佐々木 勝彦(ささき かつひこ[出典 2]、1944年〈昭和19年〉[3]12月24日[出典 3] - )は、日本の男性俳優、声優。
来歴
東京都[出典 1]杉並区生まれ[4]。法政大学[1][3]経営学部卒業[4]。
大学在学中、たまたま父の運転手を務めることになり、撮影所に出入りしているうちに演劇への興味を抱く。大学卒業後、文学座の養成所へ入所[4][3]。文学座研究所第8期[5]、ジャックプロダクション[9]、田中事務所を経て[1]、1988年に青年座映画放送に入団[10]。2020年からバイ・ザ・ウェイに所属[5]。声優業はフクダ&Co.に所属(業務提携)[5]。
養成所を卒業後にドラマ『安ベエの海』でデビュー[3]。そのドラマを見ていた藤本真澄からの誘いがあり、東宝の専属俳優制末期に入社。1971年『誰のために愛するか』で映画デビュー[4]。当初は「小林桂樹の後を継ぐのはお前だ」とのことで三枚目で売り出されたが、1971年に専属制が廃止されると二枚目役が増えた[11]。
1994年から声優業に進出。洋画や海外ドラマの吹き替えでは、リーアム・ニーソン、ロバート・デ・ニーロ、アレック・ボールドウィン、マーティン・シーン、ウィリアム・ハート、チョン・ドンファンなどを担当[12][3]。
共演した京田尚子からは『三国志 Three Kingdoms』の日本語吹き替え版において司馬懿役を担当した際に「本当にお上手でした」と評された[13]。
人物
祖父は佐々木孝丸[4][3]、父は千秋実[出典 2](孝丸の娘婿)。宮本信子は再従妹(宮本の父が千秋と従兄弟)。
ゴジラシリーズには、アメリカ版の吹き替えも含め6作品に出演している[3]。『ゴジラ対メガロ』(1973年)公開前に東宝でゴジラの着ぐるみを着たことがあったという[11]。父も『ゴジラの逆襲』(1955年)、祖父も『怪獣大戦争』(1965年)に出演しており、親子3代にわたりゴジラシリーズに出演を果たしている[7][3]。
特技は歌[1][2]、ギター[1][2]、野球[2]。趣味は生け花[2]、ゴルフ[2]、水泳[1][2]。
『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)でジョン・ウェインの吹き替えとしても知られる小林昭二と共演した際に、佐々木は自身も吹き替えをやりたいと話したところ、「そんなに簡単なものではない」と小林から心構えを教えられ、後に声優の仕事を務めた際に勉強になったと述べている[3]。
出演作品(俳優)
テレビドラマ
映画
Vシネマ
出演作品(声優)
※太字はメインキャラクター。
吹き替え
担当俳優
- アレック・ボールドウィン
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- ウィリアム・ハート
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- エド・ハリス
-
- サム・エリオット
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- J・T・ウォルシュ
-
- チョン・ドンファン
-
- デニス・ホッパー
-
- ブルース・デイヴィソン
-
- ベン・キングズレー
-
- マーティン・シーン
-
- リーアム・ニーソン
-
- ロバート・デ・ニーロ
-
映画(吹き替え)
ドラマ
アニメ
テレビアニメ
- 1996年
-
- 2003年
-
- 2004年
-
- 2006年
-
- 2009年
-
- 2013年
-
- 2014年
-
- 2015年
-
OVA
劇場アニメ
ゲーム
ラジオドラマ
ナレーション
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h 『日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、84頁。
- ^ a b c d e f g h 佐々木勝彦 - 日本タレント名鑑
- ^ a b c d e f g h i j k l m VSギドラコンプリーション 2020, pp. 14–15, 「キャストインタビュー 佐々木勝彦」
- ^ a b c d e f g h i j k 東宝特撮映画全史 1983, p. 530, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d “佐々木 勝彦”. フクダ&Co.. 2020年1月19日閲覧。
- ^ “佐々木勝彦 - J:COMオンデマンド for J:COM LINK”. linkvod.myjcom.jp. 2023年6月25日閲覧。
- ^ a b c ゴジラ大百科 1993, p. 120, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e f 野村宏平、冬門稔弐「12月24日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、370頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 『日本タレント名鑑'80』VIPタイムズ社、1979年、83頁。
- ^ “佐々木 勝彦”. ザテレビジョン. KADOKAWA. 2020年1月19日閲覧。
- ^ a b DVD『ゴジラ対メガロ』のコメンタリーより。
- ^ 佐々木 勝彦 - 株式会社フクダ&Co.
- ^ “「声」を追求し、究める〈卒業生・京田尚子さん〉”. アオガクプラス (2021年10月15日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b 東宝特撮映画全史 1983, p. 537, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 221, 「『ゴジラVSビオランテ』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 225, 「『ゴジラVSキングギドラ』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 173, 「『血を吸う薔薇』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “ロックダウン”. ワーナー ブラザース ジャパン. 2021年5月17日閲覧。
- ^ 「「アムステルダム」吹替版に高橋広樹、三石琴乃、田村真、佐々木勝彦、三上哲」『映画ナタリー』ナターシャ、2022年10月14日。2022年10月14日閲覧。
- ^ “ヴァレリアン 千の惑星の救世主”. ふきカエル大作戦!! (2018年3月30日). 2018年4月23日閲覧。
- ^ “波瑠「GODZILLA」日本語吹き替え版声優でヒロインに!”. 映画ニュース. 映画.com (2014年6月25日). 2017年10月5日閲覧。
- ^ “ゴジラ キング・オブ・モンスターズ”. ふきカエル大作戦!!. (2019年6月3日). https://www.fukikaeru.com/?p=11931 2019年6月28日閲覧。
- ^ “コンタクト”. スターチャンネル. 2023年7月22日閲覧。
- ^ “ザ・ディープ・ハウス”. インターフィルム公式サイト. 2023年3月21日閲覧。
- ^ “ジャックと天空の巨人”. ふきカエル大作戦 (2013年3月15日). 2017年7月22日閲覧。
- ^ “ダークナイト”. 日曜洋画劇場. 2016年7月21日閲覧。
- ^ “映画『トラウマ/鮮血の叫び 』《吹替版制作クラウドファンディング》メインキャスト役 声優決定!クラウドファンディングならでは──支援者が選んだ実力派声優が集結!”. 吹替キングダム (2023年11月6日). 2023年11月7日閲覧。
- ^ “フォールガイ -日本語吹き替え版”. 吹替キングダム (2024年8月16日). 2024年8月16日閲覧。
- ^ “ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 -日本語吹き替え版”. 吹替キングダム (2024年2月8日). 2024年2月9日閲覧。
- ^ “モービウス”. ふきカエル大作戦!! (2022年4月1日). 2022年4月2日閲覧。
- ^ “ドゥーム・パトロール”. U-NEXT. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “登場人物”. ヘチ 王座への道. NHK. 2019年12月1日閲覧。
- ^ 石原史朗(編)「「暁のヨナ」アニメ最新ニュース!」『花とゆめ』2014年21号、白泉社、2014年10月4日、2頁。
- ^ “映画『ククリレイジュ-三星堆伝奇-』公式サイト”. 2020年2月3日閲覧。
- ^ “『バイオハザード6 Special Package(スペシャルパッケージ)』“日本語ボイスパック”など収録DLCを紹介”. ファミ通.com. Gzブレイン. 2013年7月4日閲覧。
- ^ “『エルダー・スクロールズ・オンライン』日本語版キャストに藤原啓治さんや平川大輔さんを起用”. 電撃オンライン. アスキー・メディアワークス (2016年5月5日). 2016年5月5日閲覧。
出典(リンク)
参考文献
外部リンク