第71回ヴェネツィア国際映画祭は、2014年8月27日から9月6日にかけて開催された[2]。
オープニング作品はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』[3]、クロージング作品はアン・ホイ監督の『黄金時代』である[4]。コンペティション部門の審査員長はフランスの作曲家であるアレクサンドル・デスプラが務めた[5]。開会式および閉会式の司会はイタリアの女優であるルイーザ・ラニエリが務めた[6]。公式ポスターはフランソワ・トリュフォー監督の1959年の作品である『大人は判ってくれない』のワンシーンがフィーチャーされた[7]。栄誉金獅子賞はアメリカの編集技師であるセルマ・スクーンメーカーとアメリカのドキュメンタリー映画監督であるフレデリック・ワイズマンに授与された[8]。金獅子賞はロイ・アンダーソン監督の『さよなら、人類』が受賞した[9]。
公式選出
コンペティション部門
コンペティション部門では以下の20作品が上映された[10]。
コンペティション外
コンペティション外では以下の19作品が上映された[11]。
オリゾンティ部門
オリゾンティ部門では以下の18作品が上映された[12]。オープニング作品はモフセン・マフマルバフ監督の『独裁者と小さな孫』である[13]。
- コンペティション外
日本語題
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原題
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監督
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製作国
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Io sto con la sposa |
アントニオ・アウググリアロ ガブリエル・デル・グランデ ハレド・ソリマン・アル・ナシリ |
イタリア パレスチナ
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ヴェニス・クラシック
ヴェニス・クラシックでは以下の21作品が上映された[14]。また、10本の最新ドキュメンタリー作品も合わせて上映された[15]。
- 短編映画
- ドキュメンタリー
日本語題
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原題
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監督
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製作国
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製作年
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From Caligari to Hitler |
リュディガー・サックスランド |
ドイツ |
2014年
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Mise en scène with Arthur Penn |
アミール・ナデリ |
アメリカ合衆国 |
2014年
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Giulio Andreotti - Il cinema visto da vicino |
タッティ・サンギネッティ |
イタリア |
2014年
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Poltrone rosse - Parma e il cinema |
フランチェスコ・バリーリ |
イタリア |
2014年
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One Day Since Yesterday: Peter Bogdanovich & The Lost American Film |
ビル・テック |
アメリカ合衆国 |
2014年
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Gian Luigi Rondi: Vita, cinema, passione |
ジョルジョ・トレーヴェス |
イタリア |
2014年
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Altman |
ロン・マン |
カナダ |
2014年
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台湾新電影時代 |
光陰的故事-台灣新電影 |
シェ・チンリン |
台湾 |
2014年
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Animata resistenza |
フランチェスコ・モンタニャーロ アルベルト・ジロット |
イタリア |
2014年
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Donne nel mito - Sophia racconta la Loren |
マルコ・スパニョーリ |
イタリア |
2014年
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独立選出
ヴェニス・デイズ
ヴェニス・デイズでは以下の24作品が上映された[16][17]。オープニング作品はキム・ギドク監督の『일대일』である[18]。
日本語題
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原題
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監督
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製作国
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Before I Disappear |
ショーン・クリステンセン |
アメリカ合衆国
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The Goob |
ガイ・マイヒル |
イギリス
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Mita Tova |
シャロン・マイモン タル・グラニット |
イスラエル
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Metamorphoses |
クリストフ・オノレ |
フランス
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The Smell of Us |
ラリー・クラーク |
フランス
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Les nuits d'été |
マリオ・ファンファーニ |
フランス
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Asha Jaoar Majhe |
アディヴィクラム・セングプタ |
インド
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Tussen 10 en 12 |
ピーター・ホゲンドルン |
オランダ
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Retour à Ithaque |
ローラン・カンテ |
フランス
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われらの子供たち |
I nostri ragazzi |
イヴァーノ・デ・マッテオ |
イタリア
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Patria |
フェリス・ファリーナ |
イタリア
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He ovat paenneet |
ユッカ=ペッカ・ヴァルケアパー |
フィンランド
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El 5 de talleres |
アドリアン・ビニーツ |
アルゼンチン
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- コンペティション外
- スペシャル・イベント
日本語題
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原題
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監督
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製作国
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Five Star |
キース・ミラー |
アメリカ合衆国
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The Lack |
マスベド |
イタリア
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The Show Mas Go On |
ラ・ディ・マルティーノ |
イタリア
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9x10 Novanta |
マルコ・ボンファンティ クラウディオ・ジョヴァンネッジ アリーナ・マラッツィ ピエトロ・マルチェッロ サラ・エフガイエル ジョヴァンニ・ピエルノ コスタンツァ・クアトリージオ パオラ・ランディ アリーチェ・ロルヴァケル ロランド・セイコ |
イタリア
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- 女性たちの物語
- ラックス賞
ラックス賞には以下の3作品がノミネートされた[19]。
国際批評家週間
国際批評家週間では以下の9作品が上映された[20][21][22]。オープニング作品はニマ・ジャビディ監督の『メルボルン』である[23]。
日本語題
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原題
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監督
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製作国
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宾馆 |
シン・ユクン |
中国
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Terre battue |
ステファン・ドゥムスティエ |
フランス
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Villa Touma |
スハ・アラフ |
パレスチナ
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Dancing with Maria |
イヴァン・ガーゴレット |
イタリア
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Đập cánh giữa không trung |
グエン・ホアン・ディエップ |
ベトナム
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Zerrumpelt Herz |
ティム・クローガー |
ドイツ
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Ničije dete |
ヴク・ロシュモヴィッチ |
セルビア
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- スペシャル・イベント
日本語題
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原題
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監督
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製作国
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メルボルン |
Melbourne |
ニマ・ジャビディ |
イラン
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Arance e martello |
ディエゴ・ビアンキ |
イタリア
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審査員
各部門の審査員は以下の人物が務めた[24]。
コンペティション部門
オリゾンティ部門
ルイジ・デ・ラウレンティス賞
ヴェニス・デイズ
受賞結果
公式選出
公式選出の受賞結果は以下の通りとなった[9]。
- コンペティション部門
- オリゾンティ部門
- オリゾンティ賞:『Court』(チャイターヤ・タムハーネ)
- 監督賞:ナジ・アブ・ノワル (『ذيب』)
- 審査員特別賞:『Belluscone, una storia siciliana』(フランコ・マレスコ)
- 男優賞:Emir Hadžihafizbegovic (『Takva su pravila』)
- ルイジ・デ・ラウレンティス賞
- ルイジ・デ・ラウレンティス賞:『Court』(チャイターヤ・タムハーネ)
- ヴェニス・クラシック
- ヴェニス・クラシック賞:『特別な一日』(エットーレ・スコラ)
- ドキュメンタリー映画賞:『Animata resistenza』(フランチェスコ・モンタニャーロ、アルベルト・ジロット)
独立選出
- ヴェニス・デイズ[25][26][27]
- ヴェニス・デイズ賞:『Retour a Ithaque』(ローラン・カンテ)
- ヨーロッパ映画賞:『われらの子供たち』(イヴァーノ・デ・マッテオ)
- 男優賞:ヤコポ・オルモ・アンティノーリ (『I nostri ragazzi』)
- 国際批評家週間[28]
- ラロ・ビデオ観客賞:『Ničije dete』(ヴク・ロシュモヴィッチ)
- 国際映画批評家連盟賞[29]
- コンペティション部門:『ルック・オブ・サイレンス』(ジョシュア・オッペンハイマー)
- オリゾンティ部門・国際批評家週間:『Ničije dete』(ヴク・ロシュモヴィッチ)
- フランチェスコ・パジネッティ賞[29]
- 作品賞:『黒の魂』(フランチェスコ・ムンズィ)
- 男優賞:エリオ・ジェルマーノ (『レオパルディ』)
- 女優賞:アルバ・ロルヴァケル (『ハングリー・ハーツ』)
- 特別賞
- コンペティション部門:サヴェリオ・コスタンツォ (『ハングリー・ハーツ』)
- オリゾンティ部門:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ (『Senza nessuna pietà』)
- ヴェニス・デイズ:『I nostri ragazzi』(イヴァーノ・デ・マッテオ)
- SIGNIS賞[29]
- 金若獅子賞[29]
- クィア獅子賞[27][30]
- クィア獅子賞:『Les nuits d'été』(マリオ・ファンファーニ)
脚注
外部リンク