ティレル・009

ティレル・009
009(マロリーパーク、2008年)
009(マロリーパーク、2008年)
カテゴリー F1
コンストラクター ティレル
デザイナー モーリス・フィリップ英語版
先代 ティレル・008
後継 ティレル・010
主要諸元
エンジン フォードコスワースDFV 2993cc V8 NA ミッドエンジン
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム チーム・ティレル
キャンディ・チーム・ティレル
ドライバー フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ
フランスの旗 ディディエ・ピローニ
イギリスの旗 ジェフ・リース
アイルランドの旗 デレック・デイリー
出走時期 1979年 - 1980年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 31
初戦 1979年アルゼンチンGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
170400
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ティレル・009(Tyrrell 009)は、ティレル1979年開幕戦から1980年第2戦まで使用したフォーミュラ1カー。デザイナーはモーリス・フィリップ英語版。最高成績は3位。

解説

ティレル初のグラウンド・エフェクト・カーとして製作。全体的なスタイルは前年のワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティが009を目にして驚いた[1]という話があるほど、ロータス・79と酷似していた。

009は7台が製作され[2]、そのうちの5台がレースに出走した[2]

1979年

前年までのスポンサー、シティバンクエルフが撤退し[1]、スポンサーがないままシーズンに突入。シーズン途中よりイタリアの家電機器メーカー、キャンディがスポンサーに付いた。ドライバーはジャン=ピエール・ジャリエディディエ・ピローニ。このほかジャリエの代理でジェフ・リースデレック・デイリーがドイツGPとオーストリアGPにスポットで、カナダGP以降はデイリーを含めた3台体制をとった。ジャリエが南アフリカGPとイギリスGP、ピローニがベルギーGPとアメリカGPでそれぞれ3位を記録するなど28ポイントを獲得した。

1980年

ニューマシン、010投入までのつなぎとして、ジャリエとレギュラードライバーに昇格したデイリーがドライブ。デイリーがアルゼンチンGPで4位入賞した。この後、南アフリカGPから010が登場した[3]ため、役目を終えた。

スペック

シャシー

キャンディカラーの009

エンジン

成績

(key)

チーム タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント 順位
1979 チーム・ティレル G ARG
アルゼンチンの旗
BRA
ブラジルの旗
RSA
南アフリカの旗
USW
アメリカ合衆国の旗
ESP
スペインの旗
BEL
ベルギーの旗
MON
モナコの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
28 5位
3 フランスの旗 ピローニ Ret 4 Ret DSQ 6 3 Ret Ret 10 9 7 Ret 10 5 3
4 フランスの旗 ジャリエ Ret Ret 3 6 5 11 Ret 5 3 Ret 6 Ret Ret
4 イギリスの旗 リース 7
4
33[4]
アイルランドの旗 デイリー 8 Ret Ret
1980 キャンディチーム・ティレル G ARG
アルゼンチンの旗
BRA
ブラジルの旗
RSA
南アフリカの旗
USW
アメリカ合衆国の旗
BEL
ベルギーの旗
MON
モナコの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
12* 6位
3 フランスの旗 ジャリエ Ret 12
4 アイルランドの旗 デイリー 4 14
  • *ティレル・010が獲得した9ポイントを含む。

脚注

  1. ^ a b 『オートスポーツ』 三栄書房、1979年3月1日号、17頁。
  2. ^ a b Tyrrell 009 race history”. OldRacingCars.com. 2012年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月19日閲覧。
  3. ^ Tyrrell 010 race history”. OldRacingCars.com. 2013年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月19日閲覧。
  4. ^ カナダGPより。

外部リンク