『斬り捨て御免!』(きりすてごめん)は、島田一男の「江戸三十六番所」をベースに映像化し、第1シリーズから第2シリーズは当時の東京12チャンネル、第3シリーズはテレビ東京制作の連続テレビ時代劇。1980年から1982年にかけて3シリーズが製作されている。
原作は島田一男作「斬り捨て御免」(コスミック・時代文庫にて2014年に再版、2021年10月現在新刊あり)。
三十六番所が舞台である点はシリーズ共通であるが、シリーズごとに基本主旨が異なっており、特に第3シリーズでは日本支配を企む翁の御前率いる悪の組織との闘いがメインとなった。出雲が部屋住みの次男[1]として遊んでいた頃から家督を継いで登城した時代は将軍家治公(老中田沼意次)の末期、奥祐筆時代に家治は毒を盛られ亡くなり、家斉公の治世[2]となる(老中松平定信)。三十六番所の斬り捨て御免の認可は定信(その後の白河楽翁)の元で行われたと思われる。同時代に長谷川平蔵が火付盗賊改長官として活躍しており、第2シリーズでは平蔵が設立した人足寄場[3]帰りの登場人物も多くなる。
文化文政期の江戸市中899か所に設けられた武家番所の一つ。江戸の三味線堀にあり、両隣は女郎屋、向かいは居酒屋、近所に矢場や岡場所と、真っ当な武士なら忌避するような、歓楽街のど真ん中の立地。[4]本来ならば6人体制であるべきところを、第1シリーズ第1話では頭取の殺害後、小者を含めた4人体制で運営しており、番士の補充を上申しても半年も放置され、新頭取の赴任も10日ほど音沙汰がなかったため、周囲では取り潰しになると噂が立ち、番所の高張提灯を足蹴にされた。普段は人手不足ながら巷の喧嘩や揉め事の仲裁、失せ物探しなどといった仕事を請け負いつつ、町人には親切、怠け気味ののんびり番所だが、その裏では非道な悪を独自の権限で裁く「斬り捨て番所」としての側面を持つ。[5]松平定信の失脚から隠居に伴い、第2シリーズでは番士たちは表向きは三十六番所の仕事を継続しつつ、白河楽翁の傘下の「鬼番所」として誅殺活動を継続し、さらに第3シリーズでは「影目付」となり翁の御前と戦う。第2シリーズ初期では毎回出陣の前に出雲が加害者の罪状や被害者の苦しみを述べ、暗闇の地下蔵でろうそくを斬る儀式(唯一の明かりを斬るため毎回真っ暗になる)を行っていたが、後に出陣準備の様子に変わった。また第2シリーズでは斬りこむ直前に「斬」の一字が入った白扇を敵に投げ込む。
三十六番所の向かいに構える小料理屋。番士たちにとっては憩いの場である。
第3シリーズにおける三十六番所の敵。途方もない財力を武器に人間の欲望に付け込み、国の支配を目的に暗躍する謎の組織。特に鉄砲やダイナマイトなど、火薬を使った攻撃を好む。幹部たちはアジトに飾ってある翁の面を通じて首領に作戦の概要や意向を伝える。
若原瞳、片岡五郎、森次晃嗣、磯野洋子、山岡徹也、
唐沢民賢、出水憲、田中弘史
伴勇太郎、門谷美佐、伊藤克美
水上保広、若井けんじ
加藤大樹、藤尾純、水村泰三、柴田昭彦、永野達雄
大林直樹、水上保広、荻原郁三、玉生司朗
[注釈 2]
北見唯一、伴勇太郎、柳川清、五月マリア、和田かつら、松田明、芝本正
武周暢、池田幸路、三浦徳子
中村錦司、吉田豊明、池田幸路
志乃原良子、中村万之丞、松本錦吾
岡本ひろみ、三浦徳子、山本一郎
須永克彦、小笠原町子、門谷美佐
諏訪裕子、京あけみ
この項目は、テレビ番組に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル テレビ/ウィキプロジェクト 放送または配信の番組)。
Lokasi Pengunjung: 3.144.40.204