川面聡大

川面 聡大 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム かわつら そうた
ラテン文字 Sota Kawatsura
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 60m, 100m, 200m
大学 中央大学
生年月日 (1989-06-19) 1989年6月19日(35歳)
出身地 東京都
身長 172cm
体重 58kg
成績
地域大会決勝 アジア選手権
100m : 3位 (2011年)
4x100mR : 優勝 (2011年)
国内大会決勝 日本選手権
100m : 3位 (2011, 2015年)
200m : 5位 (2009年)
自己ベスト
60m 6秒63 (2014年) 日本最高記録 (屋外)
100m 10秒22 (2011年)
10秒10w (2014年)
200m 20秒56 (2011年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
アジア選手権
2011 神戸 4x100mR
2013 プネー 4x100mR
2011 神戸 100m
東アジア大会
2009 香港 200m
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川面 聡大(かわつら そうた、1989年6月19日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は短距離走東京都出身。東京都立高島高等学校卒、中央大学法学部卒、ミズノトラッククラブ所属。屋外60m日本最高記録保持者。

主な経歴

高校時代、インターハイ東京都予選の100m・200mの2種目で準優勝。いずれもこの年のインターハイで二冠に輝く小林雄一に敗れた。

南関東大会では2種目とも本戦に出場できる6位に0.03秒及ばない7位に終わる。

高校卒業後は中央大学に進学。高校時代に全国大会に出場できず、スポーツ推薦での入学は難しかったが、大学側が入学の条件にした日本ジュニア選手権出場をクリアして入学することができた[1]

2年時には主要大会のファイナルの常連になるまでに成長する。

2011年5月の関東インカレ100mで山縣亮太を破り優勝した[2]。200mも2011年世界選手権のA標準となる20秒56で優勝すると、更に400mリレーも制して短距離3冠を達成し、大会最優秀選手に輝いた[3][1]。同年6月の日本選手権は100mで初の決勝進出を果たし3位、200mは予選敗退に終わった。同年7月のアジア陸上競技選手権大会の100mで3位、400mリレーで優勝した[4]。2011年世界陸上競技選手権大会の代表にも選ばれたが[5]、400mリレーの補欠として出番なしに終わった。同年10月の国民体育大会100mで10秒22の自己ベストをマークした。

2012年は大手企業への一般就職が内定していたが、内定を1年間保留してもらい、ミズノに所属してロンドンオリンピックの出場を目指した。しかし、6月の日本選手権には100mと200mのロンドンオリンピックB標準突破者として出場したが[6]、両種目で予選敗退に終わりオリンピック出場を逃した。その悔しさもあり、企業に断りを入れてミズノで陸上を続けることにした[7][8]。初出場となった9月の全日本実業団選手権では、100mは江里口匡史と0秒02差の2位、200mは3位、400mリレーは優勝、1600mリレーは4位。

2013年3月のアメリカ合宿では課題だったスタートを改善するためにデニス・ミッチェルから指導を受けた[9]。6月の日本選手権100mでは2大会ぶりの決勝に進出し5位。7月のアジア選手権は100mが準決勝失格、400mリレーは2位。9月の全日本実業団選手権100mでは前大会覇者の江里口匡史を破り初優勝、200mは前大会を上回る2位。地元東京で開催された10月の国民体育大会100mでも初優勝を果たした。

2014年6月の日本選手権100mが準決勝敗退、200mは2009年以来5大会ぶりの決勝進出を果たし8位。10月の日本記録挑戦会兼住友電工杯60mで6秒63を記録して、屋外60mの日本最高記録を29年ぶりに0秒06更新した[10]

2019年4月1日よりアスレティクス・ジャパンに所属し、競技を続ける[11]。アスレティクス・ジャパントラッククラブの指導スタッフとしての活動も行う[12]

2020年4月22日未明、東京都大田区の女性宅で女性に性的暴行をした疑いで2020年12月9日に強制性行の疑いで逮捕された。女性が10月に警察署にて相談したことで発覚に至った。「無理矢理ではありません」と容疑を否定していたが、真偽は不明だ。なお、妻帯者である。

自己ベスト

  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
60m 6秒63 (0.0) 2014年10月5日 日本の旗 伊丹市 日本最高記録
100m 10秒22 (+1.8) 2011年10月8日 日本の旗 山口市
10秒10w (+3.4) 2014年3月29日 アメリカ合衆国の旗 オースティン 追い風参考記録
200m 20秒56 (0.0) 2011年5月22日 日本の旗 東京都
室内
60m 6秒72 2015年2月8日 日本の旗 大阪市

主な成績

  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2009 東アジア大会 (en 香港の旗 香港 200m 3位 21秒43 (-1.3)
2011 アジア選手権 日本の旗 神戸 100m 3位 10秒30 (+1.8)
4x100mR 優勝 39秒18 (1走)
ユニバーシアード (en 中華人民共和国の旗 深圳 100m 準決勝 10秒43 (0.0)
4x100mR 予選 DQ (3走) オーバーゾーン (2-3走)
2013 アジア選手権 インドの旗 プネー 100m 準決勝 DQ
4x100mR 2位 39秒11 (4走)
2018 日中韓3カ国交流陸上競技大会 日本の旗 札幌 100m 4位 10秒70 (+2.3)

日本選手権

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2008 第92回 横浜市 4x100mR 準決勝 39秒81 (4走) 決勝進出[注 1]
2009 第93回 広島市 100m 準決勝 10秒35 (+1.9) 自己ベスト
200m 5位 20秒74 (+1.3)
2010 第94回 丸亀市 100m 予選 11秒04 (+1.8)
横浜市 4x100mR 予選 DQ (2走)
2011 第95回 熊谷市 100m 3位 10秒49 (-0.5)
200m 予選 21秒15 (+1.2)
2012 第96回 大阪市 100m 予選 10秒55 (+0.5)
200m 予選 20秒92 (0.0)
2013 第97回 調布市 100m 5位 10秒35 (+0.7)
2014 第98回 福島市 100m 準決勝 10秒49 (+0.8)
200m 8位 21秒12 (+0.9)
2015 第99回 新潟市 100m 3位 10秒40 (-0.9)
2016 第100回 名古屋市 100m 予選 10秒56 (-1.3)
2017 第101回 大阪市 100m 予選 10秒51 (+0.4)

その他

  • 主要大会を記載
大会 場所 種目 結果 記録 備考
高校生時代
2007 日本ジュニア選手権 大分市 200m 予選 22秒45
大学生時代
2008 関東インカレ (1部) 東京都 100m 予選 10秒86 (-0.6)
日本学生個人選手権 平塚市 100m 準決勝 DNS
日本インカレ 東京都 100m 準決勝 10秒66 (-0.2)
国民体育大会 大分市 200m 準決勝 21秒47 (+0.7)
4x100mR 予選 DQ (4走)
日本ジュニア選手権 鳥取市 100m 7位 10秒59 (+0.8)
200m 5位 21秒30 (+1.3) 自己ベスト
2009 織田記念 広島市 100m B決勝 10秒56 (+0.2)
関東インカレ (1部) 東京都 100m 4位 10秒52 (+0.4)
200m 7位 21秒26 (+0.8)
4x100mR 2位 39秒29 (2走)
日本学生個人選手権 平塚市 100m 決勝 DQ 不正スタート
日本インカレ 東京都 100m 6位 10秒50 (+1.2)
200m 8位 21秒32 (+0.4)
4x100mR 5位 39秒96 (2走)
実業団・学生対抗 平塚市 100m 3位 10秒54 (+1.1)
メドレーR 優勝 1分50秒54 (2走)
2010 織田記念 広島市 100m 5位 10秒49 (-0.1)
静岡国際 袋井市 200m 6位 21秒37 (0.0)
国際グランプリ大阪 大阪市 200m 8位 21秒24 (0.0)
関東インカレ (1部) 東京都 100m 3位 10秒60 (-0.4)
200m 5位 21秒22 (-0.5)
4x100mR 優勝 38秒54 (2走) 日本学生記録
日本学生個人選手権 平塚市 100m 2位 10秒31 (+3.7)
トワイライト・ゲームス 東京都 100m 2位 10秒56 (0.0)
4x100mR 優勝 39秒62 (4走) 大会記録
日本インカレ 東京都 100m 3位 10秒76 (-3.4)
200m 決勝 DQ レーン侵害
4x100mR 2位 39秒62 (2走)
国民体育大会 千葉市 100m 7位 10秒50 (+1.7)
4x100mR 準決勝 40秒90 (2走)
実業団・学生対抗 小田原市 100m 2位 10秒45 (+0.7)
メドレーR 優勝 1分50秒12 (1走)
2011 織田記念 広島市 100m 3位 10秒36 (+1.2)
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 4x100mR 2位 38秒94 (2走)
関東インカレ (1部) 東京都 100m 優勝 10秒50 (-2.6)
200m 優勝 20秒56 (0.0) 自己ベスト
4x100mR 優勝 39秒30 (4走)
サマー・ゲームス 東京都 100m 優勝 10秒38 (+2.0)
日本インカレ 東京都 100m 決勝 DQ 不正スタート
4x100mR 優勝 38秒85 (2走)
国民体育大会 山口市 100m 2位 10秒22 (+1.8) 自己ベスト
4x100mR 2位 39秒92 (2走)
社会人時代
2012 織田記念 広島市 100m B決勝 10秒39 (+1.2)
静岡国際 袋井市 200m 決勝 21秒26 (-0.3)
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 100m 7位 10秒34 (+2.9)
東日本実業団選手権 熊谷市 100m 2位 10秒52 (+0.3)
布勢スプリント 鳥取市 100m 3位 10秒54 (-0.2)
南部記念 札幌市 100m 8位 10秒48 (-0.1)
全日本実業団選手権 福岡市 100m 2位 10秒46 (+2.4)
200m 3位 20秒99 (-0.4)
4x100mR 優勝 39秒83 (1走)
4x400mR 4位 3分15秒29 (3走)
国民体育大会 岐阜市 100m 準決勝 10秒47 (+1.4)
4x100mR 4位 39秒95 (2走)
実業団・学生対抗 小田原市 100m 優勝 10秒48 (+0.4)
メドレーR 優勝 1分50秒17 (2走)
田島記念 山口市 100m 優勝 10秒49 (+1.2)
2013 テキサス・リレー オースティン 100m 決勝 10秒34 (+4.3)
フロリダ・リレー ゲインズビル 100m 7位 10秒41 (+2.1)
200m 決勝 DQ
織田記念 広島市 100m 5位 10秒26 (+2.7)
静岡国際 袋井市 200m 決勝 21秒21 (+2.6)
東日本実業団選手権 那珂市 100m 2位 10秒62 (-2.9)
200m 3位 21秒12 (0.0)
トワイライト・ゲームス 東京都 100m 決勝 10秒56 (+0.1)
全日本実業団選手権 熊谷市 100m 優勝 10秒24 (+1.3)
200m 2位 20秒80 (-0.2)
4x100mR 3位 39秒49 (4走)
4x400mR 3位 3分12秒90 (2走)
国民体育大会 調布市 100m 優勝 10秒41 (-1.7)
4x100mR 決勝 DQ (2走) オーバーゾーン (1-2走)
実業団・学生対抗 平塚市 100m 決勝 DQ
メドレーR 2位 1分52秒42 (2走)
エコパトラックゲームズ 袋井市 100m 優勝 10秒36 (0.0)
2014 オーストラリア選手権 ブリスベン 100m 決勝 DQ 準決勝10秒44 (+0.8)
テキサス・リレー オースティン 100m 優勝 10秒10 (+3.4)
4x100mR 3位 38秒92 (1走)
織田記念 広島市 100m B決勝 10秒36 (+1.8)
ゴールデングランプリ東京 東京都 100m 7位 10秒48 (-3.5)
東日本実業団選手権 福島市 100m 8位 23秒17 (-2.7)
200m 2位 20秒83 (+3.2)
布勢スプリント 鳥取市 100m 4位 10秒38 (+1.8)
南部記念 札幌市 100m 3位 10秒59 (-1.4)
200m 2位 21秒23 (-0.6)
トワイライト・ゲームス 東京都 100m 5位 10秒43 (+0.1)
実業団・学生対抗 小田原市 100m 3位 10秒54 (0.0)
メドレーR 優勝 1分50秒55 (2走)
日本記録挑戦会 伊丹市 60m 優勝 6秒63 (0.0) 日本最高記録
100m 決勝 29秒53 (+0.9)
全日本実業団選手権 山口市 100m 2位 10秒55 (-1.9)
200m B決勝 DNS
4x100mR 2位 39秒37 (1走)
国民体育大会 諫早市 4x100mR 優勝 39秒36 (1走)
2015 日本ジュニア室内 (OP) 大阪市 60m 優勝 6秒73
優勝 6秒72
オーストラリア選手権 ブリスベン 100m 決勝 DQ 準決勝10秒44 (+0.8)
織田記念 広島市 100m 7位 10秒51 (-0.2)
静岡国際 袋井市 200m 決勝 21秒29 (-0.5)
東日本実業団選手権 熊谷市 100m 3位 10秒52 (-2.1)
200m 4位 20秒99 (+1.0)
実業団・学生対抗 平塚市 100m 2位 10秒31 (+1.0)
メドレーR 優勝 1分49秒92 (1走) 大会記録
トワイライト・ゲームス 東京都 100m 4位 10秒43 (+1.3)
全日本実業団選手権 岐阜市 100m 2位 10秒49 (+0.5)
200m 4位 25秒66 (-0.5)
4x100mR 2位 39秒62 (1走)
国民体育大会 和歌山市 100m 8位 10秒66 (-1.1)
4x100mR 予選 DQ (2走) オーバーゾーン
2016 テキサス・リレー オースティン 100m 5位 10秒40 (+2.1)
織田記念 広島市 100m 予選 10秒76 (-1.6)
水戸招待 水戸市 100m 決勝 DNF 予選10秒52 (-2.1)
東日本実業団選手権 熊谷市 100m 6位 10秒56 (-0.6)
日本記録挑戦会 伊丹市 60m 2位 6秒72 (-0.3)
100m 4位 10秒42 (+0.5)
2017 東日本実業団選手権 秋田市 100m 4位 10秒48 (+0.4)
200m 5位 21秒78 (-2.1)
布勢スプリント 鳥取市 100m 決勝 10秒39 (+2.1)
南部記念 札幌市 100m 6位 10秒51 (+1.3)
全日本実業団選手権 大阪市 100m 準決勝 10秒53 (+0.5)
4x100mR 決勝 DQ (1走) オーバーゾーン
4x400mR 優勝 3分08秒82 (3走)
日本記録挑戦会 伊丹市 60m 優勝 6秒74 (-0.5)
100m 優勝 10秒56 (-1.5)
2018 水戸招待 水戸市 100m 予選 11秒02 (-3.5)
東日本実業団選手権 熊谷市 100m 準決勝 10秒56 (+2.1)
200m B決勝 21秒48 (+2.8)
全日本実業団選手権 大阪市 100m 予選 DQ
4x400mR 2位 3分10秒96 (3走)

脚注

出典

  1. ^ a b 陸上関東インカレで3冠、MVPに輝く ロンドン五輪目指し、100m9秒台狙う”. YOMIURI ONLINE(ChuoOnline) (2012年). 2014年11月1日閲覧。
  2. ^ 川面聡大が山縣亮太を退けてV/陸上”. 日刊スポーツ (2011年5月16日). 2013年5月13日閲覧。
  3. ^ 中大・川面が短距離3冠/陸上”. 日刊スポーツ (2011年5月22日). 2014年10月6日閲覧。
  4. ^ プロフィール”. ミズノトラッククラブ. 2017年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月13日閲覧。
  5. ^ 陸上競技部の川面 聡大さん(法学部4年)が第13回IAAF世界陸上競技選手権大会の日本代表(短距離)に選出されました”. 中央大学 (2011年7月12日). 2013年5月13日閲覧。
  6. ^ オリンピック標準突破者”. 日本陸上競技連盟 (2012年5月17日). 2014年10月6日閲覧。
  7. ^ 川面100m10秒24で優勝/陸上”. 日刊スポーツ (2013年9月23日). 2014年10月6日閲覧。
  8. ^ 陸上:川面が初優勝、渡辺は3冠…全日本実業団対抗”. 毎日新聞 (2013年9月22日). 2014年10月6日閲覧。
  9. ^ 川面が江里口破り100m優勝/国体”. 日刊スポーツ (2013年10月5日). 2014年10月6日閲覧。
  10. ^ 川面が日本最高 陸上男子60メートル”. 神戸新聞 (2014年10月5日). 2014年10月6日閲覧。
  11. ^ 川面聡大 [@souny19] (2019年4月7日). "4月1日からアスレティクス・ジャパンで競技を続けることになりました!". X(旧Twitter)より2019年6月9日閲覧
  12. ^ アスレティクス・ジャパントラッククラブ発足しました”. アスレティクス・ジャパン株式会社 (2019年4月1日). 2019年6月9日閲覧。

注釈

  1. ^ 決勝は未出場。決勝の中央大学は39秒59で2位。

外部リンク

記録
先代
有川秀之
(6秒69)
1985年
男子60m
日本最高記録保持者
(6秒63)

2014年10月5日 -
次代
(記録保持者)
先代
(38秒57)
東海大学
宮崎久末續慎吾藤本俊之、奥迫政之
2001年9月29日
男子4×100mリレー
日本学生記録保持者
(38秒54)

中央大学
畠山純、川面聡大、河合元紀、飯塚翔太

2010年5月22日 -
次代
(記録保持者)