アンディ・ガルシア(Andy Garcia, 1956年4月12日 - )は、キューバ・ハバナ出身のアメリカ合衆国の俳優。
来歴
父親は弁護士、母親は教師[1][2]だったが、カストロ政権を逃れるため、アンディが5歳のときにアメリカ合衆国フロリダ州マイアミに移住、後に帰化した。高校時代はバスケットボールの選手であったが、肝炎を患い[3]、スポーツ選手の道は断念することになる。
フロリダ国際大学に進学して、ここから演劇に関わるようになっていく。その後はハリウッドに移り、1980年代半ばからテレビ・映画に出演し始める。1987年には映画『アンタッチャブル』に出演し、この作品で一躍注目されるようになる。
1989年には日本が舞台のハリウッド映画『ブラック・レイン』において、マイケル・ダグラス演じる刑事の相棒刑事を演じ、日本人俳優の高倉健、松田優作らと共演。日本でも、その名が知られるようになる。
1990年には『ゴッドファーザー PART III』において、主人公マイケル・コルレオーネの亡き兄ソニーの私生児であるヴィンセントを演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。
2001年に公開された『オーシャンズ11』、その続編となる『オーシャンズ12』、『オーシャンズ13』では大富豪で非情なカジノオーナーを演じている。
私生活
結合双生児として出生。兄弟はテニスボールほどの大きさで、肩にくっついているという程度であり、手術で取り除かれた。その手術痕は残っており、ガルシアはヌードシーンの撮影を拒んでいる[4]。
1982年に結婚した妻マリヴァ・ビクトリアとの間に娘3人(ドミニク、ダニエラ、アレクサンドラ)、息子1人(アンドレス・アントニオ)がいる[5]。
NBAのロサンゼルス・レイカーズのファンであり、テレビ中継でレイカーズの試合を観戦している姿が見られる。
主な出演作品
映画
テレビ
放映年 |
邦題 原題 |
役名 |
備考 |
吹き替え
|
1981 |
ヒルストリート・ブルース Hill Street Blues |
Street Kid |
第1シーズン第1話「分署番外地」 |
|
1984 |
Ernesto |
第4シーズン第20話「抗争」 |
|
1982 |
ヒッチコック劇場'86 The New Alfred Hitchcock Presents |
Alejandro |
第1話「死体解剖室の叫び」 |
有本欽隆
|
2001 |
そりゃないぜ!? フレイジャー Frasier |
Terrance |
第9シーズン第11話「Bully for Martin」 |
|
2003 |
ふたりは友達? ウィル&グレイス Will & Grace |
Milo |
第5シーズン第12話「Field of Queens」 |
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2010 |
トップ・ギア Top Gear |
本人 |
第15シーズン第4話 |
(吹き替え版なし)
|
2011 |
ザ・シンプソンズ The Simpsons |
Slick Publisher |
声の出演 第23シーズン第6話「出版会社の裏事情」
|
2016 |
ballers/ボーラーズ Ballers |
アンドレ・アレン |
計6話出演
|
2018-2019 |
3Below: Tales of Arcadia |
King Fialkov |
計7話声の出演 |
—
|
2019 |
モダン・ラブ Modern Love |
マイケル |
計2話出演 |
不明
|
2021 |
レベル 正義の反逆者 Rebel |
Julian Cruz |
計10話出演 |
不明
|
2024 |
ムーンガール&デビル・ダイナソー Moon Girl and Devil Dinosaur |
Pad-Varr |
計1話声の出演 |
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日本語吹き替え
主に担当しているのは、以下の二人である。
- 内田直哉
- 『オーシャンズ11』(ソフト版)で初担当。主に2000年代以降の出演作を吹き替えている[6][7]。
- 江原正士
- 『アンタッチャブル』(フジテレビ版)で初担当。主にデビュー初期にあたる80年代後半、90年代の代表作を担当した[8]。
- 1997年発売の『悪魔たち、天使たち』(VHS版)を最後に起用が途絶えている。
このほかにも、大塚芳忠、石塚運昇、相沢まさき、山路和弘、岩崎ひろし、安原義人なども複数回、声を当てている。
出演CM
出典
外部リンク