アレオス(古希: Ἄλεος, Aleos, 英: Aleus)は、ギリシア神話に登場する人物で、アルカディアー地方の都市テゲアーの王である。アペイダース(アルカスの子)の子で、ステネボイアと兄弟。ペレウスの娘ネアイラを妻とし、1女アウゲーと、2人の息子ケーペウス、リュクールゴスをもうけた。またアムピダマースをアレオスの子に加えることもある。
アレオスはテゲアーのアテーナー・アレアー神殿の創設者とされ、娘のアウゲーもこの神殿に仕える女神官であったといわれる。
神話によるとあるときテゲアーの大地が実らなくなるという異変が起こった。神託によると、アテーナーの神域内での涜神行為が原因であると告げられた。そこでアレオスが神域を調べると、アウゲーが密かに赤子を生み、それを隠していたことがわかった。アウゲーはヘーラクレースに襲われ、この赤子(テーレポス)を身ごもったのであった。アレオスはすぐに赤子をパルテニオン山に捨て、アウゲーをナウプリオスに引き渡し、他国に売りとばすよう依頼した。
アウゲーはミューシアの王テウトラースの手にわたり、テウトラースは彼女を妻、あるいは養女とした。テーレポスも無事に成長し、後にミューシアで母と再会したとされる。
系図
参考文献