サトノクラウン(欧字名:Satono Crown、2012年3月10日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2016年の香港ヴァーズ[10]、2017年の宝塚記念。
馬名の意味は、冠名+王冠。
2歳で東京スポーツ杯2歳ステークス(この時、ゲートで立ち上がってしまい、枠内駐立不良となり発走調教再審査)を含む2戦2勝のあと、発走調教再審査合格後の3歳初戦の弥生賞を勝ち、3戦不敗とした。過去に弥生賞まで全勝のまま皐月賞に挑むのは9頭いて、そのうち7頭が皐月賞、日本ダービー、菊花賞の中央競馬クラシック三冠のいずれかを勝っているほか、2頭はその全てに勝って三冠馬となっていた。こうしたことから、サトノクラウンには注目が集まった[11]。
しかし、皐月賞、日本ダービーとも敗れ、秋は天皇賞(秋)で17着に大敗した[12]。
復帰初戦に京都記念を選択して関西へ遠征。当日は重馬場だったが、ミルコ・デムーロ鞍上のもと2着のタッチングスピーチに3馬身差をつけ勝利を収めた[13]。関東馬が京都記念を勝つのは1988年のカシマウイング以来28年ぶりとなった[13]。
その後、香港のクイーンエリザベス2世カップへと遠征するが大敗、帰国後の宝塚記念、秋緒戦の天皇賞(秋)ともに振るわず再び矛先を香港へ向けてきた。
本馬が選択した香港ヴァースには同年の凱旋門賞を2着し、前走BCターフを勝ったハイランドリールが連覇を狙い出走しており、単勝1.3倍の支持を受けていた。
レースは直線に入るや逃げたハイランドリールが後続を引き離しにかかると、これを唯一追ったサトノクラウンとの一騎討ちとなり、ゴール寸前で逃げを捉えたサトノクラウンに軍配が上がった[14]。
年内始動戦は、前年と同じく京都記念を選択し、2016年の日本ダービーの勝ち馬マカヒキ、前走日経新春杯を勝利し挑んだミッキーロケットに次ぐ3番人気に推された。道中は中団に位置し、直線で逃げ粘るヤマカツライデンとガリバルディを交わすと追い縋るマカヒキやスマートレイアーの追撃を封じ、2着に1馬身差をつけ勝利。同レース2連覇を達成した。奇しくも、マカヒキとサトノクラウンは無敗の弥生賞馬であり、対決を制したことによりその力を示した結果となった[12]。 続く大阪杯は6着と一息だったが、宝塚記念では内からしぶとく食い下がるグランプリ王者ゴールドアクターを振り切って悲願のGI国内制覇となった。これにより宝塚記念は2年連続関東馬のワンツーとなった(16年はマリアライトとドゥラメンテ)。秋初戦の天皇賞(秋)では好位追走から最後の直線で先に抜け出したキタサンブラックとのマッチレースになるもクビ差及ばず2着となる[15]。その後、ジャパンカップは10着、有馬記念は13着と2戦続けての大敗となった。
始動戦となったドバイシーマクラシックでは2016年香港ヴァーズ以来となるジョアン・モレイラとのコンビで挑むも7着。帰国後は連覇がかかった宝塚記念に出走するも12着惨敗。11月の第38回ジャパンカップで9着を最後に現役を引退した。引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となる[5]。
以下の内容は、JBISサーチ[16]、netkeiba.com[12]、JRA-VAN Ver.World[17]、香港ジョッキークラブ[18][19]に基づく。
2022年6月5日東京6Rをクラックオブドーンが勝利して、産駒のJRA初出走・初勝利を挙げた[20]。翌2023年、タスティエーラが東京優駿(日本ダービー)を優勝。初年度産駒からダービー馬を輩出した。
太字はGI・JpnI競走を示す
国際G1昇格前: 第01回(1994年) レッドビショップ 第02回(1995年) パルティプラル 第03回(1996年) ルソー 第04回(1997年) ルソー 第05回(1998年) インディジェナス 第06回(1999年) ボルジア 国際G1昇格後: 第07回(2000年) ダリアプール 第08回(2001年) ステイゴールド
第09回(2002年) アンジュガブリエル 第10回(2003年) ヴァレーアンシャンテ 第11回(2004年) フェニックスリーチ 第12回(2005年) ウィジャボード 第13回(2006年) コリアーヒル 第14回(2007年) ドクターディーノ 第15回(2008年) ドクターディーノ 第16回(2009年) ダリヤカナ 第17回(2010年) マスタリー 第18回(2011年) ドゥーナデン 第19回(2012年) レッドカドー
第20回(2013年) ドミナント 第21回(2014年) フリントシャー 第22回(2015年) ハイランドリール 第23回(2016年) サトノクラウン 第24回(2017年) ハイランドリール 第25回(2018年) エグザルタント 第26回(2019年) グローリーヴェイズ 第27回(2020年) モーグル 第28回(2021年) グローリーヴェイズ 第29回(2022年) ウインマリリン 第30回(2023年) ジュンコ
国際競走指定前: 第01回(1960年) ホマレーヒロ 第02回(1961年) シーザー 第03回(1962年) コダマ 第04回(1963年) リユウフオーレル 第05回(1964年) ヒカルポーラ 第06回(1965年) シンザン 第07回(1966年) エイトクラウン 第08回(1967年) タイヨウ 第09回(1968年) ヒカルタカイ 第10回(1969年) ダテホーライ 第11回(1970年) スピードシンボリ 第12回(1971年) メジロムサシ 第13回(1972年) ショウフウミドリ 第14回(1973年) ハマノパレード 第15回(1974年) ハイセイコー 第16回(1975年) ナオキ 第17回(1976年) フジノパーシア 第18回(1977年) トウショウボーイ 第19回(1978年) エリモジョージ 第20回(1979年) サクラショウリ 第21回(1980年) テルテンリュウ 第22回(1981年) カツアール 第23回(1982年) モンテプリンス
第24回(1983年) ハギノカムイオー 第25回(1984年) カツラギエース 第26回(1985年) スズカコバン 第27回(1986年) パーシャンボーイ 第28回(1987年) スズパレード 第29回(1988年) タマモクロス 第30回(1989年) イナリワン 第31回(1990年) オサイチジョージ 第32回(1991年) メジロライアン 第33回(1992年) メジロパーマー 第34回(1993年) メジロマックイーン 第35回(1994年) ビワハヤヒデ 第36回(1995年) ダンツシアトル 第37回(1996年) マヤノトップガン 国際競走指定後: 第38回(1997年) マーベラスサンデー 第39回(1998年) サイレンススズカ 第40回(1999年) グラスワンダー 第41回(2000年) テイエムオペラオー 国際G1昇格後: 第42回(2001年) メイショウドトウ 第43回(2002年) ダンツフレーム
第44回(2003年) ヒシミラクル 第45回(2004年) タップダンスシチー 第46回(2005年) スイープトウショウ 第47回(2006年) ディープインパクト 第48回(2007年) アドマイヤムーン 第49回(2008年) エイシンデピュティ 第50回(2009年) ドリームジャーニー 第51回(2010年) ナカヤマフェスタ 第52回(2011年) アーネストリー 第53回(2012年) オルフェーヴル 第54回(2013年) ゴールドシップ 第55回(2014年) ゴールドシップ 第56回(2015年) ラブリーデイ 第57回(2016年) マリアライト 第58回(2017年) サトノクラウン 第59回(2018年) ミッキーロケット 第60回(2019年) リスグラシュー 第61回(2020年) クロノジェネシス 第62回(2021年) クロノジェネシス 第63回(2022年) タイトルホルダー 第64回(2023年) イクイノックス 第65回(2024年) ブローザホーン
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