『ザ!世界仰天ニュース』(ザ!せかいぎょうてんニュース)は、日本テレビ系列で2001年4月11日から放送されているドキュメントバラエティ番組である。通称は『仰天ニュース』。モノステレオ放送(2011年10月より)、文字多重放送、ハイビジョン製作[注 2]。
開始当初は毎週水曜日21:00 - 21:54(JST)に放送していたが、2017年4月以降は火曜日の同時刻への枠移動を経て放送されている[1]。
一部地域のみ、火曜日20:54からの6分間にプレ番組『まもなく!ザ!世界仰天』を放送している。
世界各国で起こった様々な事件や事故、出来事などの仰天ニュースをドキュメンタリー形式の再現VTRで紹介しつつ、合間に司会の笑福亭鶴瓶・中居正広と週替わりのゲストが身の回りのエピソードやVTRに沿ったトークをするのが主な内容。前身となったのは1996年年末より不定期で放送された『超アンビリーバブル!!世界仰天ニュース大賞〜すべて実話です〜』シリーズで、特別番組時代には笑福亭鶴瓶と福澤朗(当時日本テレビアナウンサー)が進行役を務めていた。その後『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』の終了を受け、2001年4月11日よりレギュラー放送がスタートした。この時に福澤が司会から外れて中居正広(当時SMAP)が新たに加わる。収録は社屋移転・放送枠移動以前から毎週火曜日の夕方に日テレ麹町ビル・Gスタジオ→日本テレビ番町スタジオ・C1スタジオで収録している。[注 3]
VTRで取り上げる内容は事件・事故・難病のほか、日常生活で起きたハプニング、女性のダイエット顛末記といったコミカルなテーマも多く、ハプニング系のエピソードについては再現ドラマで本人あるいは司会者・アシスタント・出演ゲストが演じることがある。このため、VTR紹介前のタイトル表示は以下のような色分けが行われている。
VTR中の当事者の名前テロップは、一部色付きで強調表記される。
また、番組最後に紹介された話題の提供者が「今週のネタ出し」としてクレジットされる。また、放送中は画面左上に、金色で「ザ!世界仰天ニュース」と表示されている。
2006年春から、改編期のスペシャル版の放送時間は3時間 - 5時間半(4時間半枠の場合が多い)となっており、毎回高視聴率を獲得している。また2008年10月より、一部地域(日本テレビ・中京テレビの2局)のみ本編開始直前の20:54からの6分間にプレ番組『まもなく!ザ!世界仰天ニュース』[注 4]が新設された。このため、新聞テレビ欄では便宜上、プレ番組を含めた20:54 - 21:54の60分番組として記載されていた(当初は日本テレビでは左上に関東地方の明日の天気が表示されたが、後に廃止された)。2011年7月改編によりプレ番組は廃止された(後番組は『ZERO MINUTE』)。
2010年4月からはレターボックス化に伴い、テロップ類が完全にハイビジョン対応となり、両端の黒帯がVTRの内容を紹介するものに変更された。
2011年10月より編成上の音声がステレオに変更されたが、スタジオ内はBGM・効果音含めモノラル音源で収録されている現状は変わっていない。
2013年7月24日の2時間スペシャルは番組初の生放送が行われた。
2014年10月1日には、これまで番組内で取り上げた数々の真実のストーリーから着想を得た、オリジナルストーリーによるスペシャルドラマ『なぜ少女は記憶を失わなければならなかったのか?〜心の科学者・成海朔の挑戦〜』が放送された。山下智久が主演し、鶴瓶と中居は番組ナビゲーターを務めた。
2014年11月5日にはレギュラー放送500回を迎えた[2][リンク切れ]。
2015年4月1日には、4時間スペシャルとしては初の生放送が行われた[3][リンク切れ]。
2017年1月25日放送分にて、同年4月より放送曜日・時間が火曜21時に変更になることが発表された。発表の際、鶴瓶が「俺らは水曜9時におらんようなんねん」と発言すると、中居が鶴瓶に対して「この番組とスタッフは火曜9時に移るので、鶴瓶さんは勝手に水曜9時で…」と弄りつつ笑いと拍手を誘った[4][5]。2017年3月で放送終了した『解決!ナイナイアンサー』の事実上後継番組となった。
この枠移動に伴い、水曜21時台には次番組として火曜深夜の『プラチナイト』で放送していた『今夜くらべてみました』(2022年3月終了)が枠移動することになった。
2019年4月30日には平成最後の日を記念した4時間生放送スペシャルが放送された[6]。また、同年12月27日深夜(28日未明)0:59から番組初の深夜版として『ゴールデンでは放送しにくいHな話 幸せになれる…ちょっと大人の仰天ニュース』を生放送した[7]。
2020年3月31日放送の4時間スペシャルでは、番組20年目突入を記念したスペシャルゲストとして、タモリが初出演した。この日は中居がジャニーズ事務所のタレントとしては退所前最後の全国ネット番組出演、また3人が出演していた『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)の終了から6年を迎えた日でもある。タモリが日本テレビのバラエティ番組に出演するのは開局55周年特番として放送された『タモリ教授のハテナの殿堂?』以来約11年ぶりとなった。
2020年10月27日は生放送を行い、同局の『お昼のワイドショー』や『奇跡の扉 TVのチカラ』(テレビ朝日)、『緊急!公開大捜索SP』(TBSテレビ)と同趣旨の「テレビ公開捜査」企画が行われる。
いずれも出演当時、日本テレビアナウンサー。
オープニングジングルと共にセット中央から中居・鶴瓶が入場し[注 6]、ジングルが終わると共に中居のレギュラー番組ではお決まりとなっている「さあ、『仰天ニュース』の時間がやってまいりました…」という挨拶から中居・鶴瓶の身の回りで起こった話などの雑談トークが始まる。放送上は尺の都合上、話の中からピックアップして1〜2分のみ流されるが、収録では15〜20分ほど喋ってからゲストを紹介・入場させる流れになっている。カットされた話は「未公開トーク」と題され、後述の再放送で数回分放送されることがある。長年番組開始と同時に毎週放送されていたが、2021年4月以後はいきなりVTRから始まり、スタジオに切り替わっても既にゲストが入場・着席している状態のため、オープニングトークが一切放送されない事が多くなったが、2021年4月以後もオープニングトーク自体は収録上では行っており、稀に放送される事がある他、公式TikTokにもトークの一部が投稿される。2023年1月17日・24日放送分は17日に行われたこの年初めてのスタジオ収録(同月31日以降の放送分)をもって中居が復帰する事からその日に急遽撮って出しで収録された中居と鶴瓶のオープニングトークを冒頭に放送。24日放送分はその続きが放送された。
2006年6月28日に放送。同年1月のライブドア事件を受けて制作された2時間ドラマで、この放送では光クラブ事件を「昭和のライブドア事件」と紹介している。中居、鶴瓶らはドラマ開始前のイントロダクションにのみ登場している。
2017年3月1日放送開始。 中居と鶴瓶が主演のミステリー連続ドラマ(全5話)
2021年9月7日放送の「衝撃の症状!謎の病SP」におけるVTR「ひどい肌荒れがまさかの方法で回復」において、「病院で処方されたステロイド外用薬を断ったことで肌荒れを克服した」という女性の体験談を紹介[9][10][11]。女性はインターネット検索で見つけた「脱ステロイド療法」と称する方法を試しており、さらに番組内での解説でも、ステロイド薬について「ステロイドは本来体内で作られるが、ステロイド薬の使い過ぎにより体内でステロイドが作られなくなった」「再び体内で作られるようにするには、ステロイド薬を断つしかない」といった表現を使用した[9][10][11]。
放送後の14日、日本皮膚科学会など7団体は、番組が「科学的に明らかに根拠のない内容」であるとして抗議する文書を連名で日本テレビに提出[9][10][11]。ステロイド外用薬の使用を一様に否定し、治療中の患者に恐怖と不安をあおる内容であったなどとして放送内容を批判した[9][10][11]。
事態を受け、日本テレビは番組公式サイトに謝罪文を掲載[9][10][11]。また、翌週14日の同番組の放送最後においてもアナウンサーの杉原凜が謝罪を行い、ステロイド外用薬の有効性や安全性について説明した上で、患者の自己判断で薬の使用を中止しないこと、治療は医師の指導に従うことを呼びかけた[9][10][11]。
現在
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総合司会:1998・1999・2000・2004・2006・2011・2014・2015 / MCリレー:2016 /「さんま・中居の今夜も眠れない」
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