新潟県立高田高等学校(にいがたけんりつ たかだこうとうがっこう、英: Niigata Prefectural Takada High School)は、新潟県上越市南城町にある県立の高等学校。
概観
愛称は「高高」と書いて"こうこう"。
2008年(平成20年)まで置かれていた「県立高校学区制度」では第7学区(上越地方)に指定されていた。
高高の歴史は古く、明治7年に開学した藩校が始まりとしている。
この藩校は高田藩の藩士子弟教育を目的として設立され、のちに「脩道館」、旧制中学校と形を変えている。
国公立大学など4年制大学に通年で生徒の8割程度が進学している[1]。
また、県内や隣県への進学に留まらず首都圏の「早慶」「MARCH」、「関西」の関関同立ほか「医学部」への現役合格者も見られる[2]。
2013年(平成25年)度からは文部科学省から理数研究教育の拠点として「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されたほか[3]、2016年(平成28年)度には理数科に「メディカルコース」を新設するなど[4]、理数教育に重点を置いた学校運営となっている[5]。
県立高校では珍しく分校を設置していたが、2024年に廃止された。
エピソード
- 2006年(平成18年):屋外運動場として使用していた校地に新校舎を建設し、2007年(平成19年)1月9日から新校舎で授業を開始。
旧校舎と第2体育館は2007年(平成19年)2月から解体され、2009年3月には大体育館、同年5月には別の校地に屋外運動場を整備した。
- 校是は上杉謙信の言葉である「第一義」を定めているが[6]、体育館には「第一義」の掛け軸と上杉謙信の肖像画がそれぞれ掲揚されている。
- 1970年(昭和45年)[7]:当時の生徒会組織が発議して「校則による服装・髪型の規定」の撤廃を訴え、県はこれを受け入れ校則を削除した[8]。
- 2007年(平成19年)から2年連続で、また2018年(平成20年)には「有名進学校」が多数出場する全国高等学校クイズ選手権の全国大会に出場を果たした。
設置学科
沿革
経緯
新潟県立高田高等学校は、1866年(慶応2年)に高田藩の藩士子弟教育のために設立された藩校(後の「脩道館」)を改め公立新潟学校第四分校として開校したことが創始である。その後、何度も廃校の危機に見舞われたが、近隣地域の支えによって現在に至る。
年表
教育方針
教育目標
- 学力の向上を図り、聡明な知性を陶冶する。
- 気力と体力を鍛え、豊かな人間性や社会性を涵養する。
- 高い志と品性を培い、国際社会に貢献する人材を育成する。
校歌
作詞:秋田実、作曲:早川喜左衛門[18]
学校行事
- 入学式・始業式・新任式
- 春・秋の遠足
- 1年生高高オリエンテーションweek
- 以前は、合宿が行われていたが、近年は学校生活について様々なガイダンスが午後を使って行われる。
- 高高祭(文化祭)
- 1年は催し物、2年は食堂・食販店、3年は演劇が慣例となっている。
- 夏・冬の球技大会
- 本校では体育祭が行われないため、非常に盛り上がる。なお、冬の球技大会に3年生は参加しない。
- 全校登山(1年生必須、2,3年生希望者)
- 全校マラソン大会
- 創立記念式典
- OBによる講演会が行われる(2019年の創立記念式典では、現皇后の父である小和田恆が講演した)。
- 東京研修・ベトナム研修
- 2年次に、東京研修は3日間、ベトナム研修は5日間行われる。
- 東京研修では、企業や大学を訪問し学び、将来や進路への意識を高める。
- ベトナム研修では、現地の高校と交流を行ったり、海外で活躍する日本企業を訪問し、知見や視野を広げる。なお、例年希望者が多く、選考試験が行われる。
- 1年生スキー合宿
- 志賀高原スキー場で2泊3日の日程で行われる。2016年頃までは2年生の行事だった[19]。
- 卒業式・離退任式
- 修学旅行・体育祭は行われていない。
- 前述のとおり東京・ベトナム研修旅行や球技大会が行われている。
部活動
- 運動部 - 陸上競技、体操、水泳、バレーボール、バスケットボール、テニス、ソフトテニス、卓球、バドミントン、野球、剣道、サッカー、ラグビー、登山、弓道
- 文化部 - 地学、管弦楽、合唱、美術、書道、百人一首かるた、演劇、囲碁将棋
- 同好会 - 文芸創作、軽音楽、クッキング、生物、数学オリンピック、英語、ロボット、化学
所在地
当校
- 〒943-8515 新潟県上越市南城町3丁目5番5号
安塚分校
- 〒942-0411 新潟県上越市安塚区下方129番地
著名な出身者
政界
行政
軍関係
財界
法曹
研究者・学者
文学
芸術
- 北川フラム - アートディレクター、アートフロントギャラリー主宰
- 長野宇平治 - 建築家、日本銀行技師長
- 丸山繁雄 - ジャズボーカリスト、芸術学博士、日本大学芸術学部音楽学科講師
マスコミ
スポーツ
芸能
アクセス
※バイク通学は届出制、一部の生徒のみ。
進学先地域
同校の発表に基づき、2015年(平成27年)度から2019年(平成31年/令和元年)度までの5年度間における同校の卒業生の国公立大学合格者数(新卒に限る)を大学の所在地域別に分類し、一部を抜粋すると次の通りであった[22]。
脚注
注釈
- ^ なお、本表での「関東地方」とは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県の1都6県を指し、また「北陸地方」とは石川県・富山県・福井県の3県を、「東北地方」とは青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県の6県を、「近畿地方」とは大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県の2府4県を、「東海地方」とは愛知県・岐阜県・三重県・静岡県西部(遠江国)の3県1地域を便宜上指すものとする。必ずしも他者による分類とは一致しない。
- ^ 全例が新潟大学または新潟県立大学である。
- ^ 全例が上越教育大学または新潟県立看護大学である。
- ^ 全例が長岡技術科学大学または長岡造形大学である。
- ^ 全例が金沢大学であった。
- ^ 全例が富山大学であった。
- ^ 全例が東北大学であった。
- ^ 全例が山形大学であった。
- ^ 全例が信州大学であった。
- ^ 全例が愛知県名古屋市の名古屋大学であった。
出典
関連項目
外部リンク