タトラK2Sは、スロバキアの首都・ブラチスラヴァのブラチスラヴァ市電を走る路面電車車両。1970年代から1980年代にかけて導入された2車体連接車のタトラK2を改造した車両である[1][2][3][4]。
概要・運用
ビロード離婚を経て分離したチェコやスロバキア各都市の路面電車では、財政難の影響から車両の新造が抑えられた一方、既存の車両の車体や機器の更新が積極的に行われるようになった。その1つが、ブラチスラヴァ市電に1975年から1983年に導入された2車体連接車のタトラK2を改造したK2Sである。1998年以降、以下のような改造工事がパルス・ノヴァ(Pars Nova a.s.)によって行われた[1][4][5][6]。
車体改造車は1998年から2006年、2009年(7101 - 7125、7135)にかけて26両が導入された一方、車体新造・機器流用車は2007年 - 2009年(7126 - 7134)に9両が製造されており、後者は「新造車両」扱いとなっている。そのうち車体改造車の2両については訓練車としても使用するため、運転台には運転席の隣に教員用の座席も設置されている。この改造により、K2Sの車両寿命は10 - 15年程伸びている[4][5][6]。
ギャラリー
脚注
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注釈
出典
- ^ a b c d e f g Mário, Kováč (2004). “Modernizácie bratislavských električiek typu K2”. Městská doprava (5): 8–10.
- ^ a b c d Vladimír, Beránek (2008). “Modernizace tramvají K2 pro Bratislavu pokračují”. Městská doprava (1): 25.
- ^ a b c d e Martin Černý; Jan Horník; Robert Kindl; Michal Ročňák; Martin Ročňák; Milan Šrámek (2002). Malý atlas městské dopravy 2002. Praha: Gradis Bohemia. pp. 72. ISBN 80-902791-5-5
- ^ a b c d e f “K2S”. Pars Nova a.s.. 2007年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “ČKD K2” (スロバキア語). imhd.sk.. 2013年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月1日閲覧。
- ^ a b c d e “Driver training tram”. Railway Gazette International (2010年4月2日). 2020年4月1日閲覧。
- ^ Harry Hondius (2008年9月3日). “Cegelec alive to world-wide expansion”. Railway Gazette. 2020年4月1日閲覧。