堤 大二郎(つつみ だいじろう、1960年12月27日 - )は、日本の俳優・元アイドル歌手。本名は早島 正人。東京都中野区出身。
人物
所属事務所
経歴
- 女の子をナンパしに出かけた六本木で、「おい、そこの君!」とナンパを注意する補導員のような強い口調で「山の手企画」社長の渡辺正次郎にスカウトされたのがきっかけで芸能界入りした[1](渡辺は社長業以外にも作家としての顔や、上祐史浩・豊川誕などの身元引受人になったことでも話題となっている)。
- 芸名はその山の手企画社長の渡辺に名付けられ、一説ではその精悍な顔つきから「目いっぱい男らしい名前」を考えて「常にビッグであれ」との願いを込めて大の字を入れて大二郎とし、堤は堤防を連想させて「大河を堰き止める強さがある」ということで名字としたとされている。ただスタッフからは「垢抜けない」「時代がかっている(古臭くて大げさな感じ、など)」などと反対の声も多かったが、占いで診てもらったところ、この名前は「最高に強運」と言われたという[1]。
- 1980年、『ぼくら野球探偵団』で主役の星空天馬を演じ、芸能界デビュー。
- 1981年、「燃えてパッション」で歌手デビュー。『レッツゴーヤング』(NHK)に「サンデーズ」の一員としてレギュラー出演する。歌手同期には近藤真彦、沖田浩之、竹本孝之、ひかる一平、伊藤つかさなどがいる。
- 1981年からABC夏の高校野球テレビ中継のオープニングソング『君よ八月に熱くなれ』を歌う。1994年まで使用された。
- 美樹克彦が1967年にリリースしてヒットした「花はおそかった」を1982年にカバーした。その頃、他社所属である男性アイドル歌手の台頭に脅威を感じたジャニーズ事務所が各メディアへ圧力をかけたことによって、沖田浩之、竹本孝之と共に一気にアイドルとしての活動の場を追われてしまう。
- 男性アイドルとして伸び悩んで低迷している存在として、とんねるずが「お笑いスター誕生!!」で披露したコント(このネタにて、10週勝ち抜きグランプリ獲得)の中でパロディの元ネタになったことがある。
- 1984年に『零戦燃ゆ』で映画デビューを果たし、以後は俳優として活動している。
- 俳優業に専念してからは時代劇の出演が多く、一時期は「時代劇の若きホープ」と言われたこともある。
- 1988年8月、ドラマ『軽井沢シンドローム』撮影中に、自ら運転していた自動車で事故を起こし、スタッフの一人が死亡、自らや共演者も重軽傷を負ったため、ドラマは製作中止となり、年内芸能活動を自粛する。その時放送中の夏の高校野球では「君よ八月に熱くなれ」の歌声は決勝戦まで流れたが「歌:堤大二郎」のクレジットは外された(翌年は元通りになった)。
- 学生時代から続けている剣道は二段、刀道は四段の腕前、合気道は三段。スポーツチャンバラの前身である小太刀護身道の全国大会にも出場したことがある[2]。
ディスコグラフィ
シングル
アルバム
- DAIJIRO FIRST・愛(LP、ラジオシティレコード RL-3011、1981年)
- 青い衝撃(LP、ラジオシティレコード RL-3014、1982年)
- ライブ(LP、ラジオシティレコード RL-1007、1982年)
- スティル(LP、ラジオシティレコード RL-3027)
- Memories(CD、ラジオシティレコード RCD-2021)
- 風色のメッセージ〜今日子〜(CD、キングレコード KICX40、1990年12月5日)
- 燃えてパッション ラジオ・シティ・イヤーズ・コンプリート・シングルス(CD、2015年2月18日)
- 【名盤1000円】燃えてパッション ラジオ・シティ・イヤーズ・コンプリート・シングルス(CD、2021年7月7日)
出演
テレビドラマ
テレビその他
ラジオ番組
映画
声優
舞台
…他多数
オリジナルビデオ
脚注
関連項目
外部リンク