ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(英: British American Tobacco Plc)は、イギリスのロンドンに本社を置く、タバコ製造・販売企業。略称BAT又はBA。ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所、JSE上場企業(LSE: BATS、NYSE: BTI、JSE: BTI)。
代表的な銘柄にラッキーストライク、ケントなどがある。
1902年、イギリスのインペリアル・タバコ(現在のインペリアル・ブランズ)とアメリカ合衆国のアメリカン・タバコ・カンパニーのジョイント事業として設立された[3]。1984年にイーグルスター保険を買収した[4]。2017年、R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの全株式を買収し子会社化した[5]。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコが所有するブランドとして国際展開しているものは、ダンヒル、ケント、ラッキーストライク、ポールモール、ヴォーグ、ロスマンズ、ウィンフィールド(英語版)、ステートエクスプレス555(英語版)、クール、バイスロイ(英語版)などがある。但し販売している各国でブリティッシュ・アメリカン・タバコが商標権、販売権を持っているわけではない。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコが製造または販売するローカルブランドは下記のものがある。
日本では、ケントが最主力銘柄である。日本法人はブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社(British American Tobacco Japan, Ltd.)で、東京(ミッドタウン・タワー)にオフィスを持つ。2020年現在は殆どの銘柄が韓国の工場で製造されている。
日本に輸入されていない銘柄としてステートエクスプレス555(英語版)(ファイブ・ファイブ・ファイブ)があり、かつてこの銘柄は自動車メーカーSUBARUのWRCワークスイメージとしてブルーと555ロゴがデザインされ、よく知られていた。このカラーリングはBATがF1に注力する為一時消滅したが2002年に再度スバルのスポンサーとして復帰し、2005年のスポンサード終了まで続いた。
F1では、古くは1970年代から80年代にかけてチーム・ロータスのスポンサーを務め、黒地に金字のジョン・プレイヤー・スペシャル (JPS)塗装のマシンが活躍していた。
その後F1チームのブリティッシュ・アメリカン・レーシング(後のB・A・R)の筆頭株主として創設に名を連ね、1999年から同チームメインスポンサーとしてF1に参加。初年度のマシン(B・A・R 01)はアメリカのIRLなどの様に、ジャック・ヴィルヌーヴのマシンをレッドとホワイトのラッキーストライク、リカルド・ゾンタのマシンをブルーとゴールドの555に分けて両ブランドを同時に露出させる戦略を狙ったが、F1のレギュレーション上同一チームは単一のカラーリングでなければならなかったことを指摘された為、苦肉の策としてマシンの中央から左右に分断し、それぞれ左右で独立したラッキーストライクと555のカラー&デザインを施した(第2戦からはノーズがシルバーになり中央部にはファスナーが描かれていた)。このカラーリングは妥協の産物に過ぎなかったこともあり、きわめて不評であった。
翌2000年にはラッキーストライクをイメージしたカラーリング(いわゆる日の丸カラー)に変更された。ただスポンサーロゴには555も含まれており、2004年のF1中国GPでは中国市場でのブランドの知名度を考慮し、アンソニー・デビッドソンの乗るサードカーのカラーリング及び、ドライバーとチームスタッフのユニフォームが、通常のラッキーストライクから555イメージのブルーに変更されているほか、2台のレースカーもラッキーストライクロゴが555ロゴに置き換えられている。ただし、カラーリングは従来と同じであった。2005年と2006年の中国GPでは、2台のレースカーも555イメージのブルーのカラーリングとなった。
2005年をもって、チーム株式を全てホンダに売却しチーム運営からは手を引き、その後はホンダF1チームのメインスポンサーとしてチームをサポートしたが、EU内でのタバコ広告規制に伴い2006年をもってスポンサー活動を終了した。
2019年からマクラーレンとパートナーシップ契約を結んだ[6]。タバコ広告規制を回避するため、BATの潜在的にリスクが低減された商品の宣伝プログラム「A Better Tomorrow」のロゴを掲載する[7]。
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