高橋 元太郎(たかはし げんたろう、1941年1月15日 - )は、俳優、歌手、陶芸家。東京都出身。アネモイエンタテインメント所属(メンバー)。本名は風間 元太郎、旧芸名は高橋 わたる(ワゴンスターズ時代)。
小学校在学中に上高田少年合唱団に参加する。私立育英学院育英中学校を経て、東京都立松原高等学校を卒業し、証券会社に就職するが、約1年で退社。ジャズ喫茶「銀座テネシー」のオーディションで合格しウエスタンバンド「ワゴンスターズ」の専属となった。その後、「スリーファンキーズ」のメンバーとして1962年1月に東芝レコードよりアルバム『スリー・ファンキーズ・ヒット・パレード』でレコードデビュー。同年5月に1stシングル『でさのよツイスト』が発売される。同年6月、スリーファンキーズを脱退し、ソロ歌手として独立した。
ソロ活動では、テレビアニメ『マッハGoGoGo』の主題歌のカバー(コロムビア・カヴァーヴァージョン)や特撮ドラマ『兄弟拳バイクロッサー』の主題歌、大阪近鉄バファローズの球団公式ソング「近鉄バファローズの歌」「炎(も)えろ!近鉄バファローズ」なども歌っている。俳優・歌手以外では、講演会講師としても活動中。趣味は陶芸で1995年から備前焼作陶を本格的に始め、2001年より定期的にデパートや百貨店などで陶芸個展も開催している[2]。
独立後、1965年4月から1967年3月までNHK『おかあさんといっしょ』に出演[3]。
ナショナル劇場(TBS)には、まず1970年3月16日から9月21日まで放送された『大岡越前』(第1部)に岡っ引き・すっとびの辰三役で出演。以後、全シリーズ(第2部から第15部と最終回スペシャル)を通してレギュラー出演を果たしている。
翌週の9月28日から始まった『水戸黄門』(第2部)にもうっかり八兵衛役でレギュラー出演し、これにより名が知られることになる。「食いしん坊でひょうきんなキャラクター」が人気を集め、以後、2000年の第28部まで約30年間、ほとんど休まずに出演し続けた。なお、出演回数は歴代レギュラー出演者では第1位の871回である。
八兵衛・辰三とも、初登場から放送終了まで高橋が一貫して演じ通した。ナショナル劇場及び後継枠のパナソニック ドラマシアターで放送された時代劇では、他にも『江戸を斬る』シリーズ(第1部 - 第2部・第7部)など数多くレギュラー出演しており、同時間枠時代劇では常連であった(大岡越前第1部から水戸黄門第7部(1970年3月16日 - 1977年1月10日)までは全作起用されており、同枠の最多出演者にもなっている)。
1975年『週刊平凡』「奥さんこんにちは」のインタビューで、妻・風間宏子を中心に、約5年の交際期間を経て1967年2月25日に挙式し、多摩川がよく見える世田谷でマンション暮らしをしている様子など、妻のプロフィールを含め元太郎家族の私生活が細かく語られている。当時『水戸黄門』等の撮影で元太郎は多忙により週末2日間だけ京都から世田谷の自宅に帰るという単身赴任状態だったが、まだ「単身赴任」という言葉が定着していない時代だったので、日曜夜間或いは月曜早朝に仕事場に戻って行く事を風間家では「月帰金来」と呼んでいたと言う[1][注 1]。またその頃小学生だった長男・欣輝(よしてる)が現在では元太郎が所属する芸能事務所『アネモイエンタテインメント』の代表取締役を務め(2024年時点)、文化放送アナウンサー水谷加奈と同窓。