寺田 克也(、1963年〈昭和38年〉[1]12月7日[2][3][4] - )は、日本の男性イラストレーター、漫画家。岡山県[1]玉野市出身。
キャラクターデザインは、ゲームやアニメから実写映画まで多くの分野で行っており、日本国外の作品にも参加している。
来歴・人物
中学時代は卓球部に在籍。岡山県立岡山工業高校工業デザイン科卒、阿佐ヶ谷美術専門学校卒[3]。在学中からイラストの仕事などを任され、1984年にフリーになる。
阿佐美時代の同級生に造形師の竹谷隆之、1学年上に漫画家の桂正和、3学年上に映画監督の雨宮慶太、1学年下にやはり映画監督の佐藤嗣麻子と山崎貴がいる。CLAMPとの親交がある。
絵はメビウス、エンキ・ビラル、フランク・フラゼッタ、生頼範義[注釈 1]に強く影響を受けているほか、日本の漫画家では大友克洋、谷口ジローの影響も受け、この2人とは交友もある。モチーフの描写には手塚治虫の影響も見られる。一部で本人が好きだというあすなひろしも影響がある。その他影響を受けた人として、横山光輝、吉田カツ、レンブラント、ベラスケス、ダリ、マチス、葛飾北斎、ノーマン・ロックウェル、武部本一郎、ミニョス、高村光雲、福山庸治、河村要助の名を挙げている[5]。
ゲームのキャラクターデザイン、小説の挿絵、漫画など数多くのメディアで活動中。アニメ、ゲームの分野での活動のため、海外にもファンが存在する。
萩尾望都、いしかわじゅん、鳥山明、横山宏、ナイキの社長らが寺田のPainterを使用した作業の見学に来たこともある。
夢枕獏に「寺田克也よ おまえはなんて絵がうまいのだ」と言わしめた[6]。大抵の物は描くが、唯一苦手なモチーフに「面倒くさい」という理由で建造物を挙げている。
2022年、ライター、歌手の姫乃たまと結婚を発表[7][8]。
デザイン
ゲーム
アニメ
映画
特撮テレビドラマ
漫画(デザイン)
画集・写真集・著書
- 『寺田克也全部 : 寺田克也全仕事集』講談社、1999年10月
- 『カバー・ガールズ』ワニマガジン社、2000年11月
- 『寺田克也ポスターブック』講談社、2000年12月
- 『寺田克也ラクガキング』アスペクト、2002年2月
- 『ペインタボン!』ラピュータ、2002年7月
- 『寺田克也グラフィックス : 「BUSIN Ø」キャラクター&ワールドガイダンス』アトラス、2004年3月
- 『ジョン・シンメトリー』ラピュータ、2004年6月(写真集 共著、スタパ齋藤、伊藤ガビン)
- 『ビバ・イル・チクリッシモ!』マガジンハウス、2008年9月(大友克洋との合作)
- 『よなよなペンギン : 寺田克也のキャラクターメイキングブック』飛鳥新社、2009年12月
- 『寺田克也式ガソリン生活』朝日新聞出版、2013年3月
- 『寺田克也ココ10年』パイインターナショナル、2013年4月
- 『エロ×メカ』河出書房新社、2014年1月
- 『DRAGON GIRL & MONKEY KING』小学館集英社プロダクション、2014年12月
- 『絵を描いて生きていく方法?』パイインターナショナル、2015年10月
- 『寺田克也+キム・ジョンギ イラスト集』玄光社、2017年3月
- 『寺田克也原寸』パイインターナショナル、2019年4月
漫画
- 『ちょっとフルくてイイくるま のらずにいられないっ!』世界文化社、1995年2月(原作:DAVE鴫原、監修:吉田匠)
- 『Virtua fighter 2 ten stories』アスキー、1997年3月
- 『西遊奇伝 大猿王 vol.1』集英社、1998年12月[1]
- 『西遊奇伝 大猿王 vol.2』集英社、2010年6月
- 『ラクダが笑う』ワニマガジン社、2003年1月
- 『デトロイトNGサーカス』双葉社、2010年4月(原作:DAVE鴫原)
- 「BBC」(『FLAT』)
- 「BOX!」(『Adidas MANGA FEVER』)
- 「しあわせな桃太郎」(『日本ふるさと沈没』)
- 「新妖怪図」(『サムケ』Vol.1)
- 「唐獅子キッズ」(原作:梶研吾、『ジャンプスクエア』2011年7月号)
小説の表紙・挿絵
その他
活動
展覧会
出演
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目
外部リンク