讐
La vengeance d'une femme
セシル
1991 マリーナ
Malina
ボヴァリー夫人
Madame Bovary
エマ・ボヴァリー
1992 愛のあとに
Après l'amour
ローラ
1994 愛・アマチュア
Amateur
イザベル
L'Inondation ソフィア
La Séparation アンヌ セザール賞主演女優賞ノミネート
1995 沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇
La Cérémonie
ジャンヌ ヴェネツィア国際映画祭 女優賞受賞
セザール賞主演女優賞受賞
リュミエール賞女優賞受賞
1996 ある貴婦人の恋
Le affinità elettive
カルロッタ
愛の破片
Poussières d'amour - Abfallprodukte der Liebe
インタビュアー ドキュメンタリー映画
1997 キュリー夫妻/その愛と情熱
Les palmes de M. Schutz
マリー・キュリー
最後の賭け
Rien ne va plus
エリザベス/ベティ
1998 肉体の学校
L'Ecole de la chair
ドミニク セザール賞主演女優賞ノミネート
2000 Saint-Cyr マントノン夫人 セザール賞主演女優賞ノミネート
感傷的な運命
Les destinées sentimentales
ナタリー
甘い罠
Merci pour le chocolat
マリ=クレール(ミカ)・ミュレール リュミエール賞女優賞受賞
2001 ピアニスト
La pianiste
エリカ・コユット カンヌ国際映画祭 女優賞受賞(全会一致)
ヨーロッパ映画賞 女優賞受賞
セザール賞主演女優賞ノミネート
2002 8人の女たち
8 femmes
オーギュスティーヌ ベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞)受賞(8人の女優に対して)
ヨーロッパ映画賞 女優賞受賞(8人の女優に対して)
セザール賞主演女優賞ノミネート
いつか、きっと
La vie promise
シルヴィア
2003 タイム・オブ・ザ・ウルフ
Le Temps du loup
アンヌ
2004 ジョルジュ・バタイユ ママン
Ma mère
ヘレン、母親
ハッカビーズ
I ♥ Huckabees
カテリン
2005 ガブリエル
Gabrielle
ガブリエル・ハーヴェイ セザール賞主演女優賞ノミネート
リュミエール賞女優賞受賞
2006 権力への陶酔
L'Ivresse du pouvoir
ジャンヌ
2010 LAW & ORDER:性犯罪特捜班
Law & Order: Special Victims Unit
ソフィー テレビシリーズ、第11シーズン第24話「悲しき子守唄」
2011 ヴィオレッタ
My Little Princess
アンナ
2012 囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件
Captive
テレーズ・ブルゴワン
愛、アムール
Amour
エヴァ セザール賞助演女優賞ノミネート
3人のアンヌ
In Another Country
アンヌ
眠れる美女
Bella Addormentata
ローザの母
皇帝と公爵
Linhas de Wellington
コジマ・ピア
2013 デッドマン・ダウン
Dead Man Down
ヴァレンタイン
ラブストーリーズ コナーの涙
The Disappearance of Eleanor Rigby: Him
メアリー・リグビー
ラブストーリーズ エリナーの愛情
The Disappearance of Eleanor Rigby: Her
2014 間奏曲はパリで
La ritournelle
ブリジット
2015 アスファルト
Asphalte
ジャンヌ・メイヤー
母の残像
Louder Than Bombs
イザベル 
愛と死の谷
Valley of Love
セザール賞主演女優賞ノミネート
2016 未来よ こんにちは
L'Avenir
ナタリー 全米映画批評家協会賞主演女優賞受賞[3]
ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞[4]
ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞受賞[5]
エル ELLE
Elle
ミシェル ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)受賞[6]
全米映画批評家協会賞主演女優賞
ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞受賞
2017 クレアのカメラ
La caméra de Claire
クレア
ハッピーエンド
Happy End
アンヌ・ローラン
2018 エヴァ
Eva
エヴァ
グレタ GRETA
Greta
グレタ・ハイデッグ
ロマノフ家の末裔 〜それぞれの人生〜
The Romanoffs
ジャクリーン・ジェラード アンソロジーシリーズ第3話
2019 白雪姫〜あなたが知らないグリム童話〜
Blanche comme neige
モード
ポルトガル、夏の終わり
Frankie
フランソワ・クレモント
2020 ゴッドマザー
La Daronne
パシャンス
2022 ミセス・ハリス、パリへ行く
Mrs. Harris Goes to Paris
クラウディーン・コルバート
2023 私がやりました
Mon crime
オデット
2024 不思議の国のシドニ
Sidonia au Japon
シドニ

受賞歴

参考文献

  1. ^ HUPPERT Isabelle”. Les Gens du Cinéma (2006年10月24日). 2010年5月31日閲覧。
  2. ^ イザベル・ユペール『寝ても覚めても』監督に熱烈ラブコール”. シネマトゥデイ. 2023年3月4日閲覧。
  3. ^ Awards for 2016 films”. 2017年1月8日閲覧。
  4. ^ “オスカー確率40%超の歴史ある賞!作品賞は『ラ・ラ・ランド』”. シネマトゥデイ. (2016年12月5日). https://www.cinematoday.jp/news/N0088028 2016年12月5日閲覧。 
  5. ^ “「君の名は。」がLA映画批評家協会賞アニメ賞受賞!次点に「レッドタートル」”. 映画.com. (2016年12月5日). https://eiga.com/news/20161205/6/ 2016年12月5日閲覧。 
  6. ^ Isabelle Huppert”. Golden Globes. 2023年3月4日閲覧。

外部リンク