斎藤 志郎(さいとう しろう、1956年8月31日[4][6][7] - )は、日本の俳優、声優。文学座所属[3]。山形県酒田市出身[2]。
来歴
少年時代は最上川の近くで育ち、泳いで遊んだり友達と大きなナマズを捕まえたりなどわんぱくな少年時代を過ごしていた[8]。
山形県立酒田工業高等学校土木科[9]、東洋大学法学部卒業[7]。
高校卒業後は上京して公務員として働く傍ら夜間に大学へ通っていたが、学生ミュージカルを観に行き誘われたオーディションで見事主役に抜擢。ところがいざ稽古が始まると主役を演じる重圧に追い詰められ、「主役を降ろしてほしい」と演出家に直談判する。しかし演出家からは「お前にしかない輝きがあるんだ」という叱咤激励の言葉を貰い、それからどう演じればいいのかひたすら悩み抜いていたときに先輩から「お前はもっと悩んでいいんだ」とアドバイスを受ける。それらの思いがけない言葉にふっと気持ちが楽になり、自分の演じる役が目の前に降りてきたという。公演は成功し、カーテンコールでは拍手が鳴りやまなかった。そのとき、自分の進む道は役者だと思ったという[8]。
大学を卒業後、地方公務員として都内の市役所の土木課で働いていたが、退職し、役者に転じる。1980年に文学座研究所入所。1985年に座員となる[3]。
人物
趣味・特技は七色のダミ声。方言は庄内弁[3]。
俳優として舞台やテレビ番組に出演するほか、声質を活かして吹き替えやアニメでも精力的に活動している[8]。
アニメでは悪役を演じることが多く、コミカルな役から威厳のある役まで演じる[2]。
上京したての頃は、庄内弁が出てしまい電話を取るのが嫌だったが、芝居では方言で演ずるとお客さんに喜んでもらえたり楽しんでもらえたりするため、「これは武器になると思った」という。同時に方言の持つ温かみに気づき、「方言を知らない人にも十分に庄内弁は伝わるんですよね。その奥に方言の持つ温かみを感じ取ってくれていると実感します」と語っている[8]。
演技をするうえではなによりも気持ちを大切にしており、「声優の仕事は、ただ声を当てれば良いというわけではありません。演じる役に気持ちを持っていくと自然に声も変わります。微妙な感情の変化が声に表れ、聴く人に感動として伝わるのだと思っています」と語っている。講師として専門学校で演技指導もしており、学生たちには「マイクにただ声を当てるのではなく、マイクの前でその役を生きろ」と演技への心構えを熱く伝えているという[8]。
知人の息子が結婚する際、演じているキャラクターの声でお祝いのメッセージを送ったところ、予想以上に喜んでもらい、あらためて人に喜びや感動を与えられる仕事ができるのは幸せなことだと実感したという。「人に喜んでもらえることが嬉しいから、稽古が苦しくても乗り越えていける」、また「役を通じて素晴らしい作品に出会えることも演じる仕事の醍醐味」だと思ったという[8]。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1998年
-
- 1999年
-
- 2002年
-
- 2003年
-
- 2004年
-
- 2005年
-
- 2006年
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- 2007年
-
- 2008年
-
- 2009年
-
- 2010年
-
- 2011年
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- 2012年
-
- 2013年
-
- 2014年
-
- 2015年
-
- 2016年
-
- 2017年
-
- 2018年
-
- 2019年
-
- 2020年
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- 2021年
-
- 2022年
-
- 2023年
-
- 2024年
-
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
ゲーム
- 2001年
-
- 2002年
-
- 2004年
-
- 2005年
-
- 2006年
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- 2007年
-
- 2008年
-
- 2009年
-
- 2010年
-
- 2011年
-
- 2012年
-
- 2013年
-
- 2014年
-
- 2015年
-
- 2016年
-
- 2017年
-
- 神式一閃 カムライトライブ(メイゲン)
- 仁王(丸目長恵)
- 2018年
-
- 2019年
-
- 2020年
-
- 2024年
-
ドラマCD
ラジオドラマ
- NHK-FM 青春アドベンチャー
- 「垂直の記憶」(2006年)
- 「ヤッさん」(2010年)
- 「アグリーガール」(2015年)
- 「シブちゃん」(2015年)
- 「クラバート」(2016年)
- NHK-FM FMシアター
- 「秋の声」(1995年)
- 「さよならバースディ」(2006年)
- ラテンアメリカの文学4「アルケミスト」(2010年)
- 怪傑コミック番組!空飛ぶラジオ でんえもん(2009年 ゲスト出演)
吹き替え
担当俳優
- ジェフリー・ジョーンズ
-
- トニー・プラナ
-
- ピーター・ストーメア
-
- アルマゲドン(レヴ・アンドロボフ)※日本テレビ版・テレビ朝日版
- 記憶の棘(クリフォード)
- ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ファイナル・ブラッド(ホルマン)
- ブラザーズ・グリム(カヴァルディ)
- マイケル・ルーカー
-
- ミューズ・ワトソン
-
- ユージン・レヴィ
-
- ルイス・ガスマン
-
- レイ・リオッタ
-
- ロビー・コルトレーン
-
映画
ドラマ
アニメ
テレビ番組
テレビドラマ
舞台
- 1981・嫉妬(1981年)※初舞台
- ショートアイズ(1981年)
- 十年目の密会(1984年、紀伊國屋ホール)
- マリウス(1984年、紀伊國屋ホール)
- リア(1986年)
- THE MERCHANT(商人)(1987年)
- ソールジャーズ・プレー(1987年)
- チェンジングルーム(1989年、紀伊國屋ホール)
- グリークス(1990年)
- チャイコフスキー殺人事件(1990年)
- KUMAGUSU-南方熊楠-(1990年)
- 痩せがまんの系譜(1992年)
- 塩祝申そう・三部作(1993年、銀座セゾン劇場)
- 恋と仮面とカーニバル(1993年、サンシャイン劇場)
- シンガー(1994年)
- 十二人の怒れる男たち(1995年)
- ヨコハマ物語(1996年、帝国劇場)
- 太陽が死んだ日(1996年)
- 寒花(1997年)
- カルメンと呼ばれた女(1997年、帝国劇場)
- THE BOYS ストーンヘンジアパートの隣人たち(1998年、紀伊國屋サザンシアター)
- 牛乳屋テヴィエ物語(1998年、東京芸術劇場)
- 恐妻侍の妻(1999年、日生劇場)
- ザ・ウィアー(堰) (2000年)
- 命燃えて(2000年)
- あげまん(2001年)
- たつのおとしご亭(2003年、文化座アトリエ)
- ミセス・サヴェッジ(2008年、吉祥寺シアター)
- ザブザブ波止場(2008年、新宿THEATER/TOPS)
- オーケストラの逆襲3(2010年、北とぴあ)
- 熱帯のアンナ(2013年)
- シェイクスピア・リーディング「マクベス」(2014年)
- ラフィングライブ旗揚げ公演「パパ、アイ・ラブ・ユー!」(2015年4月15日 - 4月20日、博品館劇場)
- トロイラスとクレシダ(2015年、世田谷パブリックセンター 他)
- バッファローの月(2016年、赤坂レッドシアター)
- 食いしん坊万歳!〜正岡子規青春狂詩曲〜(2017年、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)
- 洗い屋稼業(2017年、小劇場楽園)
- フィガロの結婚(2017年、渋谷区総合文化センター大和田 伝承ホール)
- 真実(2018年、東京芸術劇場シアターウエスト 他)
- パパ、アイ・ラブ・ユー!(2018年、三越劇場)
- スリーウインターズ(2019年)
- Out of Order(2019年、三越劇場)
- ウィット(2021年、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 他)
- キッズオペラ「ふたりのももたろう」(2023年、なかのZERO 小ホール 他)
- 春秋山伏記(火の家)(2023年、神楽坂THEGLEE)
- うみねこのなく頃に(2023年・2024年、スペース・ゼロ)[54]
ボイスオーバー
- ザ・ドキュメンタリー「熱い鼓動よ世界に響け! 〜若き和太鼓奏者達の挑戦〜」(2012年、テレビ東京)
ナレーション
- 野生の素顔〜四大陸の動物たち〜(WOWOWドキュメンタリー)
短編映画
- 短編オムニバス映画 GEMNIBUS vol.1『ファーストライン』(2024年[55])
CM
パチスロ
その他のコンテンツ
脚注
シリーズ一覧
- ^ 第1期(2006年)、第2期『The Second Barrage』(2006年)
- ^ 第1期(2011年 - 2012年)、第3期(2018年)
- ^ 第1シリーズ(2012年 - 2013年)、第2シリーズ(2013年 - 2014年)、第3シリーズ(2020年 - 2021年)
- ^ 第1期(2013年)、第2期『インサイト』(2015年)
- ^ 第1期(2015年)、第2期『風塵乱舞』(2016年)
- ^ 第1期(2018年)、第2期『NOMAD メガロボクス2』(2021年)[20]
- ^ 『ドラゴンボールヒーローズ』、『ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッションX』、『スーパードラゴンボールヒーローズ』
出典
外部リンク