埼玉県道85号春日部久喜線(さいたまけんどう85ごう かすかべくきせん)は、埼玉県春日部市の国道16号から、久喜市の埼玉県道3号さいたま栗橋線に至る県道(主要地方道)である。東武伊勢崎線と並行しており、それを越える踏切が4か所ある。
概要
春日部市街地から東武伊勢崎線沿いに南埼玉郡宮代町を抜け、久喜市の埼玉県道3号さいたま栗橋線に至る。並行する東武伊勢崎線との交差が多く、開かずの踏切問題を抱えている(後述)。和戸駅付近は幅員が少なく、制限速度が30 km/hに設定されている他、久喜市内においても後述の陸橋手前から僅かに歩道のない狭い区間が存在し、住宅地である事もあり歩行者や自転車、自動車の通行には危険を伴っている。
また2012年に、埼玉県道146号六万部久喜停車場線がバイパスの建設により上早見交差点へ接続されたため、川越市・桶川市方面から宮代町方面へ当県道と合わせて一本で結ばれた。
路線データ
- 起点:埼玉県春日部市梅田一丁目 国道16号 梅田(うめだ)交差点
- 終点:埼玉県久喜市 埼玉県道3号さいたま栗橋線 上早見交差点
- 路線延長:15,758m
路線状況
久喜駅南に位置する踏切は、2006年末頃から跨線橋の建設が行われ、2011年3月26日に開通[1]。これは、東武伊勢崎線とJR東北本線(宇都宮線)の踏切の間隔が20 mほどしかなく、鉄道の便数が多い時間帯では相互に遮断機が閉まり、ボトルネック(開かずの踏切)となっていたためである。久喜駅の東西を結び、センターラインのある道路は、これ以外に久喜駅北側の埼玉県道153号幸手久喜線の跨線橋(丸島大橋)と、久喜駅南側で本道踏切と同様の問題を抱えている市道の踏切が1本あるのみである。
東武動物公園駅南に位置する踏切(宮代町立東小学校付近)も同様の問題を抱えている。東武動物公園駅にて東武伊勢崎線と東武日光線が合流し、加えて東京メトロ日比谷線が当駅まで乗り入れしているため、便数が非常に多い。この問題を解決するために、東武動物公園駅と姫宮駅の間に、線路の下をくぐる立体交差を2007年より建設し、2008年11月28日に完成した。また開通に伴い、この踏切北側の五差路(東小脇)における埼玉県道154号蓮田杉戸線の優先道路の方向を明白にするため、この五差路から山崎交差点北側の新道分岐までの区間(旧道区間にあたる)のセンターラインを廃止し、1車線化された(2車線時代も決して幅員は広くなく、道路全体で6m程度であった)。
なお現在、本道に並行する東武伊勢崎線春日部駅-久喜駅間にある立体交差は、上記の久喜市内の春日部久喜線、宮代町内の新橋通り、春日部市内の国道16号の3ヵ所のみである。
また、前述した久喜駅南側に建設された陸橋から久喜市・宮代町の境目までバイパス道路が整備された為、旧道に当たる区間は県道から久喜市・宮代町道へ降格されると共に踏切は閉鎖され、通行できなくなっている。かつてバイパス道路の起点側には施設があり、本道とはクランク交差点での接続となっていた影響で久喜市方面側の渋滞が頻発していたが、2018年5月24日に開通した。
重複区間
地理
通過する自治体
交差する道路
交差する交通機関・主な河川
沿道・近隣の主な施設
ギャラリー
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宮代町川端付近
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宮代町役場付近
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宮代町和戸付近
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久喜市久喜東付近
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久喜市本町付近
脚注
- ^ 都市計画道路杉戸久喜線・春日部久喜線
関連項目