石家荘市(せっかそう-し/シージャーヂュアン-し、中国語:石家庄市、拼音: Shíjiāzhuāng、英語:Shijiazhuang)は、中華人民共和国河北省に位置する地級市。河北省の省都である。常住人口約1,078万人、都市圏人口約354万人[1]。都市圏人口で河北省最多の人口を持つ都市であり[2]、省内の経済・金融・文化の中心となっている。
石家荘市の西には太行山脈がそびえ、滹沱河が山脈を貫いて市域を東西に流れている。
新楽市には伏羲台が残り、伝説上の伏羲氏の故地である。戦国時代には中山国が形成され、平山県には中山国の都城遺跡が残り、中山王墓からは珍奇な文物が出土している。
唐代に臨済義玄が臨済寺(正定県)で臨済宗を開いた。
宋元時期に真定は元朝人と開封か鄭州の人の転居先の地方。
清代は真定府獲鹿県所属の小村に過ぎなかったが、1902年、フランスとベルギーにより京広線が敷設された際に駅が設置されると交通拠点として発展し、次第に正定から華北の拠点としての地位を奪い始めた。1925年には石門と呼ばれるようになった。1937年日本軍の占領下で華北の重要な軍事拠点となり、1947年、正式に石門市として市制が施行された。
1968年に河北省の省都となった。
8市轄区・3県級市・11県を管轄する。
この節の出典[3][4]
中国でも著名な商品集散地で、全国十大商業市場のうち、南三条商業市場と新華商業市場がある。また、著名な薬都でもあり、石家荘の製薬工業は上海市に次ぐ規模となっている。かつては紡績業も盛んであったが、衰退しており、市政府は薬都として発展させる計画である。日本向けの冷凍食品を製造している天洋食品もここにある。
下記はいずれも2010年現在の情報である。
上海便は1日2便あり、日本から訪れる際には上海またはソウル経由がよく使われていたが、中国大手LCC春秋航空による運航で2015年6月より名古屋/中部国際空港からの直行定期国際便が開設された為、利便性が高まった。 現在日本国内への定期国際便は春秋航空運航による名古屋/中部空港線のみである。
正定県に「常山戦鼓」と称する伝統的な銅鑼の演奏があり、戦鼓演奏隊が組織されている。常山は歴史上の常山郡に因む。