1958年フランスグランプリ (1958 French Grand Prix) は、1958年のF1世界選手権第6戦として、1958年7月6日にランス・サーキットで開催された。
レース概要
ファン・マヌエル・ファンジオは開幕戦アルゼンチンGP以来[1]の参戦で、彼がドライブするマセラティ・250Fは軽量化やホイールベースの短縮などの改修が行われた事実上のワークス仕様で、通称「ピッコロ」と呼ばれた[2]。
予選はマイク・ホーソーンがポールポジションを獲得し、チームメイトのルイジ・ムッソが2位に続いた。決勝も両者同じ順位で推移したが、10周目にホーソーンの前へ出るべくスピードを上げていたムッソがカーブで曲がりきれずクラッシュしてしまう。マシンは何度も横転しながら大破し、ムッソ自身は即死だった。F1の死亡事故は1954年ドイツGPのオノフレ・マリモン以来2件目で、決勝レースでは初の死亡事故となった。ホーソーンはその後も首位を譲らずポール・トゥ・ウィンで1954年スペインGP以来4年ぶりの優勝(通算3勝目)を果たし、フェラーリに1956年ドイツGP以来2年ぶりの勝利をもたらした。スターリング・モスはジャン・ベーラとの競り合いに勝って2位となり、チャンピオン争いはホーソーンとモスが23点で並び白熱の度を増した。ファンジオはレース前半で一時2位となったが4位でフィニッシュした。レース終盤に首位のホーソーンがファンジオの背後に追いつくが、ファンジオに敬意を表して周回遅れにするのを踏みとどまった。そしてファンジオは当レースをもって引退を決め、渡欧後10年のレース活動に終止符を打った[3]。
エントリーリスト
結果
予選
- 追記
- ^1 - タイムはフォン・トリップスのマシンで記録したもの。コリンズのマシンによるタイムは2:24.0
- ^2 - タイムはファンジオが記録した
決勝
- 追記
第6戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注: トップ5のみ表示。ベスト6戦のみがカウントされる。
脚注
参照文献
外部リンク