1971年5月30日に阪神競馬場で行われた第12回宝塚記念について詳細を記述する。
- なお、馬齢については当時の表記方法(数え年)とする。
レース施行時の状況
この年から外国産馬に門戸が開放された。前年の春の天皇賞馬リキエイカン、秋の天皇賞馬メジロアサマ、この年の天皇賞馬メジロムサシ、さらに大レースで好走実績のあるオオクラとスピーデーワンダーが出走し、ドリームレースに相応しい陣容となった。
出馬表
- 芝2200メートル 天候・晴 馬場状態・良
レース展開
レースはメジロムサシが正面2ハロンを無理せず7番手に付け、2コーナーを回ってスルスルと上がり外の3番手。4コーナーでメジロアサマがケイタカシに並びかけるや、ムサシもすかさず追撃開始。直線追いづめで1ハロン過ぎでアサマに馬体を合わすと、ゴール前では押して押して押しまくり遂にクビ差優る。アサマは負けてもやはり強く、素早く先行するケイタカシの直後に付けて思い通りのレース運びとなる。4コーナーでケイタカシに並びかけ、後で抜け出したところ、ムサシに馬体を合わされデッドヒートの末敗れた。スピーデーワンダーは6、7番手から、直線に入りシュンサクリュウと共にヒロシゲを捕まえ、あと1ハロンから両馬を振り切ってケイタカシを捕まえる。ケイタカシはうまく先行ペースに乗せたものの、直線の追い合いで歯が立たなかった。メジロの2頭の一騎打ちで「メジロ記念」が実現し、関東馬が3着まで独占した。
レース結果
着順 |
枠番 |
馬番 |
競走馬名 |
着差
|
1 |
1 |
1 |
メジロムサシ |
2分17秒3
|
2 |
3 |
3 |
メジロアサマ |
アタマ
|
3 |
5 |
5 |
スピーデーワンダー |
3馬身
|
4 |
6 |
6 |
ケイタカシ |
1/2
|
5 |
8 |
8 |
ヒロシゲ |
アタマ
|
6 |
7 |
7 |
シュンサクリュウ |
アタマ
|
7 |
4 |
4 |
オオクラ |
4馬身
|
8 |
2 |
2 |
リキエイカン |
2馬身
|
脚注