埼玉県道27号東松山鴻巣線(さいたまけんどう27ごう ひがしまつやまこうのすせん)は、埼玉県東松山市から鴻巣市に至る県道(主要地方道)。鴻巣市側では東松山県道とも呼ばれる[1]。
路線データ
- 起点:埼玉県東松山市 国道254号交点(柏崎交差点)
- 終点:埼玉県鴻巣市 国道17号交点(天神交差点)
- 陸上距離:11,993 m
概要
東松山市-吉見町間はかつて、現在の埼玉県道66号行田東松山線(旧国道407号)の松本町交差点から久米田交差点間が指定されていたが、新宿小南交差点から久米田交差点間のバイパスが2012年3月24日に開通した為、それぞれ東松山市道・吉見町道に降格された。
また、吉見町下細谷-古名新田の荒川手前の間も、1990年代~2006年頃に新道が建設され、こちらの道路へ付け替えられて旧道の起点側は自転車道の一部に転用されている。
そのため、起点となる国道407号や終点の埼玉県道38号加須鴻巣線とが一本で結ばれ、現在では前述する国道や県道と合わせて入間市方面から加須市方面の県南西部 - 県北東部を往来する幹線道路網の1つとなっている。
しかし、幹線道路でありながら、旧来の2車線道路がほとんどであり、右折帯のない吉見町役場前交差点や終点となる国道17号の天神2丁目交差点は渋滞が頻発している。
荒川-鴻巣市内の区間は、荒川を渡る区間は御成橋の手前は横堤の上を走っている(ちなみにこの付近は、川幅日本一と公認されている区間であり、吉見側の堤防上・横提付け根及び鴻巣側の御成橋の橋詰には記念碑が建てられている)。なお、鴻巣市内の区間は現在の御成橋が1965年に架け替えられた時と同時またはそれ以降に造られた新道である[2](旧道は現在の鴻中陸橋北西寄りの踏切で高崎線を渡り、鴻巣駅前に至っていた。なお、この踏切の名は「松山新道踏切」という)。
2022年4月1日に、新宿小学校(南) - 柏崎間が埼玉県道27号東松山鴻巣線に指定され、新宿小学校(南) - 下野本間は国道407号となり、入れ替えが行われた[3][4]。
4車線化
当路線のうち、吉見町下細谷交差点付近から荒川自転車道付近までは4車線となっていて、堤防手前で2車線に戻る。
バイパスの一部並びに新道は、4車線化されている(新宿小南交差点はさらに立体化される予定であり、中央部は立体部建設用地が確保されている)。現在、吉見町久米田交差点から吉見町久保田交差点、吉見町下細谷交差点までの区間も4車線化事業が進められている[5]。
吉見町東部-鴻巣市間は、4車線化に向けた動き無く、渋滞が頻発していることから、県議会議員などから4車線化整備要望が行われている[6](なお、埼玉県東松山県土整備事務所の案内図によると、鴻巣市方面上尾道路との交点予定地までの間が“暫定2車線供用区間”とされており、4車線化計画自体は存在するが[7]、当該区間では、家屋が立ち並ぶ横堤上を走っていたり、それと一体化している御成橋の扱いなど、構造的な課題がある[8])。
路線状況
道路施設
橋梁
- 城南新宿橋(市野川、東松山市山崎町 - 吉見町大字西吉見)
- 御成橋(荒川、鴻巣市滝馬室):荒川を渡る御成橋の両端には、川幅日本一を謳う看板が設置されている。
- 鴻中陸橋(JR高崎線、鴻巣市逆川 - 同市本町)
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
沿線
ギャラリー
脚注
- ^ 運転免許センターへのアクセス埼玉県警察(2016年1月12日閲覧)
- ^ MKT649X-C9-24(1964/06/19) 1964年6月19日撮影の御成橋周辺 - 国土地理院(地図・空中写真閲覧サービス)/現在の御成橋がまだ架かっていない時に現在の東松山鴻巣線の経路に道路は無いが、建設中の鴻中陸橋らしきものは見える
- ^ 埼玉県報 定期 第299号 (令和 4年 4月 1日発行) 埼玉県東松山県土整備事務所長告示第3号 一般国道407号の区域の変更
- ^ 埼玉県報 定期 第299号 (令和 4年 4月 1日発行) 埼玉県東松山県土整備事務所長告示第4号 県道東松山鴻巣線の区域の変更
- ^ 東松山鴻巣線 - 埼玉県埼玉県(2022年1月14日閲覧)
- ^ 金子ゆう太(埼玉県議会議員 鴻巣市選出)のツイート(2023年8月21日11時10分)
- ^ “東松山鴻巣線”. 埼玉県 県土整備部 東松山県土整備事務所. 埼玉県. 2024年9月7日閲覧。
- ^ 埼玉県議会. “令和2年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(並木正年議員)”. 埼玉県. 2024年10月17日閲覧。
関連項目
外部リンク