MHPアレーナ (MHPArena)は、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルトにあるスタジアム。VfBシュトゥットガルトがホームスタジアムとして使用している。
1949年から1993年までの正式名称であるネッカーシュタディオン (Neckarstadion) とも呼ばれる[1]。収容人数は1993年の開場以降何度かの改修工事を経て60,449人となっている。スタジアムの所有者は、シュトゥットガルト市とVfBシュトゥットガルトが共同保有している企業であるStadion NeckarPark GmbH & Co. KG[2]。
歴史
1933年に「アドルフ・ヒトラー・カンプバーン」として竣工。当時は陸上トラックのついたスタジアムであり、片持ち梁で屋根を支える構造が取られた国内初のスタジアムであった[3]。当時の収容人数はその屋根付きスタンドの収容人数2,500人を含めて約40,000人であった。
第二次世界大戦以降はカンプバーン (Kampfbahn) と呼ばれ、戦後初の国際Aマッチとなった1950年11月22日のドイツ代表対スイス代表の試合では、立ち見席が許可されていたこともあって102,000人の観客を動員した[4]。
1993年から、シュトゥットガルトに本社を置く自動車メーカーダイムラーの創始者ゴットリープ・ダイムラーにちなんでゴットリーブ・ダイムラー・シュタディオン (Gottlieb-Daimler-Stadion) の名称となったが、2008年にダイムラーが命名権を取得したことで同社のブランドであるメルセデス・ベンツの名が冠せられ、同年8月のVfBシュトゥットガルトとアーセナルFCとの親善試合から「メルセデス・ベンツ・アレーナ」の名称となった[5]。
2006 FIFAワールドカップ終了後の2006年7月、スタジアムをサッカー専用スタジアムへと改築する総工費約7000万ユーロの改修計画が公表され、2009年7月に着工。屋根やスタンドの一新、陸上トラックの撤去などが行われ[6]、2011年に竣工した。
2017年9月、UEFA EURO 2024の会場の一つに決定した。5年後の2022年から総額9700万ユーロを投じてメインスタンドの改築や施設内のインフラ、バリアフリー化などの工事がスタートし、2024年3月に竣工した[7]。安全面などを重視した改築となったため、収容人数は国内試合で60,058人、国際試合では50,998人まで減少した。
2023年、ポルシェ傘下のコンサルティング会社MHP Management- und IT-Beratungが10年間の命名権を取得したことに伴い、同年7月より「MHPアレーナ」と改称された[8]。
開催された主な大会・イベント
- ドイツ代表の国際Aマッチについてはde:Mercedes-Benz Arena (Stuttgart)#Spiele der deutschen Fußballnationalmannschaftを参照。
ギャラリー
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2022年の空撮
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2009年の空撮
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2002年の外観
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2011年の外観
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2005年の内観
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2006年の内観
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2011年の内観
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2012年の内観
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
MHPアレーナに関連するカテゴリがあります。
関連項目 |
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