小松原 美里(こまつばら みさと、1992年〈平成4年〉7月28日 - )は、日本、東京都出生、岡山県出身、女性フィギュアスケート選手(アイスダンス)。パートナーは夫のティム・コレト(日本帰化後の名は小松原 尊)、アンドレア・ファッブリ、水谷心、辻馨。アンドレア・ファッブリとカップルを組んでいた時は、イタリア所属で競技していた(他のパートナーとは日本所属)。2015年ババリアンオープン優勝。マネジメント会社はAlmost Japanese。
経歴
岡山学芸館高等学校卒業。法政大学通信教育課程中退[1][2]。
2009-2010シーズン、水谷心とカップルを組み、全日本ジュニア選手権で初優勝する。2010-11シーズン、全日本ジュニア選手権で2連覇し、世界ジュニア選手権の出場が決定した。日本人アイスダンスカップルの世界ジュニア選手権への派遣は、12年ぶりである。2011-2012シーズン、辻馨とカップルを組み直して挑んだ全日本ジュニア選手権で3連覇を果たす。
2014-2015シーズンより、アンドレア・ファッブリとのカップルでイタリア代表として国際大会に出場。サンタクロース杯では3位に入賞し、国際大会ではじめて表彰台に立った。イタリア選手権でも日本人初となる銅メダルを獲得した。欧州選手権ではSDのリフトで転倒があり、FDへの進出にはならなかった。ババリアンオープンではシニアの国際大会初優勝。
2015-2016シーズンでは、初戦ロンバルディア杯で銅メダル。サンタクロース杯、ISUチャレンジャーシリーズのアイスチャレンジ共に銀メダルを獲得。CSで初めてのメダル獲得である。世界選手権のミニマムポイントSD、FD共に獲得。イタリア選手権では日本人初2度目の銅メダル獲得。欧州選手権では、0.61ポイント差でFDへの進出にはならなかった。
2016年4月、ファッブリとのカップルを解消した[3]。5月、アメリカ人のティム・コレトとのカップルを結成。4シーズンぶりに日本に所属を戻し競技をおこなう。
2017-2018シーズン終了後、コーチをマリー=フランス・デュブレイユ、パトリス・ローゾン、ロマン・アグノエルに変更し、カナダ・モントリオールに練習拠点を移した[4]。
2018-19シーズンでは、チャレンジャーシリーズのアジアンオープントロフィー銅メダル。続く、同シリーズ戦、USインターナショナルクラシックでも銅メダルを獲得。グランプリシリーズは、ロシア開催のロステレコムカップ、日本開催のNHK杯に出場。グランプリシリーズ二戦出場は初。全日本選手権では、初優勝を果たし、四大陸選手権と世界選手権代表に選出される。自国開催の世界選手権では、0.1ポイント以下の差でFD進出にならなかった。シーズン最終戦の世界国別対抗戦では、宇野昌磨、田中刑事、紀平梨花、坂本花織、三浦璃来、市橋翔哉、ティムコレトと出場。小松原は、日本チームのキャプテンを務め、銀メダルを獲得した。
2019-20シーズンでは、夏の練習中に相次いだ脳震盪、頭部外傷、外傷性頸部症候群によりリハビリテーションをしていたため、予定していたチャレンジャーシリーズのオータムクラシックを棄権。チャレンジャーシリーズ後半のアジアンオープントロフィー、グランプリシリーズのカップオブチャイナで復帰を果たすも、症状をぶり返し再度リハビリテーションの為、NHK杯を棄権した。その後、12月に行われた全日本選手権では、二連覇を果たす。
2021-22シーズン、全日本選手権を制し、オリンピック代表に選出。
2024年4月に競技引退を発表。
人物
2017年1月23日にパートナーのティム・コレトと結婚した[5]。ヴィーガンである[6]。
また、日本独立リーグ野球機構事務局長でBCリーグ・福井ワイルドラプターズ球団社長を務めた小松原鉄平は実兄。その妻で“ナックル姫”と異名を持つ女子野球選手の吉田えりは義姉に当たる[5]。美里自身も野球好きであり、フィギュアスケートを始めるまでは少年野球チームでプレーしたこともある[5]。
主な戦績
- 2010-2011シーズンまでは水谷心とのカップル(日本所属)
- 2012-2013シーズンまでは辻馨とのカップル(日本所属)
- 2014-2015シーズンからはアンドレア・ファッブリとのカップル(イタリア所属)
- 2016-2017シーズンからはティム・コレトとのカップル(日本所属)
2016-2017シーズン 以降
2015-2016シーズン まで
詳細
2011-2012 シーズン
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開催日
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大会名
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SD
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FD
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結果
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2011年12月22日 - 26日
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第80回全日本フィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(門真)
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1 33.04
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1 40.88
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1 73.92
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プログラム使用曲
受賞歴
脚注
外部リンク
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1956年 – 1999年 | |
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2000年 – | |
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※ 開催年は年度 1956-65年度は翌年3-4月、1966-81年度は同年11-12月、1982-96年度は翌年1月、1997年度以降は同年12月に開催された。
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