銀座 (地名)

銀座(ぎんざ)は、日本全国に多数見られる地名である。商業地繁華街代名詞として、地名・町名のほか、商店街通りなどの名称や通称としても多く使われる。また何かが多く集まる場所を指して比喩的に「 - 銀座」と称されることもある。

本項では、各地の「銀座」について「銀座町」「 - 銀座」「銀座 -」などの用例も含めて記述する。

由来

「銀座」の名称は、近世銀貨の鋳造および地金の売買を担った銀座役所にちなむ[1]江戸幕府による銀座は慶長6年5月(1601年)の伏見銀座(京都)に始まり、慶長13年(1608年)には京都両替町に移転される。また慶長11年(1606年)には現在の静岡市駿府銀座が設立され、慶長17年(1612年)には江戸京橋に移転される。慶長13年には天領銀山からの地金集積を担った大坂銀座(高麗橋)、慶長19年(1614年)からは輸出用銀の取り締まりのため長崎銀座が開設される。寛政12年(1800年)には銀座の機能が江戸蛎殻町に集約された[2]

これらのうち、銀座が現在地名として残っているのは伏見銀座(京都市伏見区銀座町)および江戸京橋銀座(東京都中央区銀座)のみである。その他、駿府銀座および京都銀座は「両替町」として名を残す。

江戸京橋銀座が後に商業地として目覚ましく発展し、新両替町と呼ばれたこの地は銀座の名で親しまれるようになった[3]。そのため「銀座」は繁華街の代名詞的存在となり、旧外地台湾朝鮮など)を含む日本全国の繁華街に銀座と称する地名や商店街が出現するに至った[1]

日本

北海道・東北地方

関東地方

中部地方

近畿地方

中国・四国地方

九州地方

比喩的用法

海外

台湾

韓国

香港

パラオ共和国

脚注

  1. ^ a b 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2015年10月10日、182-183頁。ISBN 978-4-534-05318-3 
  2. ^ 田谷博吉『近世銀座の研究』吉川弘文館1963年
  3. ^ 三上隆三『江戸の貨幣物語』東洋経済新報社、1996年。ISBN 4-49237082-X
  4. ^ 函館市史 通説編第3巻 p.p696-697
  5. ^ 舊鹽埕 昔日風華街角古早味 | TLife” (中国語). 2020年7月20日閲覧。
  6. ^ 昭和築跡地圖”. 台南意向. 2020年7月20日閲覧。
  7. ^ 老街特色”. library.taiwanschoolnet.org. 2020年7月20日閲覧。
  8. ^ 嘉義86年歷史日治建築 列暫定古蹟暫停拆除” (中国語). on.cc東網. 2020年7月20日閲覧。
  9. ^ 冨井正憲「「モダン都市京城の巡礼 鍾路・本町」巡回展報告」『年報非文字資料研究』第8号、神奈川大学日本常民文化研究所 非文字資料研究センター、2012年3月、249-261頁、ISSN 1883-9169NAID 1200066209032020年7月21日閲覧 

関連項目

外部リンク