2014年ブラジルグランプリは、2014年のF1世界選手権第18戦として、2014年11月9日にインテルラゴス・サーキットで開催された。
予選
展開
ニコ・ロズベルグが予選全セッショントップタイムでシーズン10回目のポールポジション獲得。フロントロウに並んだのはハミルトン。そこにマッサ、ボッタス、バトンらメルセデスPU勢が続いた[1]。
結果
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- 予選14番手ダニール・クビアト(トロロッソ):7グリッド降格(前戦のエンジン交換ペナルティの繰越)[3]
- 予選17番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア):7グリッド降格(前戦のクラッシュの原因)[3]
決勝
展開
決勝レース当日は予報に反して、快晴。レース開始時の気温は23度、路面温度は45度まで上がり、タイヤに厳しいレースとなることが予想された。スタートでは上位陣に大きな変動はなくロズベルグ、ハミルトン、マッサ、ボッタス、バトンのオーダーで続く。予想よりも気温が上がったこともあり、ソフトタイヤでスタートした車は早々とピットに向かう。5周目にマッサがピットインすると、上位陣は次々とピットインし、ミディアムタイヤに交換する。
トップをいくロズベルグとハミルトンの差は1秒~2秒で推移していたが、2回目のピットインを控えたタイミングでオーバーカットを狙うハミルトンがじわじわと差を詰め、25周目にはその差を1.1秒まで縮めると、翌周にロズベルグはピットイン。続けてピットインすると思われたハミルトンだったが、最速ラップをたたき出しながら走行を続ける。しかし、この時点でハミルトンのタイヤは限界に達しており、28周目のターン4でスピンし、このスピンで両者の差は7秒まで広がる。その後、再び差を詰めたハミルトンはレース終盤にロズベルグに迫ったものの、ロズベルグを抜くまでには至らなかった。ロズベルグはフリー走行から全セッショントップタイムでの完全勝利で、ハミルトンとの差を17に詰めチャンピオン争いに望みをつないた。
3位には母国グランプリとなるマッサが入り、観客を大いに沸かす。4位にはバトンが入り、マクラーレンの復調を感じさせた。レース終盤、バトン、ベッテル、アロンソ、ライコネンらによるチャンピオン経験者による5番手争いが白熱した。ライコネンは果敢に2ストップ作戦を敢行し、一時は3番手を走行。後ろからせまるバトン、アロンソを懸命にブロックしたが、最後は力尽きて7位に終わった。8位にはマシン開発が進まず後半戦は下降傾向にあったフォースインディアのヒュルケンベルグが入り、ヒュルケンベルグはブラジルでの入賞率100%を継続した。ボッタスはピットでのトラブルで後退し、10位に終わった[1]。
結果
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- ラップリーダー
- ニコ・ロズベルグ (1-6,14-25,29-49,52-71)
- ルイス・ハミルトン (7-8,26-28,50-51)
- ニコ・ヒュルケンベルグ (9-13)
- NO.19マッサは決勝レースでピットレーン・スピード違反により5秒加算(ピットイン時に消化)
- NO.11ペレスは決勝レースでピットレーン・スピード違反により5秒加算(レース中に消化)
第18戦終了時点でのランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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脚注