下大増新田(しもおおまししんでん)は、埼玉県春日部市の町丁。現行行政地名は下大増新田のみ。丁番の設定のない単独町名である。住居表示未実施地区[4]。郵便番号は344-0036[2]。
地理
埼玉県の東部地域で春日部市西部の沖積平野に位置する[5]。地区はほぼ全域が広大な氾濫平野上にあり、春日部高等技術専門校付近や地区外の西側には後背湿地が見られる[6]。東側の境を中之堀川が南北に流れる。東側で谷原新田、南側でさいたま市岩槻区大字大口、同区大字大戸、同区大字増長、同区大字大谷、西側で同区大字大野島、同区大字長宮、北側で上大増新田と隣接する。西側のさいたま市との境界線は同市の大字の飛地(大谷、大野島、大口、増長、長宮)とも絡みやや錯綜している。
全域が市街化調整区域に指定されている[7]。
地内は水田などの農地が多い農業地域で、中央部を南北に江戸期以来からある集落[8]が見られる。また病院や公共施設の立地も見られる。西部には広大な水田地帯があったが、そこに春日部夢の森公園が整備された。
歴史
もとは江戸期より存在した武蔵国埼玉郡岩槻領に属する新田村名の下大増新田であった[5]。1670年(寛文10年)に岩槻藩により開発された。村高は『元禄郷帳』、および『天保郷帳』によると無高、『旧高旧領取調帳』では43町4畝歩で石高なしであった[5]。助郷は日光街道粕壁宿に出役していた[5]。戸数は上大増新田と合わせて44軒余で、村の規模は東西8町余、南北6町余であった[5]。
存在していた小字
世帯数と人口
2024年(令和6年)1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[17]。
交通
地内に鉄道は敷設されていない。最寄り駅は地内の春日部高等技術専門校によると東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)豊春駅であるが、徒歩約40分ほどかかり徒歩圏ではない。
道路
地内に国道および主要地方道・一般県道は通っていない。
バス
- 朝日自動車杉戸営業所
- 地内に「かすかべ温泉」停留所(系統番号:KB21-KB24)が設置されている[18]。
- 春日部市コミュニティバス「春バス」
- 地区内を縦貫・巡回する路線は設定されていない。
施設
- 埼玉県立春日部高等技術専門校
- 軽自動車検査協会埼玉事務所春日部支所
- ハローワーク春日部 - 粕壁東1丁目(春日部市商工会館跡地)への移転が予定されている。
- 武里病院
- 特別養護老人ホームおおまし - 医療法人社団春明会関連施設
- 介護老人保健施設ちとせ - 医療法人社団春明会関連施設
- みくに病院 - 医療法人社団春明会関連施設
- かすかべ湯元温泉
- 春日部夢の森公園
- 香取神社
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク