2014年スペイングランプリは、2014年のF1世界選手権第5戦として、2014年5月11日にカタロニア・サーキットで開催された。
予選
展開
ルイス・ハミルトンがシーズン4度目のポールポジションを獲得。2位にはロズベルグが並び、3番手にはリカルドがつけた[1]。ボッタスが4番手、5番手にはフェラーリ勢を抑えたロータスのグロージャン。ベッテルはQ3ではトラブルにより走ることができず、ギアボックス交換のペナルティにより、決勝では15番手からのスタートとなる[2]。
結果
[3]
- No.1はギアボックス交換のため5グリッド降格[4]
- No.25はFP2のピットでの危険なリリースのため10グリッド降格[5]
決勝
展開
ベルニュのみがハードタイヤ、それ以外の全車がミディアムタイヤを選択した。スタートではボッタスがリカルドを交わして3番手に浮上したが、上位陣には大きな順位変動もなく、12周目にベッテルがピットインし、それを皮切りに続々とピットイン。14周目にピットインしたリカルドは、ボッタスをアンダーカットすることに成功し、3番手に浮上する。一方、トップ争いはハミルトンは逃げ切ることができず、序盤あった2秒の差をロズベルグは徐々に詰めていた。18周目にハミルトンはピットインし、ミディアムタイヤに交換。ロズベルグは21周目にピットインし、ハードタイヤに変え、バーレーン同様後半勝負にかけた。中団ではグロージャンが25周目にライコネン、翌周にはアロンソに交わされて、7番手に後退した。ハミルトンはミディアムタイヤを履いているにもかかわらずロズベルグを引き離せずにいた。しかし、2回目のピットインを両者終え、ロズベルグは追い上げて1秒圏内に入ることはできたものの、決定打に欠き抜くまでには至らない。予選では後退していたベッテルだが、ニュータイヤを多く持つことを生かした3ストップ作戦で、徐々に順位をあげて、52周目に3度目のピットインを済ませると、翌周反応してピットインしたアロンソをアンダーカットすることに成功し、ファステストラップをマークしながらライコネン、ボッタスを交わして4番手に浮上した。結局ハミルトンが辛くも逃げ切って4連勝を飾り、ポイントリーダーの座に躍り出た。2位はロズベルグ。ペースはよかったものの、抜きにくいカタロニアのコース特性も相まって、予選の敗北が重く響いた。3位にはリカルド。スタートでボッタスに抜かれたものの、早めのピットインで3番手に復帰すると、その後はタイヤをいたわりながら2ストップ作戦を遂行して自身初表彰台を獲得した[1]。しかし、メルセデスの2台との差は50秒と歴然で、各チームがヨーロッパラウンドに入ってどれだけメルセデスとの差を詰めるかに注目が集まっていたが、寧ろ広がる結果になってしまった。4位にはベッテル。予選でのトラブルを挽回し、久々にコースで躍動する姿を見せた。5位はボッタスだった[6]。
結果
- ラップリーダー
- ルイス・ハミルトン(1-17,22-43,46-66)
- ニコ・ロズベルグ(18-21,44-45)
第5戦終了時点でのランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
- [7]
脚注