真・女神転生 デビルチルドレン(しん・めがみてんせい デビルチルドレン)は、アトラスより発売されているRPGのシリーズ作品。『女神転生』シリーズの派生作品。略称は「デビチル」や「デビルチルドレン」。2011年7月13日には、GREEのアプリとしても配信されている。
翻案作品として、#テレビアニメ版、#漫画版、#トレーディングカードゲーム版がある。
基本的なシステムは上述の通りに女神転生シリーズだが、白の書を除き二つのバージョンの同時発売で、主人公やパートナーの性能、合体システム、仲魔の入手経路が異なる。主軸となるストーリーも別バージョンと一部リンクするものの、違うストーリーを追うなどの独自のシステムもある。
他のシリーズと比べ悪魔(デビル)との交渉は分かりやすく、デビルデザインはかわいらしくアレンジされている。通信ケーブルを用いた仲魔の交換やバトルシステムもある。合体システムも踏襲しており、バージョンによって行える合体内容は異なるが、新たな仲魔の獲得や強化に利用できる。
仲魔にしたデビルは「デビライザー」と呼ばれる銃に入れ、これにより持ち運ぶことができる。ストーリーを進行させることで入手できるデビライザーのプロトタイプである「キングライザー」は、デビライザーに入れることのできないキングクラスのデビルを入れることができるが、色々な制約もある。デビライザーには6体、キングライザーには3体(ストーリーの進行で6体まで増える)のデビルを入れられるようになっている。小型パソコンである「ヴィネコン」を使用することで、仲魔のステータスや図鑑「デビダス」を参照できたり、ヴィネセンターや携帯端末の「デビホン」を介して仲魔の入れ替えや通信、対戦ができるようになる。1人用対戦(バトルネット)では、女神転生シリーズに登場するキャラクターと同名のキャラクターが存在する。
主人公となっているキャラクターは戦闘に直接せず、基本的に仲魔にしたデビルが戦いの中心となる。白の書まで、直接戦闘に参加できるデビルのパーティは敵味方互いに2体までとなっている(残りは控えの交代制で参加。光の書・闇の書以降は3体に増加)。
ソフトのバージョンごとに上記のようなストーリーのほか、最初に使えるデビルが異なったり、悪魔合体の仕様が異なる。最初に使えるデビルは、主人公の「パートナー」として扱われる。パートナーはストーリーが進行することでランクアップする(他のデビルでは特定の条件を満たす必要がある)ほか、パートナーごとにフィールド画面で使用できる能力が設定されている。また光の書・闇の書以降は条件によるランクアップの分岐も取り入れられた。
開発は『ラストバイブルシリーズ』を制作していたマルチメディア インテリジェンス トランスファーが担当しており、メシアライザーのみウィルが担当している。
2回アニメ化されたが、「デビルチルドレン」の名をそのままタイトルに使用せず、何らかの形で略している。このことについて『真・女神転生デビチル』は、DVD-BOXに付属している「マカイの書第2章」の藤田伸三へのインタビューで、中部日本放送の方針や海外販売での関係があるため、デビルや魔界といった言葉を使用しないこととコメントをしているが、『真・女神転生Dチルドレン ライト&ダーク』は製作者のコメントがないために理由は不明。どちらも放送時はレンタルのみのVHSのみで、DVD化は実現していなかった。『真・女神転生デビチル』の方は一度DVD-BOX化の告知があった後に発売中止が発表されたが、2007年10月19日にたのみこむより再び商品化が発表された。第1話から第25話までを「DVD-BOX第1章」、第26話から第50話までを「DVD-BOX第2章」として、タキ・コーポレーションより2008年1月25日と同年5月30日に発売された。
2000年10月7日から2001年9月29日までの全50回。中部日本放送(現・CBCテレビ)・TBSなど26局ネットで放送され、制作は東京ムービーが行なった。ゲーム『真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書/赤の書』を原作としてはいるが、主要キャラクターや一部の設定が同じであることを除き、ほぼアニメオリジナルのストーリーになっている。元々は前番組「モンスターファーム 〜伝説への道〜」の打ち切りによる枠調整の為に2クール(全26話)の予定であったが、後番組にあたる『星のカービィ』の放送決定に加え幅広い年齢層に受け入れられたために4クール(全50話)に延長された[1]。
2019年2月6日にデジタルリマスター化したBlu-ray Boxが発売された[2]。
テレビ山口は、前番組『モンスターファーム〜伝説への道〜』までは金曜 16:24 - 16:54に遅れ放送していたが、同枠のスポンサー降板等の諸事情により、本番組から『美少女戦士セーラームーン(実写版)』の途中までしばらくネットから離脱することになる。
なお、製作が名古屋の中部日本放送であるためか、同局のラジオ(当時は部門)でレギュラー番組を持っているつボイノリオ(名古屋を代表するローカルタレントの一人)が声優として出演したことがある。
同じメディアミックスの漫画版が重々しい戦争を描いていたのに対し、本作は勧善懲悪的な作風となっている。
甲斐セツナは、家庭の事情によりひとり暮らしをするため、とある町へ引っ越してきた。しかし引越し早々、町には何故か石の雨が降り、住む予定であったアパートの部屋が大岩によって潰されてしまった。途方に暮れるセツナだったが、そこでマカイのデータを収集していた要広海と遭遇する。セツナは広海から、現実世界とは別にマカイという別世界が存在すること、そこで起きたことが現実世界に影響すること、セツナがマカイの支配を企む大魔王ルシファーと戦う運命にあるデビルチルドレンであることを教えられる。広海に連れられて到着した研究所で、セツナはもう一人のデビルチルドレン・要ミライと彼女のパートナー・ベールと会い、マカイへと向かう。
こうしてセツナとミライの、マカイの平和を守るための戦いが始まる。
太文字は仲間になったデビル達
プチフロスト
イチゴフロスト
ゾウリムシ
タタリモッケ
ダッキ
やまんば
シーサー
ワイラ
フェンリル
アバドン大魔王ルシファー
ゼブル
2002年10月5日から2003年9月27日までの全52回。毎週土曜日の午前9時からテレビ東京系で放送された。当初は制作はアクタスが行っていたが制作上の都合やスポンサーの意向で第27話からはスタジオコメットが担当することになり、監督など一部スタッフが変わっている。『真・女神転生 デビルチルドレン 光の書/闇の書』が原作。
ラスト3話は『炎の書/氷の書』のアニメ化となったが、未完のまま終了した。
VHS版がリリースされたが、現在は全巻廃盤となっており、2022年以降現在、DVD版・Blu-ray版はリリースされていない。
本作終了後、テレビ東京土曜朝9時前半におけるアニメ番組枠は2006年7月1日開始の『おとぎ銃士 赤ずきん』まで中断となった。
ジン、アキラ、レナの三人は図書室の整理をしていたところ、「悪魔大全」という本を発見する。興味本位でその本に書いてある呪文を唱えると、地上の時間が止まり、ジン達はヴァルハラという世界に飛ばされてしまった。そこでジンとアキラは、デビルチルドレンとしての力に目覚める。
帝国軍の支配するヴァルハラから平和を取り戻し、元の世界に戻るため、ジンたちは時の巫女であるアミと共にバラバラになった時の鎖のかけらを探し、ヴァルハラでの冒険を始めるのだった。
レーベルは全てコロムビアミュージックエンタテインメント。
『コミックボンボン』(講談社)において、藤異秀明が漫画化。2000年8月号から2002年9月号まで連載された。単行本全5巻。『黒の書』『白の書』をベースに、ストーリーは『黒の書』に沿った形で構成されているが、ゲーム版の枠にとらわれない漫画版としての独自の内容を多く含む。基本的には刹那からの視点で、時折未来からの視点を挟んで物語が進行する。
2013年5月より全3巻にまとめられた新装版が順次刊行。第3巻には描き下ろし作品を収録している。
『コミックボンボン』2002年11月号から2004年3月号まで連載。単行本全3巻。序盤の展開・設定は一部アニメ版をベースにしているが、若干の差異がある。また、前作と比べるとややライトな作風となっている。絵柄も当初は前作よりやや簡素なものだったが、回を追うごとに精密に描かれるようになった。
「コミックボンボン9月号臨時増刊 真・女神転生デビルチルドレン 最強ファンブック」(2001年9月発行)において、冬凪れくが漫画化。
2001年頃にナツメによるアーケードゲームのキッズメダルゲーム『デビチルショット』が稼働していた[4]。
いずれもファーストスマイルエンタテインメントから発売。
アニメ1作目(伊藤奈央 in FIXの主題歌アルバムも含む)はファーストスマイルエンタテインメント、アニメ2作目と1・2作目合同のベスト版は日本コロムビアから発売。
テレビアニメの関連商品。「キャラクターズファイル」はキャラクターソングの他、短いボイスドラマも収録。「キャラクターズボーカルファイル」は各キャラクターBGMをピックアップし、ボーカルアレンジしたものを収録。いずれもファーストスマイルエンタテインメントから発売。
超力戦艦
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