潟上市(かたがみし)は、秋田市の北西、男鹿市の南東に位置する市。市域面積97.72km2で秋田県内で最小面積の市である[1]。
概要
八郎潟、日本海に面している。
旧飯田川町エリアは住宅と田の占める割合が大きい。近年、飯塚地区の国道7号・国道285号沿いに郊外型の商業施設の出店が相次いでいる。旧昭和町エリアは、人口減少に歯止めがかからないものの、JR大久保駅付近が開発されており、住宅・医療関係が整備されつつある。郊外型の大型店が増える中、商店街がそのまま残っているのも特色である。
潟上の地名は、『日本三代実録』および『和名類聚抄』(書中では方上)ならびに八郎潟の上方(潟の上)に位置することに由来する。
地理
八郎潟調整池に境界未定部分がある[2]。
- 山:二荒山
- 河川:豊川、馬踏川、妹川
- 湖沼:八郎潟
- 海:出戸浜海水浴場
隣接している自治体
歴史
産業
漁業
金融
企業
飯田川地区
昭和地区
天王地区
- 五洋電子本社・天王工場 - 日立国際電気のグループ会社。電子機器製造。
- 秋田DNライティング - DNライティングの子会社。照明器具製造。
- 大川自動車秋田案内所 - 香川県に本拠地を置くバス事業者であるが、東北・北海道方面の農業関係者を四国旅行に誘致することを目的に、本社勤務だった社員配偶者実家である同地に案内所を開設している。
- マックスバリュ
- テラタ
- ナイス
- いとく
郵便局
行政
市長
代
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期
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氏名
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就任
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退任
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備考
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職務代行者
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小玉久男
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2005年(平成17年)3月22日
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2005年(平成17年)4月16日
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旧飯田川町長
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1
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1
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石川光男
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2005年(平成17年)4月17日
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2017年(平成29年)4月16日
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旧天王町長
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2
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3
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2
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4
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藤原一成
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2017年(平成29年)4月17日
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2021年(令和3年)4月16日
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元文部科学省視学官
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3
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5
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鈴木雄大
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2021年(令和3年)4月17日
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現職
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元秋田県議会議員
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庁舎
- 本庁舎
- 飯田川出張所 - 旧飯田川町役場
- 昭和出張所 - 旧昭和町役場
- 天王出張所 - 現市役所設置と同時に、市の天王福祉センターの建物内に設置
- 追分出張所 - 旧天王町役場追分出張所→旧・市役所天王庁舎追分出張所
合併当初は暫定的に分庁舎方式(住所上は市長室が設置された天王庁舎を本庁舎扱いとした)を採用し、合併から10年後の2015年(平成27年)5月、天王地区に新たな本庁舎が建設された[3][4]。新庁舎での業務開始に合わせて、従来の飯田川庁舎、昭和庁舎はそれぞれ出張所へと移行されている[3]。また、天王庁舎配下にあった追分出張所は、本庁直轄の出張所となり、飯田川・昭和庁舎と同列になった。そして、旧天王庁舎近隣に新たに天王出張所を開設した。
合併前の3町における生活圏は、旧天王町は男鹿市・秋田市寄り、旧飯田川町・昭和町は五城目町・八郎潟町・井川町などのいわゆる湖東地区寄りであり、各自治体で構成される広域組合やJAなどの設置もほぼこれに沿っていた。2010年3月に策定した本庁舎建築基本計画によると、天王地区に新築し(ただし、飯田川・昭和地区からの便が利く位置としている)、遅くとも2013年4月に稼動するよう、合併特例債が利用可能な期間のうちに建設に着手する方針としていた。この時点では建設予定地は、市有地・民有地のいずれの可能性も排除しないものの確定していないとしていた。
旧来の天王庁舎は築40年超と老朽化しており、また耐震基準も満たさないため、本庁舎稼動後は併設する第二庁舎とともに取り壊しの上、駐車場用地とともに売却され、後に跡地には高齢者施設が建設された。
築30年弱となる飯田川庁舎は、売却ないしは公共の貸しスペースとして利用する意向である。
昭和庁舎は、最後の町長であった千田鐵太郎時代の建築であり、建物としては新しく他庁舎と比べて規模はかなり大きいものの、新庁舎とするにはやや手狭であることから、公共の貸しスペースなどで活用する方向としていた。2018年までの建設工事で、2階部分には昭和地区の幼稚園や保育所を集約した公立の認定こども園である潟上市立昭和こども園が設置された。1階部分は、引き続き昭和出張所の窓口として継続される方針である。
本庁舎稼動後は、飯田川・昭和地区へ(仮称)総合窓口センターを設置することで、利便性を確保する方向で検討されていたが、上述のように、本庁舎の出先機関である出張所とされた。
議会
市議会
県議会
議員名
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会派名
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備考
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瓜生望
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自由民主党
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元潟上市議会議員
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衆議院
人口
県全体の人口が減少を続ける中、国勢調査結果では2000年代前半まで住民基本台帳人口が増加傾向にある秋田県内では数少ない自治体であった。なお、住民基本台帳人口は2005年度以降緩やかな減少傾向にある。
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潟上市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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潟上市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 潟上市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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潟上市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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28,678人
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1975年(昭和50年)
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29,690人
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1980年(昭和55年)
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32,895人
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1985年(昭和60年)
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33,482人
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1990年(平成2年)
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33,470人
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1995年(平成7年)
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34,660人
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2000年(平成12年)
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35,711人
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2005年(平成17年)
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35,814人
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2010年(平成22年)
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34,473人
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2015年(平成27年)
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32,038人
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2020年(令和2年)
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31,720人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校
施設
県施設
就労訓練施設
文化施設
スポーツ施設
交通
鉄道
中心となる駅:二田駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
-
バス
道路
主なまつり
- 鷺舞(飯田川町)
- 東湖八坂神社の統人行事(重要無形民俗文化財)
- 東湖八坂神社例大祭「牛乗り」・「くも舞い」・毎年7月7日(天王地区)
- 八郎まつり(昭和地区)
- グリーンランドまつり(天王地区)
出身者
飯田川村出身
飯田川町出身
昭和町出身
天王町出身
旧町名不明
電話番号
- 市外局番は018である。収容局と局番は次の通り。
- 追分(収容局設備は秋田市に設置)…870-4、872-0、873
- 天王…870-6、872-1、878
- 飯田川(昭和地区もこの局番)…854-8、855-5、877
- ひかり電話…825-3,4、827-3〜9、838-4〜9、853-0,3〜9、874-7〜9、893-3外
脚注
注釈
出典
外部リンク
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