ニュクティーモス(古希: Νύκτιμος, Nyktīmos)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してニュクティモスとも表記される。アルカディアー地方の王リュカーオーンの50人の子供の末子。他の兄弟がゼウスを人間を殺してもてなしたことが原因で滅ぼされたとき、ガイアがゼウスを止めたためニュクティーモスのみ助けられた。ニュクティーモスはアルカディアー地方の王位を継承したが、デウカリオーンの大洪水が起こった[1]。
あるいはニュクティーモスはリュカーオーンの長子で彼が王権を継承したため、他の兄弟はアルカディアー地方の各地に町を建設し[2]、ニュクティーモスの後をカリストーの子アルカスが継いだ[3]。
ニュクティーモスの子孫はペリペーテース、パルタオーン、アリスタース、エリュマントス、アローンと続き、その子プソーピスは都市プソーピス(英語版)を創建したともいう[4]。
系譜
脚注
- ^ アポロドーロス、3巻8・1-8・2。
- ^ パウサニアース、8巻3・1。
- ^ パウサニアース、8巻4・1。
- ^ パウサニアース、8巻24・1。
参考文献