1970年5月31日に阪神競馬場で行われた第11回宝塚記念について詳細を記述する。
- なお、馬齢については当時の表記方法(数え年)とする。
レース施行時の状況
同年の春の天皇賞馬リキエイカンがファン投票で1位に選出されたが、前年の有馬記念を勝った8歳馬で唯一の関東馬スピードシンボリが圧倒的1番人気に支持された。大レースで好走実績のあるホウウンとヒーローモアも出走し、ドリームレースに相応しい陣容となった。
出馬表
- 芝2200メートル 天候・晴 馬場状態・良
レース展開
レースはスピードシンボリが春の天皇賞馬リキエイカンを問題視せず、先行したホウウンを3馬身半差をつけてレコード勝ちした。
レース結果
着順 |
枠番 |
馬番 |
競走馬名 |
着差
|
1 |
3 |
3 |
スピードシンボリ |
2分13秒3
|
2 |
2 |
2 |
ホウウン |
3.1/2
|
3 |
7 |
7 |
ヒーローモア |
大差
|
4 |
6 |
6 |
ケイタカシ |
1.1/4
|
5 |
4 |
4 |
リキエイカン |
1.3/4
|
6 |
1 |
1 |
タイプリンス |
5馬身
|
7 |
5 |
5 |
マサファイター |
ハナ
|
達成された記録
- 史上3頭目のグランプリ2勝(スピードシンボリ以前にはリユウフオーレル・シンザンが達成)、史上初の有馬→宝塚での秋春連覇達成(6歳以上での秋春連覇は2023年現在唯一)
- 7歳馬(当時の8歳馬)による宝塚記念制覇は2022年現在まで最年長記録(後にタップダンスシチーも7歳で制覇)
- 勝ちタイム2:13.3は第9回優勝馬ヒカルタカイの2:14.7を1秒4上回る当時のレースレコードで、レコードタイムの更新幅としては同レース史上最大となっている(2024年現在)
脚注