『ウマ娘 プリティーダービー』(ウマむすめ プリティーダービー)は、Cygamesによるメディアミックスプロジェクト「ウマ娘 プリティーダービー」を原案としたアニメシリーズである。略称は『ウマ娘』。
本項目では世界観に繋がりがあるテレビシリーズ及び「1st Anniversary Special Animation」について記載する。それ以外のアニメ作品に関しては「ウマ娘 プリティーダービー」を参照。
テレビアニメ第1期はCygames・TOHO animation・ランティスの三社共同プロデュースによるテレビアニメ作品として制作が発表され[1]、2018年4月から6月まで関西テレビ・TOKYO MXほかにて放送された[2]。初回は1時間スペシャルとして、2話連続で放送された[2]。
第1Rの冒頭で「実際の競走馬の物語をモチーフとし、事実に基づいた表現を心掛けたフィクション」というテロップが流れたように、主人公であるスペシャルウィークやサイレンススズカ、エルコンドルパサーなどの実話をベースとして、さまざまな競走馬に関するエピソードが盛り込まれた物語が展開される。ゲームに登場せず、ストーリーにも絡まないウマ娘は基本モブキャラだが、ゲームに登場しなくてもストーリー展開に絡む重要な役割を持った一部のウマ娘については、架空の名称のアニメオリジナルのウマ娘として登場する。
放送期間中の4月27日には実際のスペシャルウィークが[3]、同年5月17日にはテイエムオペラオーが[4] それぞれ他界しており、そのことが公表された際にはテレビアニメ公式サイトと担当声優(和氣あず未[5]・徳井青空[6])がそれぞれTwitterで追悼コメントを出している。
5月6日放送の第7Rは、1998年11月1日開催の第118回天皇賞(秋)と、同レースにて発生したサイレンススズカの故障事故が主題となった[7]。放送当日、ネットドリーマーズ社が開設している競馬情報サイト「netkeiba.com」が公式twitterで本作を紹介[8] し、放送翌日(5月7日)には、同サイトに掲載されているサイレンススズカのページへのアクセス数が、サイト内競走馬アクセスランキングで1位を記録している[9]。第7Rの制作にあたり、TOHO animationの伊藤隼之介は「事故のことを描かなければ、サイレンススズカの物語とは言えない」と、故障事故を取り上げた経緯を説明している[7]。
テレビアニメ第2期『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』は2020年9月に製作が告知され、2021年1月から3月まで関西テレビ・TOKYO MXほかにて放送された[10][11]。
アニメーション制作スタジオはスタジオKAIに交代。その影響で助監督や一部の演出家が変更になったほか、参加アニメーター陣とCG制作がスタジオKAIの所属スタッフをメインとする体制に変更となっている。なお、同チームは2018年12月に発売された『ウマ娘プリティーダービー』のOVA作品『BNWの誓い』第2話のアニメーション制作をサテライト名義で担当している[12]。OVA作品『BNWの誓い』はシーズン1「ウマ箱 第4コーナー」に収録する為に制作された、オリジナルアニメ作品である。
一方で第1期のアニメーション制作を担当したP.A.WORKSは一部の話数にて各話制作協力(グロス請け)として参加しており、担当回の演出には第1期副監督の太田知章や演出家の本間修が参加している。
監督の及川啓やキャラクターデザインの椛島洋介と辻智子、その他、色彩設計、撮影監督、編集、音響・音楽関連スタッフは第1期から続投しているほか、美術スタジオの草薙、仕上げスタジオのstella road、撮影スタジオのT2 studioも続投して各セクションを担当している。
シリーズ構成はCygames名義に変更されたが、第1期のシリーズ構成に参加していた当時の『ウマ娘 プリティーダービー』プロジェクトのコンテンツプロデューサー・石原章弘(2019年4月に退任)が参加していない点を除き、変更はない。各話参加脚本家も第1期と同様だが、第11話以降はサテライト制作の作品の多くで脚本を務めた永井真吾が脚本を担当した。
スタジオKAIの起用は、同社プロデューサーの増尾とキャラクターデザイン・総作画監督の椛島がサテライトで共に仕事をしていた際に、増尾が「ウマ娘が好き」「出来れば自分で制作進行をやりたい」という話しを椛島に話したことがきっかけで2018年12月に発売された第1期のOVA作品『BNWの誓い』第2話のアニメーション制作をサテライトで担当したことがきっかけとなる。この時、現場で第2期制作の話題が上がっていたこともあり、「ウマ娘が凄く好きだという増尾にプロデューサーをお願いしよう」という話しとなり、同時期に増尾とサテライトのスタッフが独立して立ち上げた新会社・スタジオKAIに制作会社が変更となった[13]。
増尾は制作プロデューサーの他、キービジュアル等の各種監修も担当している[13]。作画では第2期より椛島が、どのアニメーターが描いても違和感のない画になるように各アングルごとに多くの「走り」の作画パターンを設計図として作成している。とくに、トウカイテイオーに関しては専用の「走り」の構図が別途用意された。
第1期はスペシャルウィークをメインとした1998年から99年にかけての物語が展開されたが、第2期ではトウカイテイオーとメジロマックイーンをメインとした1991年から93年にかけての物語が展開される。これは、第1期にてスペシャルウィークに関しては史実にある引退前最後のレース(99年有馬記念)まで描いており、新たな主人公の物語を描こうと判断されたため。その後、監督の及川がドラマチックなストーリーやメジロマックイーンなど同世代のウマ娘をたくさん出して盛り上げることもできる点から「トウカイテイオーで行きたい」と提案し、企画が始動した[13]。
2022年2月に、ゲーム『ウマ娘』の1周年を記念したショートアニメ『1st Anniversary Special Animation』が2022年2月22日よりYouTubeのウマ娘公式チャンネル「ぱかチューブっ!」で公開が開始された[14]。
ストーリーはテレビアニメ版のその後を描き、キタサンブラックとサトノダイヤモンドの2人がトレセン学園に入学し、後に有馬記念での直接対決を迎えた際のエピソードを描く[14]。
『Season3』のティザーサイトでは本作が『Season3』のプロローグとして扱われている。
2022年11月6日開催の『ウマ娘 4th EVENT「SPECIAL DREAMERS!!」 EXTRA STAGE』の2日目にて、テレビアニメシリーズ第3期の制作決定が発表され、2023年2月22日に「ぱかチューブっ!」にてライブ配信された『「ウマ娘 プリティーダービー」ぱかライブTV Vol.26 2周年記念 ウマ娘冬の陣!』にてティザーPVが公開され、タイトルが『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』であることが発表された。アニメーション制作スタジオはSeason 2に引き続き、スタジオKAIが担当する[15]。
本項では、アニメに登場するキャラクターについて、アニメにおける立ち位置などを記述する。区分についてはアニメにおいて所属しているチームに準ずる。
第1期で主人公格のスペシャルウィークとサイレンススズカ、『Season 2』で主人公格のトウカイテイオーとメジロマックイーン、『Season 3』で主人公格のキタサンブラックらが所属する、新進気鋭のチーム。ボス的存在のゴールドシップを筆頭に気質に難のある「問題児」が集まっているが、その潜在能力は計り知れない。過去にはトレーナーの放任主義に反発したウマ娘が次々にチームを離脱した結果、所属するウマ娘がゴールドシップだけとなり、チーム存続が危ぶまれる時期もあった。チーム〈リギル〉を超えることを目標にしている。勝負や勝利とは別に奇行などでも有名になるなど癖のあるチームとしても知れたが[16]『Season 2』以降ではチームメンバーの数々の活躍により、他のチームから目標にされるまでになっている。
第1期において、トレセン学園最強と目されるチーム。メンバーを募る際には入部試験が行われ、入部希望者の中から最速のタイムを出した者のみが入部できる。三冠ウマ娘を2人も擁するなど、メンバーにはそうそうたるウマ娘が名を連ねる。『Season 2』においては個人で登場する者もいるが、チームという形では物語に関わらない。
『Season 2』から本格的に登場するチーム。名前だけは第1期の食堂のポスターで登場している。突出した能力を持つメンバーはいないが、目標を「打倒スピカ」としている。
『Season 3』から登場するチーム。サトノ家のチームであり、悲願のG1制覇を目標とする[39]。
「ウマ箱」第4コーナーに収録の新作アニメ『BNWの誓い』で主人公格のウマ娘。『Season 2』にも登場する。同級生で仲が良い3人組で、それぞれの頭文字から「BNW」と呼ばれる。
モデルとなる競走馬がないウマ娘。この他にもレース中に多数のオリジナルウマ娘が登場しているが、ここではシナリオに大きく関わるキャラクターのみを記載する。
ここでは、アニメ独自の用語について説明する。
トレーナーズBOX「ウマ箱」(第2期は「ウマ箱2」、第3期は「ウマ箱3」)として発売。第1期には映像特典として、レースシーンの実況を本職のアナウンサーに吹き替えた映像を収録。
「ANIMATION DERBY」シリーズとして、アニメに関係する楽曲を収録。
2021年5月26日に発売された『ウマ箱2 第1コーナー トレーナーズBOX』は、発売初週にオリコン調べ(週間ブルーレイチャート)で112,030枚[73]、サウンドスキャンジャパン調べ(週間映像タイトル別ヒットチャート)で112,400枚を売り上げ[74]、いずれも1位となった。
このうちオリコンでの売り上げ枚数について、これまで発売されたテレビアニメのブルーレイソフトの初週販売枚数において、過去最高であった『ラブライブ! 2nd season』(約8.2万枚)を上回り、歴代最高の売り上げとなった[75]。
2021年にはJR函館線銀山駅が主人公の故郷の駅に似ていると話題になり新聞記事で取り上げられた[76]。
この項目は、コンピュータゲームに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:コンピュータゲーム/PJ:コンピュータゲーム)。
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