大仙市(だいせんし)は、秋田県南東部に位置する市。全国花火競技大会(大曲の花火)の開催地であり、花火のまちとして知られている。
概要
2005年(平成17年)3月22日に、大曲仙北地域の8市町村が合併し誕生した市である。秋田県内では秋田市、横手市についで第3位の人口規模を擁している。
秋田県内の中央部に広がる出羽山地から、国内有数の穀倉地帯である横手盆地北部の仙北平野、さらに奥羽山脈の真昼山地までの広範囲にわたって位置する。そのため、1つの市ではあるが8つの地域ごとに多種さまざまな文化や自然を見せる。
そのうち、大曲地域は市の中心部で大仙市役所の本庁が置かれている。国や秋田県の各行政出先機関も大曲地域に集中して公共施設が存在する。
その他の地域には農業地帯と自然が広がる。仙北平野には区画整備された広い穀倉地帯がある。市の東部には和賀山塊南端の原生自然、市の西部には出羽山地のなだらかな丘陵と森がそれぞれ広がる。
なお、市の名前である「大仙」の由来は、大曲市と仙北郡のそれぞれの頭文字である「大」と「仙」をとったものである(「日本の合成地名一覧#地名の一部を組み合わせた合成地名」の記事参照)。この名称は、公募・選考され、大曲仙北合併協議会の臨時協議会で決定された。
地理
大仙市は、東を奥羽山脈真昼山地、西を県中央部に広がる出羽山地、南を雄物川と横手川に挟まれた角間川町、北を大石岳山頂から少し南下した付近を境界とする。市西部の出羽山地の山々と市東部の奥羽山脈が、横手盆地北部の仙北平野を囲んでいる。
地形
市の南部から北西部へと一級河川の雄物川が流れる。また、雄物川の支流で一級河川の玉川は、市の北部から中央部まで流れ、神宮寺地区の神宮寺岳付近で合流する。
市中央部および東部の平野では、真昼山地を水源とする斉内川や川口川、丸子川などの河川が流れ、斉内川は長野地区で玉川へ、川口川は堀見内地区で丸子川に合流した後、雄物川へ、それぞれ合流する。
市南部の角間川地区では、横手市から流れる横手川が雄物川と合流。楢岡川は南外地域を流れ、同地域南楢岡付近で雄物川と合流する。
市北西部の丘陵地帯では、心像川や土買川などが土川地区を流れ、刈和野地区で雄物川と合流。荒川は協和上淀川地区で淀川に合流し、秋田市雄和との境界で雄物川と合流する。
大仙市内の最高峰は、大仙市東部の太田地域にある小杉山(1,229m)であるが、この周辺は真昼山地・和賀山塊の一部であり、同時に真木真昼県立自然公園に指定されている。小杉山の他に薬師岳や白岩岳などの標高の高い山々が連なり、また、真木渓谷などの渓谷が形成されている。これに対して、市西部は出羽山地のなだらかな丘陵が広がっている。
大仙市中心部の大曲・神岡・南外地域にまたがり、大平山(姫神山)がある。
合併後の地名
構成8地域の中で協和地域、西仙北地域、南外地域の3地域が合併前より「過疎地域」に指定されており、合併後は大仙市全域が過疎地域(過疎とみなされる市町村)の指定となっている。
地名変更は以下のとおり。
- 大曲市--大曲地域で住居表示されていた区域は「大仙市大曲○○町」(一部を除く)、それ以外は「大仙市」
- 仙北郡神岡町--大仙市
- 仙北郡西仙北町--大仙市
- 仙北郡中仙町--大仙市
- 仙北郡協和町--大仙市協和
- 仙北郡南外村--大仙市南外
- 仙北郡仙北町--大仙市
- 仙北郡太田町(おおたまち)--大仙市太田町(おおたちょう)
気候
寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。市全域が豪雪地帯であり、特に旧協和町地域は特別豪雪地帯に指定されている。
冬季は-15℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、近年でも2018年2月2日に-16.0℃、2018年2月21日に-15.1℃、2018年2月22日に-15.1℃、2018年2月23日に-16.4℃、2021年1月6日に-15.8℃を観測している。
大曲(1991年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
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10.2 (50.4)
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19.6 (67.3)
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23.3 (73.9)
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31.2 (88.2)
|
32.9 (91.2)
|
34.3 (93.7)
|
37.6 (99.7)
|
37.3 (99.1)
|
35.7 (96.3)
|
31.3 (88.3)
|
24.4 (75.9)
|
17.6 (63.7)
|
37.6 (99.7)
|
平均最高気温 °C (°F)
|
1.4 (34.5)
|
2.5 (36.5)
|
6.7 (44.1)
|
14.5 (58.1)
|
20.7 (69.3)
|
24.7 (76.5)
|
27.7 (81.9)
|
29.4 (84.9)
|
25.3 (77.5)
|
18.7 (65.7)
|
11.2 (52.2)
|
4.0 (39.2)
|
15.6 (60.1)
|
日平均気温 °C (°F)
|
−1.6 (29.1)
|
−1.1 (30)
|
2.2 (36)
|
8.7 (47.7)
|
14.9 (58.8)
|
19.6 (67.3)
|
23.2 (73.8)
|
24.3 (75.7)
|
19.9 (67.8)
|
13.1 (55.6)
|
6.5 (43.7)
|
0.8 (33.4)
|
10.9 (51.6)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
−5.1 (22.8)
|
−4.8 (23.4)
|
−2.1 (28.2)
|
3.3 (37.9)
|
9.8 (49.6)
|
15.4 (59.7)
|
19.6 (67.3)
|
20.3 (68.5)
|
15.6 (60.1)
|
8.3 (46.9)
|
2.3 (36.1)
|
−2.2 (28)
|
6.7 (44.1)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−16.8 (1.8)
|
−17.6 (0.3)
|
−12.9 (8.8)
|
−9.6 (14.7)
|
−0.5 (31.1)
|
6.2 (43.2)
|
11.7 (53.1)
|
11.3 (52.3)
|
3.7 (38.7)
|
−1.3 (29.7)
|
−9.4 (15.1)
|
−16.2 (2.8)
|
−17.6 (0.3)
|
降水量 mm (inch)
|
150.7 (5.933)
|
111.0 (4.37)
|
105.9 (4.169)
|
99.3 (3.909)
|
113.8 (4.48)
|
128.8 (5.071)
|
212.1 (8.35)
|
212.4 (8.362)
|
166.4 (6.551)
|
158.6 (6.244)
|
183.6 (7.228)
|
175.3 (6.902)
|
1,819.4 (71.63)
|
平均降水日数 (≥1.0 mm)
|
22.7
|
19.3
|
16.8
|
13.3
|
12.1
|
11.1
|
13.4
|
12.5
|
13.3
|
15.4
|
19.3
|
22.8
|
192.0
|
平均月間日照時間
|
34.0
|
56.7
|
107.3
|
160.3
|
190.1
|
174.8
|
148.6
|
182.5
|
146.5
|
129.2
|
84.8
|
41.5
|
1,460.9
|
出典1:Japan Meteorological Agency
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出典2:気象庁[1]
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歴史
合併以前のそれぞれの市町村のページも参照
沿革
行政
市政
市長
代
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期
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氏名
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就任
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退任
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備考
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職務代行者
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今野正彬
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2005年(平成17年)3月22日
|
2005年(平成17年)4月17日
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旧神岡町長
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1
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1
|
栗林次美
|
2005年(平成17年)4月18日
|
2017年(平成29年)3月6日
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元秋田県議会議員・旧大曲市長
3期目途中で辞職[6]
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2
|
3
|
職務代行者
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久米正雄
|
2017年(平成29年)3月6日
|
2017年(平成29年)4月9日
|
副市長
|
2
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4
|
老松博行
|
2017年(平成29年)4月9日
|
現職
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元副市長
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5
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- 初代市長選挙で旧大曲市長の栗林が初当選する。また、落選した次点の旧大曲市の元助役が選挙違反で摘発される[7]。それに関わった市議会議員(特例在任)も数名起訴された(それぞれ辞職)。これにより、在任特例の市議が一番多くなったのは同じ日に合併して誕生した由利本荘市となる。
市章
大仙市の市旗などに使用されているシンボルマークは「Daisen」のDをデザイン化したもの。
市のイメージ
「おおきなせなかに 夢を乗せ 未来に羽ばたく元気なまち」
これは大曲仙北合併協議会にて新市建設計画をまとめた際に、そのイメージ・目標としたもの。第13回大曲仙北合併協議会で正式決定。なお「おおきなせなかに」は、全合併市町村の頭文字をとったものである。
市役所および支所
大仙市の市役所および支所は以下の通りである。大曲地域を除く市内7つの地域自治区のそれぞれに支所を設置している。
(大曲地域所管)
- 神岡支所(神岡地域所管)
- 西仙北支所(西仙北地域所管)
- 中仙支所(中仙地域所管)
- 協和支所(協和地域所管)
- 南外支所(南外地域所管)
- 仙北支所(仙北地域所管)
- 太田支所(太田地域所管)
-
神岡支所(旧神岡町役場)
-
西仙北支所(旧西仙北町役場)
-
中仙支所(旧中仙町役場)
-
協和支所(旧協和町役場)
-
南外支所(旧南外村役場)
-
仙北支所(旧仙北町役場)
-
太田支所(旧太田町役場)
不祥事
- 市の指針に反する職員による喫煙
2023年2月、市の受動喫煙防止対策に違反し、市の施設内で職員が喫煙していると外部から指摘があり[8]、市が全職員に対して聞き取り調査を行ったところ、125人の職員が市の方針に反し喫煙を行っていたと3月15日に開かれた記者会見にて発表した。喫煙は市役所の各庁舎、給食センター、公民館などで行われており、喫煙をしていた次長・課長級の職員31名を訓告、その他の該当職員を厳重注意処分とし、管理監督責任をとり、市長をはじめとする管理職の職員に対しても、減給の処分がなされることになった[9][10][11]。
警察
大仙警察署が大仙市内全域を管轄する。また、以下の交番等を設置している。
消防・防災
大仙市内の消防業務は大曲仙北広域市町村圏組合消防本部が担当する。(管轄地域は大仙市・仙北市・美郷町で消防本部は大仙市に設置されている)なお中仙分署は角館消防署(仙北市)の分署となる。
また、消防団として、8つの支団から成る大仙市消防団が設置されている。
- 大曲仙北広域市町村圏組合消防本部
- 消防本部:総務課・警防課・予防課・救急救助課・通信指令課
- 大曲消防署
- 大曲消防署:東分署
- 大曲消防署:西分署
- 大曲消防署:西仙北分署
- 大曲消防署:協和分署
- 角館消防署:中仙分署
清掃事業
合併以前は大曲市外九ヶ町村清掃事業組合が管理する大曲市外九ヶ町村清掃センターが事業を行っていたが、現在大仙市内のごみ処理は大仙美郷クリーンセンターで行っている(ただし中仙地域については別途参考されたい[要追加記述])。
- 大仙市花館にある清掃工場。大仙市、美郷町及び県外のごみを処理する。
下水処理
大仙美郷クリーンセンターの隣に、県が管理する南部流域下水道事務所「大曲処理センター」がある。
- 大仙市花館にある下水処理場。大仙市のほか、仙北市と美郷町の処理区域内の下水を処理している。
県の行政機関
国の行政機関
独立行政法人
議会
市議会
- 合併後の特例議員定数は145名と東京都議会よりも上回り、頻繁に全国マスコミに取り上げられた。これに対し議員数名が合理化をめざす合併の意義に反するとして辞任した。
県議会
衆議院
司法
大曲地域には以下の通り、秋田地方裁判所および秋田家庭裁判所の支部、大曲簡易裁判所が設置されている。
経済
江戸時代、雄物川の流域である大曲地区、角間川地区、刈和野地区、そして北部から流れる玉川の流域である長野地区は舟運が栄えた。その面影は今も残っている。また、協和地域では久保田藩の指導で荒川鉱山や宮田又鉱山の開発が進められた。そして現在の大仙市域東部(仙北平野)では新田開発が行われ、田沢疏水等の開発が進められた。
明治・大正時代になると鉄道が開通し沿線の地域は発展していった。特に大曲地区は大曲仙北地域の中心都市となり、今日の大仙市の中心部を形成している。昭和の初期に入ると田沢疏水が完成。今日の日本有数の穀倉地帯を形成するに至った。また荒川鉱山と宮田又鉱山は昭和初期に最盛期を迎えたが、荒川鉱山はその後の昭和10年代に(1940年)に閉山して、宮田又鉱山は1965年(昭和40年)に閉山した。
戦後、大曲市となった大曲地区中心部には娯楽施設やデパートなどの商業施設が建設され、地域の中心的存在が強まっていった。また大仙市東部の仙北平野では土地改良が進み、穀倉地帯を形成し米の生産地となった。
しかし最近では人口の減少や高齢化が表面化してきており、農業などの産業への影響が出始めている。
産業
今日の大仙市における産業は、以下のようになっている。
- 第一次産業
- 引き続き国内有数の穀倉地帯を形成しているものの、農業人口は年々減少している。稲作については減反政策や高齢化などにより、転作あるいは休耕田や放棄された土地が出始めている。
- 第二次産業
- 大仙市内には工業団地と呼ばれるものはないが、大仙市各地に中小規模の工場が建設されている。また、前述の通り荒川鉱山をはじめとする各鉱山は閉山している。
- 第三次産業
- 娯楽施設やデパート、宿泊施設などの商業施設が集中する大曲地区中心部に変化が見られる。映画館が閉館する一方で大曲厚生医療センター、ホテルルートインが建設されるなど、中心市街地再開発が進んでいる。また大曲バイパス周辺にイオンモール大曲等が進出している。
金融機関
企業
- タカヤナギ(川目、スーパーマーケット)
- 嶋田ハム(朝日町、ハム製造)
- 東北醤油(神宮寺、しょうゆ醸造)
- カネトク(大曲浜町、酒販店)
- 秋田今野商店(刈和野、種麹菌の製造)
- 奥田酒造店[12](協和境、清酒「千代緑」)
- 鈴木酒造店(長野、清酒「秀よし」)
- 秋田清酒(神宮寺、清酒「刈穂」)
- 福乃友酒造(神宮寺、清酒「福乃友」)
- 出羽鶴酒造(南楢岡、清酒「出羽鶴」)
- 三共光学工業株式会社(光学機器用レンズ製作)
郵便
集配局
無集配郵便局
- 大曲栄町郵便局
- 大曲駅前郵便局
- 大曲田町郵便局
- 角間川郵便局
- 内小友郵便局
- 花館郵便局
- 四ツ屋郵便局
- 羽後船岡郵便局
- 大沢郷郵便局
- 仙北横堀郵便局
- 高梨郵便局
- 北楢岡郵便局
- 峰吉川郵便局
- 淀川郵便局
- 羽後荒川郵便局
- 強首郵便局
- 豊岡郵便局
- 羽後清水郵便局
- 長信田郵便局
- 土川郵便局
簡易郵便局
- 大曲上大町簡易郵便局
- 高畑簡易郵便局
- 大曲戸蒔簡易郵便局
- 大曲川目簡易郵便局
- 藤木簡易郵便局
- 国見簡易郵便局
- 神宮寺駅向簡易郵便局
- 落合簡易郵便局
- 北野目簡易郵便局
- 寺館簡易郵便局
- 強首温泉簡易郵便局
- 一ノ渡簡易郵便局
- 峰吉川駅前簡易郵便局
- 小種簡易郵便局
- 中淀川簡易郵便局
- 大川西根簡易郵便局
地域
人口
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大仙市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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大仙市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 大仙市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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大仙市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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108,378人
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1975年(昭和50年)
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105,444人
|
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1980年(昭和55年)
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106,428人
|
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1985年(昭和60年)
|
105,926人
|
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1990年(平成2年)
|
103,564人
|
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1995年(平成7年)
|
100,879人
|
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2000年(平成12年)
|
98,326人
|
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2005年(平成17年)
|
93,352人
|
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2010年(平成22年)
|
88,301人
|
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2015年(平成27年)
|
82,783人
|
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2020年(令和2年)
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77,657人
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総務省統計局 国勢調査より
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地域自治区
大仙市は地方自治法第202条4第1項の規定に基づき、以下の8つの地域自治区を設置している。
- 大曲地域自治区
- 神岡地域自治区
- 西仙北地域自治区
- 中仙地域自治区
- 協和地域自治区
- 南外地域自治区
- 仙北地域自治区
- 太田地域自治区
主な医療機関
教育
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校
その他
幼稚園
保育所・保育園
- 角間川保育園
- 内小友保育園
- 大川西根保育園
- 藤木保育園
- 四ツ屋保育園
- 大曲乳児保育園
- 大曲東保育園
- 大曲南保育園
- 大曲中央保育園
- はなだて保育園
- 大曲北保育園
- どれみ保育園
- 日の出ベビー保育園
- 神岡保育園
- 刈和野保育園
- みつば保育園
- 中仙西保育園
- 中仙東保育園
- 協和保育園
- 船岡保育園
- 淀川保育園
- 南外保育園
- 仙北南保育園
- おおた保育園
交通
大曲や刈和野、協和境などの地区は、古くからこの地域の交通の要衝であった。
出羽国を縦断する羽州街道(現:国道13号)を基軸に、四ツ屋・長野を経て角館城へ向かう角館街道(現・国道105号)、角間川を通り県南へ通じる沼館街道、さらには刈和野街道など、県南各地を結ぶ街道が交差していた。
近代に入り鉄道が整備されると、奥羽本線と生保内線(現:田沢湖線)、秋田と盛岡・仙台・東京を結ぶ秋田新幹線が開業している。
鉄道
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
このうち大曲駅は秋田新幹線の停車駅である。
バス
道路
太田地域で岩手県和賀郡西和賀町と接しているが、大仙市内に車で県境を越えられる道路は存在しない。
高速自動車国道
秋田自動車道は市の西部の丘陵地帯を南北に縦断する。市内には協和、西仙北、大曲の3つのインターチェンジが存在する。2006年には本荘大曲道路の一部である大曲西道路が開通し、大曲ICと国道13号大曲バイパスが結ばれた。
一般国道
国道13号が市のほぼ中央を南北に縦断し、また国道105号が市中南部の花館地区で、国道341号と国道46号が市北西部の協和上淀川地区で国道13号とそれぞれ交差し、市を東西に横断する。
県道
市内を走る主要地方道は、秋田県道28号秋田岩見船岡線および起終点がほかの市町にある秋田県道10号本荘西仙北角館線と秋田県道11号角館六郷線を除いて、すべてが大曲地域もしくは神岡地域または仙北地域を起終点としている。また、県道10号、県道11号、県道28号を含めたすべての主要地方道が、国道13号、国道46号、国道105号のいずれかと市内で接続・交差している。
- 主要地方道
- 一般県道
姉妹都市等
国内
海外
名所・旧跡・祭事・イベント
名所
- 国宝の線刻千手観音等鏡像を所有
旧跡・史跡・城址
- 払田柵跡(仙北地域、国の史跡)
- 米ケ森遺跡(協和地域、旧石器時代の遺跡)
- 十六沢城跡(中仙地域)
- 八乙女城跡(中仙地域)
- 楢岡城跡(南外地域)
- 松山城跡(大曲地域、現・姫神公園)
- 石造五重塔(大曲地域、県指定有形文化財)
- 四十二館跡(大曲地域、県指定史跡)
祭事
- 刈和野の大綱引き(2月10日・西仙北地域、国の重要無形民俗文化財)
- 川を渡る梵天(2月11日・花館地区、伊豆山神社)
- 鳥子舞(2月15日・大曲地区、諏訪神社)
- 大曲の綱引き(2月15日・大曲地区、県指定無形民俗文化財)
- 太田の火まつり(2月第4土曜日・太田地域)
- 嶽六所神社奉納梵天(3月第3日曜日・神岡地域)
- 鹿島流し(6月下旬・大曲地区、花館地区)
- 淑沢番楽(8月16日・西仙北地域)
- 長野ささら(中仙地域、県指定無形民俗文化財)
- 東長野ささら(中仙地域、県指定無形民俗文化財)
- 国見ささら(太田地域、県指定無形民俗文化財)
イベント
- (毎年8月最終土曜日・大曲地域)
- 新作花火コレクション(3月・大曲地域)
- 八乙女公園さくらまつり(4月下旬 - 5月上旬・中仙地域)
- 秋田おばこ節全国大会(6月第2日曜日・大曲地域)
- 全県550歳野球大会(8月・南外地域)
- ドンパンまつり(8月16日・中仙地域)
- 「秋田おはら節」全国大会(9月第1土曜日・太田地域)
- 全県500歳野球大会(9月・神岡地域)
- 全国ジャンボうさぎフェスティバル(10月第3土日曜日・中仙地域)
特産品・名産品
- 楢岡焼(南外地域)
- 三杯もち(大曲地域)
- 清酒
- 八重洲(大曲地域)
- 秋田富士(大曲地域)
- 金紋秋田(大曲地域)
- 刈穂(神岡地域)
- 出羽鶴(南外地域)
- 福乃友(神岡地域)
- 秀よし(中仙地域)
- 千代緑(協和地域)
美術
- 絹本著色当麻曼荼羅図(角間川地区・浄蓮寺所蔵、国の重要文化財)
民俗
軍事遺跡
公共施設
市民会館・公民館・生涯学習施設
- 大仙市大曲市民会館・大曲中央公民館
- 大仙市中仙市民会館 Don-Pal(中仙公民館 - 長野分館、清水分館、豊川分館、豊岡分館、鴬野分館、鑓見内分館)
- 大仙市協和市民センター 和ピア(協和公民館 - 荒川分館、峰吉川分館、船岡分館、淀川分館)
- 大仙市仙北ふれあい文化センター(仙北公民館)
- 花館公民館(大曲地域)
- 内小友公民館(大曲地域)
- 大川西根公民館(大曲地域)
- 藤木公民館(大曲地域)
- 四ツ屋公民館(大曲地域)
- 角間川公民館(大曲地域)
- 神岡中央公民館 嶽雄館 - 神清水分館、北楢岡公民館
- 大綱交流館、土川地区公民館、大沢郷地区公民館、強首地区公民館(西仙北地域)
- 南外公民館
- 太田公民館
- 大仙市大曲交流センター(大曲地域、旧:大曲仙北広域交流センター)
- サンクエスト大曲(大曲地域)
- はぴねす大仙(大曲地域)
- 大仙市勤労青少年ホーム(大曲地域)
- 大仙市女性センター(大曲地域)
- 大仙市産業展示館(大曲地域)
- 大仙市立図書館 - (大曲図書館、協和図書館、西仙北図書館、神岡図書館、仙北図書館、南外図書館、太田図書館、中仙図書館)
- 大仙市アーカイブズ - 東北地方で最初の市立の公文書館として2017年(平成29年)5月3日に開館した。
科学館・博物館
- 秋田県立農業科学館(内小友地区)
- 秋田県埋蔵文化財センター(仙北地域)
- 大仙市総合民俗資料交流館「くらしの歴史館」(協和地域、旧峰吉川小学校)※消防施設の故障や入館者の低迷を受けて、2019年3月末で閉館[13]。
郷土資料館・記念館
- 餅の館(仙北地域)
- 歴史民俗資料館(仙北地域)
- 南外民俗資料交流館(南外地域)
- 物部長穂記念館(協和地域)
- まほろば唐松『中世の館』(協和地域)
- 大盛館(民俗資料展示館)・(協和地域)
- 小山田家資料館(西仙北地域)
- 大綱展示場(西仙北地域)
観光スポット
スキー場
温泉・温泉施設
- 角間川温泉『角水』(大曲地域)
- 山の手温泉『山の手ホテル』(大曲地域)
- しあわせ温泉『花館バーデン』(大曲地域)
- 嶽の湯(神岡地域)
- 唐松温泉(協和地域)
- 協和温泉『四季の湯』(協和地域)
- 林業休養センター『美山荘』(協和地域)
- 西仙北ぬく湯温泉『ユメリア』(西仙北地域)
- 強首温泉郷(西仙北地域)
- 強首温泉樅峰苑(西仙北地域)
- 湯ノ神温泉『神湯館』(南外地域)
- 岩倉温泉『岩倉ホテル』(南外地域)
- 松木田温泉 南外『ふるさと館』(南外地域)
- 史跡の里交流プラザ『柵の湯』(仙北地域)
- 川口温泉 国民休養地『奥羽山荘』(太田地域)
- 中里温泉(太田地域)
- 鹿子温泉跡(太田地域)
- 八乙女温泉『さくら荘』(中仙地域)
自然公園・渓谷
自然公園
- 真木真昼県立自然公園
- 姫神公園(花館地区・新観光秋田30景)
- 余目公園(内小友地区)
- 笹倉公園(神岡地域)
- 八乙女公園(中仙地域)
- 十六沢城址緑地休養施設公園(中仙地域)
- 唐松岳自然公園(協和地域)
- 泉沢自然公園(協和地域)
- 大佐沢公園(西仙北地域・観光秋田30景、新観光秋田30景)
- ふれあいパーク(南外地域)
渓谷
- 真木渓谷(太田地域)
- 川口渓谷(太田地域)
- 大川前渓谷(協和地域)
- 白糸の滝(協和地域・観光秋田30景)
マスメディア
放送局
- FMはなび(2015年8月開局。秋田県県南地域3局目のコミュニティFM局。大曲地域が主な放送区域となる)
著名な出身者
政治家・軍人
文化人
経済人
医者
芸能人
スポーツ選手
架空の人物
ゆかりのある著名人
関連作品
指定金融機関
地域新聞
市外局番
協和地域は018(秋田市などと同一MA)、それ以外が0187である(仙北郡美郷町(金沢地区をのぞく)と共通)。ただし、0187の地域のうち、中仙地域だけは仙北市と同一のMA(角館MA)となっており、中仙地域とそれ以外の地域の相互通話の場合は市外局番が必要である(大曲MAの市内局番は60〜89、角館MAの市内局番は30〜59である)。
協和地域の市内局番のうち、881の局番は秋田市下浜・河辺・雄和でも使用され、889、892、895、896の各局番は秋田市中心部でも使用され、893についてはひかり電話用局番として使用されている。894については、現時点では協和地域のみで使われている。
脚注
外部リンク
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