『世界は言葉でできている』(せかいはことばでできている、英: THE WORDS MAKE THE WORLD.)は、フジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組。2011年10月5日から2012年3月21日まで毎週水曜日 0:45 - 1:10(火曜深夜、JST)に放送され、その後、ゴールデンタイム・プライムタイムに昇格して、2012年10月24日から同年12月19日まで毎週水曜日 19:57 - 20:54(JST)に放送されていた。なお本項では2013年10月9日に放送された事実上の復活版『ザ・コトバスターズ 〜とはいえ、世界は言葉でできている』についても扱う。
概要
古今東西さまざまな偉人・有名人たちが残した名言を、空欄で一部伏せた状態にして紹介。その空欄を埋める言葉を、ゲスト解答者たちが考える。ただし「彼らが残した言葉を当てる」のではなく、「彼らの言葉をさらに超えるグッとくる言葉を創り出す」ことが目的。解答者(番組内では「コトバスター」と呼ばれる)たちの創った言葉は偉人の名言とともに一般男女100人の審査員によって審査され、偉人たちの名言を超えられるかどうかを競う。
「コトバスター」は毎回、芸人・俳優・作家・作詞家・アーティストなど言葉を生業とするメンバーが登場。対する「偉人」は国籍・時代・職業を問わず、時には漫画やアニメの登場人物という場合もある。解答する内容に基本的に制限はないので、時に大喜利のような答えで会場が沸くこともあれば、極端な解答によって会場が騒然とすることもある。
深夜放送期よりコアなファンから高い支持を得た番組であったが、満を持してゴールデンタイムに進出したところ視聴率がまったく振るわず、わずか5回で打ち切られてしまった。その後2013年10月に一夜限りの復活特番として放送されたが、その放送内で解答者であったバカリズムは「ゴールデンで短命より、深夜で長寿」との解答を残している。
ルール
『世界は言葉でできている』の番組の基本ルール。
- 偉人・有名人の残した言葉が、一部空欄で伏せられた状態で出題される。その偉人の足跡や名言が生まれた背景を紹介するVTRを見た後、コトバスターたちは空欄を埋める言葉を考える。
- 解答はパソコンを使って文字を入力し、解答権は早押しで得る。「これが私の言葉です」と解答者が宣言した後、天の声・森本レオによって解答が読み上げられる。
- 解答はその場で、会場の100人の審査員によって審査される。審査基準は「心に響いたかどうか」で、持ち点は1人1点、全体で100点満点。
- 解答権は、制限時間内であれば1問のあいだに何度でも得られる。しかし1人で複数回解答した場合は、最も得点の高い解答のみが有効となり、点数の低い方の解答は無効となる。
- コトバスターの解答が偉人の言葉と同じになってしまった場合は「LOCK(ロック)」となり、その解答はその場では発表されない。LOCKとなったコトバスターはその問題の解答権を失うとともに、その問題で獲得したポイントは無効となる。
- 制限時間となったら、偉人の言葉を発表。これも同様に審査され、ポイントを算出。
- コトバスターの獲得ポイントが偉人の獲得ポイントを上回った場合は、「名言超え」として獲得ポイントが2倍になり、さらに記念として「超ニーチェくん」という人形が贈られる。
- コトバスターのポイントが偉人を下回った、もしくは同点だった場合は、各コトバスターはポイントをそのまま獲得。LOCKされたコトバスターは、偉人のポイントと同じポイントを獲得できる。ただし、LOCKとなる前の解答で獲得したポイントが偉人の獲得ポイントを超えた場合は「名言越え」となる。
番組の変遷
本項内の「パイロット版」「深夜レギュラー版」等の呼称は便宜上のものである。
- パイロット版『〜心に響く言葉の総合バラエティ〜世界は言葉でできている』
- 2011年3月26日のSEE EGGs枠にて放送。MCは福井謙二、山﨑夕貴(ともにフジテレビアナウンサー)。
- 解答者であるコトバスターは5人。解答者席は6席あって、画面右端の席は偉人用の席(偉人もスチール写真のバーチャル合成で席に着き、コトバスターたちと共に番組に”参加”する)。審査員は美女100人による「心にグッと刺され隊」が務めた。審査員にはおかもとまり、神戸蘭子、たんぽぽも参加した。
- 深夜レギュラー版『世界は言葉でできている』
- 2011年10月5日 - 2012年3月21日。
- 火曜深夜の30分枠でレギュラー放送。2 - 3週分の放送を1シーズンとして、シーズンごとにテーマを設定。出演者もMC以外はシーズンごとに替わっていた。コトバスターは4人で、他に「主宰」が1名ゲストMCとして招かれた。偉人用の座席は画面中央に変更(毎回写真合成で、健在で実在の人物であっても本人が来ることはなかった)。半年間のレギュラー放送終了後、2012年4月12日にスペシャル番組『世界は言葉でできている CHAMPIONSHIP 2012』を放送、その後半年間は番組休止となる。
- ゴールデンレギュラー版『世界は言葉でできている』
- 2012年10月24日 - 2012年12月19日。
- 2012年10月の番組改編に伴い、水曜20時台の1時間枠でレギュラー放送が復活[1]。コトバスターの座席は6席となり、コトバスターたちは1放送ごとに入れ替わり。ただし深夜時代に活躍したコトバスター・若林正恭は「レギュラーコトバスター」として毎回出演。「主宰」は過去に主宰を担当した経験のある小泉今日子が不定期出演ながらレギュラー主宰となった。しかし平均視聴率は5%台(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と低迷を極め、2012年12月19日放送分の2時間スペシャルの放送後に番組の打ち切りが決定した[2]。なお番組終了の告示は番組内では一切されず、新聞やネット上の番組欄等でも最終回を示す表記はなかった。打ち切り後は、2013年1月2日放送の『クイズ$ミリオネア』新春SPを始めとした単発特番を1カ月強放送し、同年1月23日から3月まで、かつてバラパラ枠で放送された『世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?』を復活させた。
- 復活版『ザ・コトバスターズ〜とはいえ、世界は言葉でできている』
- 2013年10月9日25:05 - 26:05。
- 一夜限りの事実上の復活スペシャル。それまでの形式を「名言ビヨンド」と名付けて番組内の1コーナーとし、他に、現代に馴染みのない表現を使ったことわざを現代的に置き換えて100年先まで使われることを目指す「ことわざアップデート」、名曲の歌詞を即興で自己流にアレンジする「歌詞トリビュート」の2コーナーを放送。コトバスター5人は3コーナーの合計得点で「キング・オブ・コトバスター」の座を争った。なお偉人用の席は設けられなかった。
出演者
司会・ナレーション
- 主宰
-
- MC
-
- ナレーション(天の声)
-
- 過去のMC
-
コトバスター
順番は初参戦が早い順。同日に参戦した場合は五十音順。なお『ザ・コトバスターズ』では各出演者のキャッチコピーはつけられていなかった。
放送リスト
スペシャル版
第1期(深夜放送時代)
2012年4月12日23:15 - 23:55に「CHAMPIONSHIP 2012」がフジテレビ系で全国放送された。これまでの成績優秀者から選ばれるという主旨だったが、出演回数も成績もバラバラで平等性に欠けた選出となった。超ニーチェ君を獲得済みの有吉弘行は他番組の収録と重なったために参加できなかったとされる。設楽統、谷中敦、又吉直樹、林修、ビビる大木、ムロツヨシ、若林正恭、斉藤賢司が出場し、名誉会員は金田一秀穂、石原良純、指原莉乃、西山茉希、片瀬那奈、小出恵介、日村勇紀、春日俊彰、白鳥久美子、川村エミコ。設楽、谷中、大木、若林が決勝進出し、若林が第1回キング・オブ・コトバスターに輝いた。
第2期(ゴールデン進出後)
決勝進出したコトバスターは太字で表記
キング・オブ・コトバスター
「CHAMPIONSHIP 2012」およびゴールデンレギュラー放送では、2名による決勝戦で対戦相手および偉人の得点を超えたコトバスターに「キング・オブ・コトバスター」の称号と「金の超ニーチェくん」が贈られた。「ザ・コトバスターズ」では、最も多く得点を獲得したコトバスターに「キング・オブ・コトバスター」および番組特製の「コトバスタオル」が贈られた。
- キング・オブ・コトバスターの一覧
- 若林正恭(CHAMPIONSHIP 2012・ゴールデン開幕戦・ゴールデン第2回・ゴールデン第4回)
- バカリズム(ザ・コトバスターズ)
本編以外のコーナー
- 世界はあなたでもできている YOU MAKE THE WORLD,TOO.
- 深夜放送期〜ゴールデン放送期まであった、番組最後に放送されていた視聴者投稿コーナー。番組が設定した「言葉を贈られる人」(人物に留まらず、国や企業にも及ぶ)に対して、視聴者が「贈る言葉」をホームページから投稿。その優秀作品を、発表する。過去に偉人や有名人たちが残した名言をそのまま贈る「クラシック部門」と、投稿者が自ら考えた言葉を贈る「フリースタイル部門」の2つの部門があった。
- 結婚も言葉で決まってくる
- ゴールデン放送期に1度放送。結婚情報誌とのコラボレーション企画で、雑誌表紙に載せるキャッチコピーを考える。最優秀作品は実際に表紙に使われた。
- 言葉は足で拾ってくる
- インタビュアー吉田豪が著名人を訪ね、新たな「名言」を生み出そうというインタビューVTR。ゴールデン放送期に1度だけ放送された。
ネット局と放送時間
パイロット版
第1期(深夜時代)
- 備考
- ^初回は24:55 - 25:55に放送。
- ^テレビ新広島:初回は25:35 - 26:35に放送。
- a b c 初回のスペシャルは放送なし。
- a b 初回は25:25 - 26:25に放送。
- ^初回は2011年10月13日(木曜日)24:50 - 25:50に放送。
- a b c 初回は24:50 - 25:50に放送。
- ^初回は25:55 - 26:55に、2回目はその後の26:55 - 27:20に放送。
- ^初回は25:10 - 26:10に放送。
- ^初回は24:35 - 25:35に放送。
- ^初回は25:30 - 26:31に放送。
- ^2011年12月までは木曜日 25:30 - 25:58。最終放送日(2012年4月11日)は2回分放送。
- ^初回は24:45 - 25:45に放送。
- ^初回は2011年10月26日(水曜日)24:50 - 25:50に放送。
第2期(ゴールデン時代)
放送対象地域 |
放送局 |
系列 |
放送日時 |
備考
|
関東広域圏 |
フジテレビ(CX) |
フジテレビ系列 |
水曜日 19:57 - 20:54 |
制作局
|
北海道 |
北海道文化放送(UHB) |
同時ネット
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岩手県 |
岩手めんこいテレビ(mit)
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宮城県 |
仙台放送(OX)
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秋田県 |
秋田テレビ(AKT)
|
山形県 |
さくらんぼテレビ(SAY)
|
福島県 |
福島テレビ(FTV)
|
新潟県 |
新潟総合テレビ(NST)
|
長野県 |
長野放送(NBS)
|
静岡県 |
テレビ静岡(SUT)
|
富山県 |
富山テレビ(BBT)
|
石川県 |
石川テレビ(ITC)
|
福井県 |
福井テレビ(FTB)
|
中京広域圏 |
東海テレビ(THK)
|
近畿広域圏 |
関西テレビ(KTV)
|
島根県・鳥取県 |
山陰中央テレビ(TSK)
|
岡山県・香川県 |
岡山放送(OHK)
|
広島県 |
テレビ新広島(TSS)
|
愛媛県 |
テレビ愛媛(EBC)
|
高知県 |
高知さんさんテレビ(KSS)
|
福岡県 |
テレビ西日本(TNC)
|
佐賀県 |
サガテレビ(STS)
|
長崎県 |
テレビ長崎(KTN)
|
熊本県 |
テレビ熊本(TKU)
|
宮崎県 |
テレビ宮崎(UMK) |
フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列
|
鹿児島県 |
鹿児島テレビ(KTS) |
フジテレビ系列
|
沖縄県 |
沖縄テレビ(OTV)
|
大分県 |
テレビ大分(TOS) |
フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
土曜日 15:25 - 16:25 |
10日遅れ[11]
|
青森県 |
青森テレビ(ATV) |
TBS系列 |
日曜日 13:00 - 13:54 |
11日遅れ
|
- 備考
- ^ゴールデン開幕戦スペシャルは放送なし。
スタッフ
第1期(深夜放送時代)
- 企画:濱潤(フジテレビ)
- 構成:堀田延、張眞英、平和紘、石原大二郎、森泉たつひで、はしもとこうじ
- TP/TD:佐々木信一
- SW:二見健二
- CAM:大石飛雄馬 ほか
- VE:小野寺毅
- AUD:村脇昭一
- PA:大島啓光
- LD:西野大介
- 美術統括:本田邦宏
- 美術デザイン:きくちまさと
- 美術進行:林政之
- メイク:福田裕子
- 大道具制作:岩崎隆史
- 大道具操作:成島好美
- アートフレーム:菅沼和海
- アクリル装飾:北神窓夏
- 電飾:斉藤誠二
- モニター:小神野徹、北島大
- モニター作成:大竹潤一郎
- 超ニーチェくん衣装:藤井牧子
- 編成:安喜昌史(フジテレビ)
- 広報:小出和人(フジテレビ)
- 協力:ジーワン、共同テレビジョン、デジデリック、マックレイ、東京チューブ、エイケイ、アフロ
- 制作協力:イエロー
- 音効:高島慎太郎
- タイトルCG:田辺秀伸
- CG:渡部佳宣
- 編集:杉山友宣、生駒良太
- MA:岩崎勇也
- リサーチ:喜多あおい、高村敬一
- TK:伊藤裕子
- AD:竹田愛彩、金丸貴文
- AP:小林有衣子
- ディレクター:久保田集、岡野耕太、双津大地郎
- 演出:高野裕樹
- 総合演出:長島翔
- プロデューサー:松本彩夏
- 制作:フジテレビ
- 制作著作:イースト・エンタテインメント
第2期(ゴールデン進出後)
- 構成:堀田延、オークラ、張眞英、大西右人、森泉たつひで、永井ふわふわ、平和紘、佐藤満春、石原大二郎、はしもとこうじ
- リサーチ:喜多あおい、高村敬一
- TP:中市友
- TD:佐々木信一
- SW:菊池謙
- CAM:磯前裕之
- VE:小野寺毅
- AUD:村脇昭一
- PA:大島啓光
- 照明:西野大介
- 美術統括:本田邦宏
- 美術デザイン:坪田幸之
- 美術進行:林政之
- メイク:山田かつら
- 大道具制作:福田智広
- 大道具操作:廣隆宏
- アートフレーム:鈴木網敏
- アクリル装飾:池澤明徳
- アートメカニック:北村亮治
- モニター:小神野徹
- モニター制作:石川富久
- 超ニーチェくん衣装:藤井牧子
- 編成企画:高瀬敦也、松本祐紀(フジテレビ)
- 広報:瀬田裕幸(フジテレビ)
- 協力:ジーワン、共同テレビジョン、FLT、サンフォニックス、マックレイ、TUBE、テルミック
- 制作協力:YELLOW、シオプロ
- 音効:高島慎太郎
- タイトルCG:田辺秀伸
- CG:渡部佳宣、岩澤新平
- LED CG:坂本渉太
- イラスト:矢頭佳子
- 編集:杉山友宣、生駒良太
- MA:村田祐一
- TK:伊藤裕子
- AP:小林有衣子、平野綾音
- ディレクター:高野裕樹、岡野耕太、斉田泰伸、伊藤才聞、双津大地郎、池辺幸子、新井田洋、廣田彰大
- 演出:長島翔
- プロデューサー:松本彩夏
- 制作:フジテレビ
- 制作著作:イースト・エンタテインメント
音楽
- メインテーマ:「Race for the Prize」 - The Flaming Lips
- 偉人紹介VTR開始時BGM:「Feather」 - Serph(パイロット版ではメインテーマだった。)
- コトバスターの紹介時BGM:「朝が来るまで終わる事の無いダンスを」 - tofubeats feat,dj newtown
- コトバスターの言葉の得点表示時BGM:「Like a Rolling Stone」 - ボブ・ディラン
- 全コトバスターの解答一覧表示時BGM:「聖☆おじさん」 - 電気グルーヴ×スチャダラパー
- 「世界はあなたでもできている」テーマ:「水星」 - tofubeats
- 深夜時代
- 「世界はあなたでもできている」テーマ:「Shangri-La」 - 電気グルーヴ
書籍化
- 世界は言葉でできている Book Edition(日本実業出版社 - 「世界は言葉でできている Book Edition」制作委員会 (2012/10/24) )
脚注
注釈
出典
外部リンク
フジテレビ 水曜日0:45 - 1:10枠(火曜日深夜) |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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世界は言葉でできている (第1期)
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フジテレビ 水曜日20時台 |
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世界は言葉でできている (第2期)
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