1973年6月3日に阪神競馬場で行われた第14回宝塚記念について詳細する。
- なお、馬齢については当時の表記方法(数え年)とする。
レース施行時の状況
阪神競馬場の当日は晴れて良馬場で進められていた。春の天皇賞を制したタイテエムが単勝支持率66.6%の圧倒的1番人気に支持され、その後はエイトクラウンとの母仔制覇が懸かるナオキ、天皇賞でタイテエムの3着に入ったシンザン産駒・シンザンミサキ、ハマノパレードと続いた。
出走馬と枠順
レース展開
スタートはいつも通りミリオンパラが出遅れ、その他の7頭はきれいなスタートだった。最内1枠1番と言う好枠を生かし、好スタートからハマノパレードが先手を取り、その後にタイテエム・ナオキ・シンザンミサキと有力馬が続いた。ハマノパレードのマイペースの逃げは最終コーナーを回っても鈍る事無く、最後の直線で一瞬タイテエムに馬体を併せられそうになるものの、二の脚を使いクビ差で逃げ切った。2分12秒7のレコード勝ちであった。
レース結果
着順 |
枠番 |
馬番 |
競走馬名 |
着差
|
1 |
1 |
1 |
ハマノパレード |
2分12秒7
|
2 |
4 |
4 |
タイテエム |
アタマ
|
3 |
6 |
6 |
ナオキ |
1/2
|
4 |
5 |
5 |
アイチアサホマレ |
8馬身
|
5 |
8 |
8 |
エリモカップ |
アタマ
|
6 |
3 |
3 |
カツタイコウ |
1/2
|
7 |
7 |
7 |
シンザンミサキ |
2.1/2
|
8 |
2 |
2 |
ミリオンパラ |
1.3/4
|
単勝式 |
1 |
1060円
|
複勝式 |
1 |
160円
|
4 |
100円
|
6 |
120円
|
連勝複式 |
7-3 |
280円
|
レースのその後
宝塚記念を制したハマノパレードは第3回高松宮杯に出走。しかし、ゴールの残り150m地点で転倒し、左前脚を骨折。普通なら予後不良の診断が下さるが、ハマノパレードは翌朝、殺された。