秋田中央交通株式会社(あきたちゅうおうこうつう)は、秋田県秋田市に本社を置くバス会社。秋田市をはじめ秋田県中央部を営業地域とする。1921年(大正10年)創業。軌道線として秋田中央交通線を運行していたが、軌道線廃止によりバス専業事業者となった。
元々は秋田市北部から南秋田郡にかけてを主な営業地域としていたが、秋田市交通局の路線移管を受けて秋田市内のほぼ全域に路線網を拡げた。
本社は秋田市川元山下町に所在。最寄の停留所は「中央交通本社前」。一般路線車は緑色の車体塗色を特徴とする。
1921年(大正10年)に五城目軌道として設立され、1922年から1969年までは南秋田郡五城目町の東五城目駅から八郎潟町の国鉄五城目駅(現在のJR八郎潟駅)までの軌道線として秋田中央交通線を運行していた。五城目駅は同線の開業4年後の1926年に一日市駅に、東五城目駅はその翌年に五城目駅(2代目)へ改称している。
管轄営業所[15]は、秋田市内の路線については秋田市交通局からの移管前から秋田中央交通が運行していた路線は、原則として秋田営業所の管轄。交通局から移管された路線のうち、旧交通局線系統や新屋・割山方面は臨海営業所、横森経由や牛島方面・マイクロバス路線は秋田東営業所(2011年3月31日に廃止されたため、2011年4月1日より秋田営業所)の管轄。空港リムジンは秋田営業所の管轄
秋田中央交通(特に秋田市内)の不採算路線については、廃止や移管により秋田市等が事業主体となり、子会社の秋田中央トランスポート等での委託運行への移行が進められている。
移管後秋田中央トランスポートが運行。
五城目町デマンド型乗合タクシーが運行。
旧・雄和町内を循環する路線として、秋田中央交通と秋田市(旧・雄和町)が共同運行する「ユーグル」(雄和市民センター発着)2系統があったが、2009年9月30日をもって廃止された。2009年10月1日からは「秋田市マイタウンバス南部線」として高尾ハイヤーが運行する(一部は「北部線」同様のデマンド型交通システムを採用し予約制である)。
「ユーグル」は、秋田中央交通自社導入の車両と旧雄和町から譲り受けた車両の2種類のバスを雄和車庫に配置して運行していた。管轄営業所は雄和車庫だが、基幹バスのみ秋田営業所と共管。基幹バス路線のみ秋田営業所が担当し、雄和町から譲り受けた車両は充当されない。[要説明]
運賃は、基幹バスを除き100円均一制。基幹バスは、雄和市民センター - 本田停留所は100円均一制、本田停留所 - 秋田駅は通常の路線バスと同様の距離制。両区間を通して乗車する場合は、本田停留所 - 秋田駅の乗車区間の運賃に100円を加算。
運行区間は下記を基本に、区間便が多く設定されていた。曜日により運行便が異なっていた。
なお、雄和市民センター前には空港リムジンバスも停車する。ただし構内には入らず県道上で乗降する。
いずれも廃止されている。
2022年3月26日からサービス開始で、空港リムジンバスを含む秋田中央交通の全路線と秋田市マイタウン・バスの全路線で利用できる[23]。
東日本旅客鉄道などが開発した地域連携ICカードで、交通系ICカード全国相互利用サービスにより、SuicaやSuicaと相互利用可能なICカードでの乗車も可能になる。
Suica同様、記名式と無記名式があり、記名式では小児運賃や障害者運賃にも対応する。また、一般路線や中心市街地循環バス「ぐるる」の1日乗り放題乗車券の機能も備える。なお、AkiCAのサービスに伴い、回数券が廃止されるため、代替措置として運賃の3%がポイント還元される。IC定期券やシニアアキカ(秋田市高齢者コインバス事業)にも対応している。
IC定期券のみの発売となっている[24]。
65歳以上の運転免許の自主返納者が対象。リムジンバス線、羽後交通線、定期観光バスを除く全線で利用可能。1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月がある[25]。
大人1,000円、子供500円。1日に一般路線バス(空港リムジンバス、国際教養大学線、中心市街地循環バス(ぐるる)を除く)全線が何度でも乗車可能。交通系ICカードでの購入のみだが、福祉割引は1日乗り放題乗車券(紙式)を窓口での購入となる。
大人300円。AkiCA導入後は、通常の「1日乗り放題乗車券」同様、パス乗車中にAkiCAに載せる形となるが、排他利用となるため、どちらかしか利用できない(相互利用カードを含め、複数のIC乗車カードを所有している場合は、それぞれに別の乗り放題券を載せることで利用は可能)。
回数乗車券は以下の券種が販売されていた。3000円回数券と金種別回数券を除き、1冊1000円である。空港リムジンバスでも利用可能。
交通系ICカード「AkiCA」のサービス開始に伴い、2022年3月25日で販売が停止された(利用自体は無期限)。
かつては70歳以上の秋田市民を対象に、1,000円相当分を600円(交通局廃止前は500円)で購入できる高齢者専用回数券「ふれあい乗車券」を販売していた。ただし1か月に7冊までの購入制限があった(交通局廃止前は1か月2冊まで)。購入には秋田市が発行する証明書の提示が必要であった。ただし、羽後交通担当便や共同運行している高速バス路線は対象外となっていた。
2011年10月よりワンコインバス事業を開始し、秋田市発行のワンコインバス利用証明書を乗務員に提示することで、区間に関係なく現金100円で乗車が可能となったため、同年9月をもって「ふれあい乗車券」の販売を終了した。
2018年2月現在、65歳以上で秋田市に住民票を有する者であれば、無条件でワンコインバス利用証明書の発行が可能となっている。2022年10月より、シニアアキカに移行される。
「サービスセンター」は市の行政施設の名称であり、いわゆる「バスセンター」を指す呼称ではない。
5営業所に乗合277両、貸切25両(2009年4月現在)が配置されており、自社発注車のほか日本各地からの移籍車が在籍する。メーカーは日本国内4社が揃っているが、大型路線車は日野・いすゞ製の割合が高くなっている。
一般路線車のカラーリングは緑を基調としており、1993年にマイナーチェンジした現行塗色となっている。貸切車や高速車の一部は白地に青・ピンクの斜めストライプが入ったものを1991年より採用している。また秋田東営業所には、秋田県出身の矢口高雄作の漫画『釣りキチ三平』のキャラクターをあしらった「三平バス」も在籍する(秋田東営業所廃止後は、秋田営業所に転属。2018年時点では一般塗装に変更し、シートデザインに三平デザインが残されている)。
バリアフリー車については、2000年からワンステップバスの導入が開始され、前述の三平バス(16台)や、秋田市交通局からの路線移管などもあり、大量に導入された。三平バスを含む初期の車両は、ワンステップながら車椅子向けの装備が無いため、車椅子マークは貼り付けされていない。ノンステップバスは他社より大幅に導入が遅れていたが、2010年2月に一般路線用の中型車が2台導入されたのを皮切りに、中古車両を中心に順次導入が進められている。
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