アンドレア・ステラ(Andrea Stella、1971年2月22日 - )は、イタリア出身の自動車技術者、モータースポーツマネージャー、工学博士(機械工学)。
自動車レースのフォーミュラ1(F1)で活動し、スクーデリア・フェラーリを経て、2015年からマクラーレン・レーシングに移籍[1]。2023年から同チームのチーム代表を務めている[1]。
経歴
ローマ・ラ・サピエンツァ大学で航空工学を学び[1][2]、2000年に炎の流体力学に関する研究論文で機械工学の博士号(PhD)を取得[2]。
博士課程の段階で指導教官にF1に興味を持っていることを伝えていたことから、スクーデリア・フェラーリからエンジニアの募集が大学に来た際にステラは大学からの推薦対象となった[3]。
フェラーリ
2000年からスクーデリア・フェラーリにエンジニアとして加入し、テストチームのパフォーマンスエンジニアとしてキャリアを始めた[2][3]。
その後、レースチームのエンジニアとなり、2002年から2006年にかけてミハエル・シューマッハ、2007年から2008年にかけてキミ・ライコネンのパフォーマンスエンジニアを務めた[1][2][4]。
2009年にレースエンジニアに昇格し、同年にライコネンを担当し、2010年から2014年にかけてフェルナンド・アロンソを担当した[1][2][4]。この間、2010年と2012年はアロンソがタイトルを僅差で争い、両年ともタイトルは逸したものの、この5年間でアロンソとの間に強固な絆を築いた[5]。
マクラーレン
2015年、アロンソの移籍に付き従う形でマクラーレンに移籍し[5]、移籍当初はレースオペレーションの責任者に就任し[注釈 1]、2018年にはパフォーマンスディレクター、2019年にはレーシングディレクターに昇格した[1][2][4]。
2019年にレーシングディレクターとなったステラは、同年にマクラーレンのチーム代表に就任したアンドレアス・ザイドルの下、テクニカルディレクターのジェームス・キー、プロダクションディレクターのピアース・シン(Piers Thynne)とともに、ザイドルを支える三頭体制を形成した[6][7]。
2022年末にザイドルがチームを去ったことに伴い、2023年にマクラーレンのチーム代表に昇格[1][8][4]。翌2024年シーズンのマイアミGPにて、ランド・ノリスが優勝し、チームとしては3年ぶり、ステラがチーム代表になってからは初となる勝利を挙げた[9]。
人物
チームを陰で支える役割を担ってきており、注目を浴びることを好むタイプではないと言われている[10]。
脚注
注釈
- ^ レースエンジニアの上位職にあたり、アロンソだけではなく、チームメイトのジェンソン・バトンも含めた両ドライバーのレースにおけるエンジニアリングを統括する役割[5]。
出典
外部リンク
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- メルセデス (1995 - 2014, 2021 - )
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※年代と順序はマクラーレンで初出走した時期に基づく。 ※マクラーレンにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はマクラーレンにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はマクラーレンにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。 |
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※年代と順序はフェラーリで初出走した時期に基づく。 ※フェラーリにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はフェラーリにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はフェラーリにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。 |
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