元朗区

元朗区
Yuen Long District
地区 新界西
面積 138.43k㎡
総人口 (2021年) 668,080人
人口密度 4,435人/k㎡
成立日時 1981年
民政事務専員 胡天祐
区議会主席 黄偉賢
区議会選挙区数 39
元朗中心部

元朗区(げんろうく、広東語読み:ユンロンキョイ)は、香港の18の行政区画のうちの1つであり、そのうち新界にある9の行政区の1つである。1981年に成立した。

地理

屏山(2016年)
天水囲(2016年)
錦田と八郷の夜景 (2007年)

元朗区は、廈村郷(洪水橋、白泥、流浮山)、屏山郷(元朗市中心西部、横洲、天水囲、尖鼻咀)、十八郷(元朗市中心東部、凹頭、南生囲)、錦田郷、八郷(石崗)、新田郷(落馬洲、米埔)が合併して成立した。東端は洲頭で北区の馬草壟に接し、南端は洪水橋で屯門区の藍地に接する。

2015年の統計調査によると、人口は約58万人、面積は約138.56k㎡(九龍の3倍、香港島の1.8倍)である。香港では、離島区大埔区に次いで大きい。

区内には香港で唯一の平野で沖積平野の元朗平野が存在し、北宋の時代に形成したとされる。元朗平野は肥沃であり、かつて稲作が盛んで、「元朗絲苗」は1950年代に中国南部を代表する米といわれた。住民は沿岸部に住みつき、養殖業が盛んで、エビや淡水魚などが捕れた。

北側は深圳河を挟んで深圳に接しており、深圳河河口付近(米埔・落馬洲)の一帯は香港辺境禁区に指定されているため、区域内に入るためには香港警察に許可を申請する必要がある。落馬洲には、香港と深圳を結ぶ皇崗口岸が存在する。

歴史

行政

統計

近年元朗区は急速に発展しており、人口も急増している。住民の平均年齢は香港18区中最も低い。しかし、最近では少数民族や新しく香港に移住してきた人などが少なくなく、貧困率は16%(2015年)となっており、犯罪の多い地区といわれた油尖旺区にかわって、香港で最も犯罪率の高い区にもなっている[1]

以下は2011年のデータ[2]

人口動態
  • 人口: 578,529人 (香港の7.8%)
    • 人口密度: 4178人/k㎡
    • 15歳以下: 13.6%
    • 15 - 24歳: 14.7%
    • 25 - 44歳: 32.6%
    • 45 - 64歳: 29.6%
    • 65歳以上﹕ 9.6%
  • 平均年齢: 38.6歳
教育
  • 20歳以上の未就学人口割合: 20.1%
労働
  • 労働人口: 299,496
  • 労働人口率
    • 男性: 68.9%
    • 女性: 52.2%
    • 合計: 59.9%
  • 平均月収: 10,000香港ドル
住宅
  • 戸数: 190,285戸
  • 世帯平均人数: 3.0人
  • 家庭平均月収: 18,000香港ドル

公共施設

娯楽施設

図書館
劇場
コミュニティセンター・集会所
体育館
スカッシュ場
  • 元朗羅弼時爵士スカッシュ場
  • 大橋街市スカッシュ場
  • 元朗賽馬会スカッシュ場
公園
草地球場
公共プール

国境施設

教育

大学

中学校

小学校

特別支援学校

交通

鉄道

香港郊外の新界西部に位置する屯門区と元朗区を結ぶ港鉄 (MTR) の路面電車 (ライトレール)
  • 軽鉄610線 屯門埠頭ターミナル駅-元朗ターミナル駅 (乗り換え、屯馬線元朗 / 兆康駅)
  • 軽鉄614線 屯門埠頭ターミナル駅-元朗ターミナル駅 (乗り換え、屯馬線元朗 / 兆康駅)
  • 軽鉄615線 屯門埠頭ターミナル駅-元朗ターミナル駅 (乗り換え、屯馬線元朗 / 兆康駅)
  • 軽鉄761P線 天逸-元朗ターミナル駅 (乗り換え、屯馬線元朗駅)
  • 軽鉄705線 天水囲環状線(天慈→天逸→天耀経由) (乗り換え、屯馬線天水囲駅)
  • 軽鉄706線 天水囲環状線(天耀→天逸→天慈経由) (乗り換え、屯馬線天水囲駅)
  • 軽鉄751線 天逸-友愛 (乗り換え、屯馬線天水囲 / 兆康 / 屯門駅)

計画

道路

幹線道路
市区道路
郊区道路

バス

脚注

外部リンク

座標: 北緯22度26分44秒 東経114度01分20秒 / 北緯22.44556度 東経114.02222度 / 22.44556; 114.02222