民生汐止線 (ミンシェンシーチーせん) は台北捷運の計画中路線。松山線より北側の大同区・中山区・松山区・内湖区と、新北市汐止区との間は、汐止の社后地区の人口が多いにもかかわらず台北市内に通じる外郭道路の整備が進んでいないことから、東西方向の捷運路線建設が計画された。
松山新店線と板南線の各駅には2回乗り換えが必要になるが、それ以外は乗り換え1回ですべての駅に行くことができる。
民生汐止線には、本線のほか東湖地区に東湖支線の建設が予定されている。
台北市政府捷運工程局は民生汐止線の路線記号をSBとした。新北市政府により整備計画が先行する新北市内の区間は特に汐止東湖線あるいはその略称の汐東線と称される[1][2]
大稲埕を始点とし、民生西路の地下を進んで淡水信義線双連駅に接続する。中和新蘆線および文湖線と交差したのち民生東路の地下を東進し、基隆河をアンダークロスして内湖区に至る。内湖区では新湖一路の地下を通り旧宗路との交差点で環状線東環段と接続する。中山高速公路をアンダークロスして成功路・民権東路に沿って進み、葫蘆洲山を越えたところで高架に出る。中山高速公路と葫蘆洲地区を抜け安康路228巷、潭美街、吉林街を経て、汐止区の社后地区に至る。社后地区には車両基地を置く。ここから東に曲がって中興路東側の計画道路用地を通り、鉄道道路併用橋として設計・建設された新社后橋(中国語版)で基隆河を渡り[3]、大同路(台5甲線)に至る。さらに東進して台鉄汐科駅付近の科学園区に乗り入れ、康誥坑渓(中国語版)に沿って進んだ後、新台五路(台5線)の汐止区公所前に新設する終点駅に到着する[4]。
路線は地下区間および高架区間があり、中運量新交通システムを採用する。全長約17.52 kmで15駅(地下駅8、高架駅7)を設け、車両基地1ヶ所を置く計画である[4]。
本線の工事は二期に分けて行われ、支線は二期工区に含まれる[4]。2020年10月に台北市長柯文哲と基隆市長林右昌(中国語版)に新北市長の侯友宜を加えた沿線3市長が交通部の会議に出席、交通部長の林佳龍とともに基隆軽軌を中運量メトロへ昇格させること[注釈 1]で一致した[5]。この場合本路線と規格が揃うため、汐止地区で重複する区間が一本化され、車両基地も民汐線の社后機廠を共用する形となる[6]。
台北市政府捷運工程局は以下の2案を提示していた。
最終的に案2が採用された[22]。
かつては1990年代から高運量規格の台北捷運南港線をそのまま東側に延伸し、基隆市中心部(基隆駅)へ乗り入れる計画が浮上したが高コストによる不採算性により実現せず、2000年代に本路線と同じ中運量規格によるLRRTを採用する基隆軽軌山線との直通運転に変更された[23]。その後同様の理由で計画自体が白紙化された[24]。2010年代には新北側の終点である汐止から基隆市都心部ではなく七堵区の百福地区まで約4.65km延伸、途中に3駅を設置する計画が提唱されたものの[25]、その後基隆軽軌は台鉄縦貫線を活用し、軌間の異なる狭軌のトラムトレイン方式で基隆と南港を結ぶ南港基隆軽軌として整備されることになったため、本路線の百福延伸および基隆都心乗り入れは事実上消滅したことになる。
(民生東路)
基隆捷運 (共用区間)
台北捷運(台北捷運公司)
メトロポリス(万大中和樹林線)
環状線(Y)西環段(大坪林 - 新北産業園区間)*
他の域内路線
基隆捷運
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