十日町市(とおかまちし)は、新潟県南部(中越地方)にある市。
世界最大級の野外アート展として知られる大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレの開催地である。
地理
市中央を日本一長い河川である信濃川が流れ、十日町盆地とともに雄大な河岸段丘が形成されている。市の南部には日本三大渓谷に数えられ、上信越高原国立公園の一部である清津峡、西部には日本三大薬湯のひとつ松之山温泉がある。
日本有数の豪雪地帯として知られていて、多い年には市街地でも2m~3mの積雪となり、特別豪雪地帯に指定されている。魚沼産コシヒカリの産地として、全域で稲作が広く行われている。
盆地
山
河川
信濃川の宮中取水ダムは過去70年間、首都圏の鉄道の動力源であったが、そのために本来の信濃川の水量が激減し枯渇寸前となり「河原砂漠」とまで呼ばれるようになった。2008年、JR東日本による河川法違反(不正取水)が発覚し、同社は国により水利権を剥奪され、70年ぶりに奔流を回復した。
国立公園
県立自然公園
隣接している自治体
- 新潟県
- 長野県
気候
十日町
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雨温図(説明) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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気温(°C) |
総降水量(mm) | 出典:気象庁 |
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インペリアル換算 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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気温(°F) |
総降水量(in) |
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寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。
全国でも有数の豪雪地帯の1つとなっており、特別豪雪地帯に指定されている。年間平均降雪量は967 cm、年間最深積雪量は217 cmである。
ケッペンの気候区分では地中海性気候に分類されていたが、1936年に同気候の定義が変更され温暖湿潤気候に移行した。
山間部はこれ以上の降雪量があり、松之山では積雪量が4 mを超えることもある[2]。
十日町市(十日町地域気象観測所)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
|
14.1 (57.4)
|
16.8 (62.2)
|
22.6 (72.7)
|
30.4 (86.7)
|
32.8 (91)
|
37.1 (98.8)
|
36.1 (97)
|
37.0 (98.6)
|
35.5 (95.9)
|
32.4 (90.3)
|
25.5 (77.9)
|
20.5 (68.9)
|
37.1 (98.8)
|
平均最高気温 °C (°F)
|
3.0 (37.4)
|
3.9 (39)
|
7.7 (45.9)
|
15.3 (59.5)
|
22.1 (71.8)
|
25.3 (77.5)
|
28.6 (83.5)
|
30.2 (86.4)
|
25.8 (78.4)
|
19.7 (67.5)
|
13.1 (55.6)
|
6.2 (43.2)
|
16.8 (62.2)
|
日平均気温 °C (°F)
|
−0.1 (31.8)
|
0.1 (32.2)
|
2.8 (37)
|
8.9 (48)
|
15.9 (60.6)
|
20.1 (68.2)
|
23.8 (74.8)
|
24.9 (76.8)
|
20.7 (69.3)
|
14.4 (57.9)
|
8.1 (46.6)
|
2.5 (36.5)
|
11.8 (53.2)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
−2.9 (26.8)
|
−3.3 (26.1)
|
−1.3 (29.7)
|
3.5 (38.3)
|
10.3 (50.5)
|
15.8 (60.4)
|
20.1 (68.2)
|
20.9 (69.6)
|
16.7 (62.1)
|
10.3 (50.5)
|
4.0 (39.2)
|
−0.4 (31.3)
|
7.8 (46)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−12.1 (10.2)
|
−12.8 (9)
|
−9.2 (15.4)
|
−5.0 (23)
|
1.3 (34.3)
|
6.3 (43.3)
|
13.0 (55.4)
|
12.6 (54.7)
|
6.2 (43.2)
|
0.4 (32.7)
|
−4.7 (23.5)
|
−10.6 (12.9)
|
−12.8 (9)
|
降水量 mm (inch)
|
392.4 (15.449)
|
262.2 (10.323)
|
177.7 (6.996)
|
111.2 (4.378)
|
100.5 (3.957)
|
135.6 (5.339)
|
220.9 (8.697)
|
183.3 (7.217)
|
168.7 (6.642)
|
167.4 (6.591)
|
233.7 (9.201)
|
397.8 (15.661)
|
2,537 (99.882)
|
降雪量 cm (inch)
|
354 (139.4)
|
263 (103.5)
|
139 (54.7)
|
25 (9.8)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
7 (2.8)
|
193 (76)
|
967 (380.7)
|
平均降水日数 (≥1.0 mm)
|
25.0
|
21.1
|
19.6
|
13.8
|
11.6
|
12.4
|
15.1
|
12.3
|
13.7
|
14.9
|
18.3
|
22.9
|
200.8
|
平均月間日照時間
|
45.7
|
66.6
|
109.9
|
169.1
|
205.8
|
158.1
|
148.6
|
191.9
|
137.8
|
130.1
|
100.9
|
62.9
|
1,527.5
|
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1978年-現在)[3][4]
|
歴史
十日町市を含むこの地方一帯で人類の活動が始まったのは大変古いと見られていて、河岸段丘上のあちらこちらで旧石器時代の石器類が出土している。笹山遺跡から発掘された火焔型土器・王冠型土器を含む深鉢形土器群は、5,000年ほど前の縄文時代中期に作られたものと推定され、2017年現在、新潟県では唯一の国宝であり、かつ、縄文時代の土器としては唯一の国宝である。
縄文時代
弥生時代
- 弥生時代前期末 - この頃から県内に弥生文化が伝播し、水稲の栽培が始まる。
飛鳥時代
- 702年 - 越中国から頸城・古志・魚沼・蒲原四郡を割き、越後国に所属させる。
- この頃、犬伏の松苧神社が創建されたという伝承がある。
平安時代
- 927年 -『延喜式』の越後七郡の中に魚沼郡が見える。
- 937年 -『和名類聚抄』の魚沼郡の中に賀彌・那珂・苅上・千屋の四郷が記載される。このうち那珂郷が旧十日町市域にあたると考えられている。なお、松代・松之山地域は頸城郡に属し、頸城郡十郷のうちの五公郷内に入っていたと考えられている。
鎌倉時代
室町時代
江戸時代
明治期
大正期
- 1915年4月 - 十日町図書館開設。
- 1921年4月 - 十日町自動車乗合会社が発足し営業を開始。
昭和・戦前戦中期
昭和・戦後期
平成期
行政区域の変遷
人口
|
十日町市と全国の年齢別人口分布(2005年)
|
十日町市の年齢・男女別人口分布(2005年)
|
■紫色 ― 十日町市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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十日町市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
|
85,365人
|
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1975年(昭和50年)
|
81,746人
|
|
1980年(昭和55年)
|
78,791人
|
|
1985年(昭和60年)
|
74,620人
|
|
1990年(平成2年)
|
70,938人
|
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1995年(平成7年)
|
67,962人
|
|
2000年(平成12年)
|
65,033人
|
|
2005年(平成17年)
|
62,058人
|
|
2010年(平成22年)
|
58,911人
|
|
2015年(平成27年)
|
54,917人
|
|
2020年(令和2年)
|
49,820人
|
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総務省統計局 国勢調査より
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行政
市長(2005年4月の合併以降)
代 |
氏名 |
就任日 |
退任日 |
備考
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職務執行者 |
山本茂穂 |
2005年4月1日 |
2005年5月1日 |
旧・中里村長
|
初代 |
田口直人 |
2005年5月1日 |
2009年4月30日 |
旧・川西町長
|
2代 |
関口芳史 |
2009年5月1日 |
現職 |
旧・三条市収入役、十日町市助役
|
- 市庁舎
所轄警察署
所轄消防署
国の機関
司法
議会
十日市市議会
会派名
|
議員数
|
礎
|
5
|
自由の風
|
5
|
だいち
|
4
|
三矢会
|
3
|
日本共産党十日町市議団
|
3
|
さくら
|
3
|
無会派
|
1
|
新潟県議会
- 定数:2人
- 選挙区:十日町市中魚沼郡選挙区
- 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
衆議院
- 選挙区:新潟6区(十日町市、糸魚川市、妙高市、上越市、中魚沼郡)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 投票日:2021年10月31日
- 当日有権者数:272,966人
- 投票率:67.79%
当落 |
候補者名 |
年齢 |
所属党派 |
新旧別 |
得票数 |
重複
|
当 |
梅谷守 |
47 |
立憲民主党 |
新 |
90,679票 |
○
|
比当 |
高鳥修一 |
61 |
自由民主党 |
前 |
90,549票 |
○
|
|
神鳥古賛 |
53 |
無所属 |
新 |
1,711票 |
|
経済
産業
- 繊維業(着物)
- 雪に囲まれる冬の副業として、麻やカラムシ(苧麻)などの繊維を撚って織物を作ることが盛んだった。江戸時代に緯糸を強く撚って布にシボを作り出す改良が加えられ、越後縮(えちごちぢみ)として武士の夏の式服に珍重され、全国各地に出荷されるようになった。
- 江戸時代末期には絹織物も行われるようになり、十日町絣(とおかまちかすり)の産地となった。また明治時代に京都の西陣から伝わった製法によって、夏用の高級着物に重宝される明石ちぢみと呼ばれる薄手の生地が作られるようになった。大正末には縮まない加工を、さらに昭和9年に防水加工を施すことで、高級夏物着尺の王座を確立し、一世を風靡した。また、夏物だけの産地から脱却するため、大正初年から秋冬物の研究を始め、大正10年に「お召」を開発し、さらに昭和5年に「意匠白生地」を考案するなど、通年生産体制へ転換を果たし、昭和10年には戦前で最高の生産高を記録した。
- 戦時中は奢侈品禁止令や織機を戦争資材に提供するなど、織物業は風前の灯となったが、戦後、十日町織物工業協同組合青年部を中心に商品開発に取り組み、色数に制約があったお召を、金糸などを使い多色化した「マジョリカお召」やPTAルックと呼ばれた堅牢度の高い「黒羽織」を開発したことにより、十日町産地は高度成長期と同期し大きな躍進を遂げた。また、昭和30年代には友禅の技術を導入して後染め織物へ進出し、昭和40年代に染めと織りの総合産地体制を築きあげた。そして昭和51年には、十日町産地の生産高は581億円という最高額を記録した。その後は、消費者の着物離れに歯止めがかからず、需要が減少している。
- 農業(米・野菜・肉)
- 魚沼コシヒカリの大産地。川沿いに大きな水田が広がり、中山間地には棚田が点在する。近年、十日町産魚沼コシヒカリの米粉を使った米粉パンなど商品開発も盛ん。
- 山うど・ぜんまい・木の芽(あけびの芽)・たらの芽など山菜も豊富で、アスパラガス・カルビタトマト(中玉トマト)・丸なす(梵天丸)・ユリの生産地でもある。また、えのきたけ、なめこの栽培や妻有(つまり)ポーク(豚肉)の生産も有名。
- ソフトウェア産業
- 新潟県内有数のソフトハウス集積地で、人口当りの技術者数は県内トップである。十日町市はソフトウェア産業では県内第3位の集積基地で、地域と首都圏のニアショア(near shore)開発(言葉・文化の近い近隣の国でのソフトウェア開発)の拠点地域になっている。[1]
商工会議所
農業協同組合
商店街
十日町地区
本町通り
国道117号沿いに南北に伸びる市内最大の商店街。一丁目から七丁目まで存在する。一丁目から五丁目までは歩道の上に雁木状の屋根が覆っている。十日町おおまつりの際には民謡流しが行われる。中小商店や飲食店、それに銀行などが集まるが、シャッター通り化が進んでいる。最近では、中心市街地活性化を狙い2016年に市民交流センター「分じろう」、市民活動センター「十じろう」の2つのまちなかステージが設置されたうえ、2017年には越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」が一丁目に建設された。
駅通り
十日町駅から本町通りまでを東西に繋ぐ商店街。歩道の上に雁木状の屋根が覆っている。古くからの商店が中心だが、新規出店の飲食店も増えつつある。
高田町通り
新潟県道75号十日町川西線沿いに東西に伸びる商店街。姉妹都市であるイタリアのコモ市より「コモ通り商店街」という愛称がつけられている。本町二丁目交差点から昭和町通りまでは歩道の上に雁木状の屋根が覆っている。
昭和町通り
飯山線、北越急行ほくほく線の線路の東側、本町通りの西側を南北に伸びる商店街。新潟県道327号十日町停車場線の北側には居酒屋や飲食店が集まる。
松代地区
ほくほく通り商店街
新潟県道426号石黒松代線沿いに東西に伸びる商店街。中小商店や民家が中心だが、近年はカール・ベンクスによる古民家再生や、大地の芸術祭のプロジェクトの一つであった村木薫による土壁による修景プロジェクトのおかげで沿道には趣のある建物が増えている。
商業施設
大型商業施設等
その他の主な商業施設
スーパーマーケット
ドラッグストア
ホームセンター
書店
市内に本社・事業所を置く主な企業
織物業
- きものブレイン
- 関芳
- 根茂織物
- 根茂レース
- 吉澤織物
食品
醸造業
|
ソフトウェア産業
建設業
その他
|
金融機関
姉妹都市・提携都市
海外
国内
友好姉妹都市
提携都市
そのほかの友好都市
地域
教育
育英奨学事業
高等学校
かつて存在した高等学校
中学校
- 水沢中学校
- 中里中学校
- 川西中学校
- 松代中学校
- まつのやま学園松之山中学校
かつて存在した中学校
小学校
- 西小学校
- 千手小学校
- 上野小学校
- 橘小学校
- 田沢小学校
- 貝野小学校
- 松代小学校
- まつのやま学園松之山小学校
かつて存在した小学校
特別支援学校
- 十日町市立ふれあいの丘支援学校
- 十日町市発達支援センター(愛称「おひさま」)
- 新潟県立川西高等特別支援学校
学校教育以外の施設
職業訓練
認定こども園・保育園
- 愛宕幼稚園
- 天使幼稚園
- 高山保育園
- きらきら西保育園
- 十日町幼児園
- 北越保育園
- いずみ保育園
- 新座保育園
- 白梅保育園
- 大井田保育園
- 中条保育園
- 山本愛泉保育園
|
- 慈光こども園
- 鐙島保育園
- むつみこども園
- 水沢保育園
- 森の保育園
- 水沢南部保育園
- 千手保育園
- 上野保育園
- 中里なかよし保育園
- 松代保育園
- 松之山保育園
|
施設
ホール
図書館
- 十日町情報館 - 映画『図書館戦争』ロケ地[5]
- 十日町市図書館中条分室
- 十日町市図書館下条分室
- 十日町市図書館中里分室
- 十日町市図書館吉田分室
- 十日町市図書館川治分室
- 十日町市図書館川西分室
- 十日町市図書館松之山分室
- 十日町市図書館松代分室
- 十日町市図書館水沢分室
- 十日町市図書館飛渡分室
博物館・科学館・美術館
- 市内の笹山遺跡から発掘された縄文時代の火焔型土器など深鉢形土器57点[注釈 2]が新潟県唯一の国宝に指定されている。さらに「越後縮の紡織用具及関連資料」(2098点)や「十日町の積雪期用具」(3868点)は国の重要有形民俗文化財に指定され常設展示されている。
- まつだい郷土資料館:建物は市指定文化財(建造物)
- 大棟山美術博物館:松之山の祖 村山家資料とゆかりのある坂口安吾に関する資料
- ミティラー美術館
- 星と森の詩美術館
スポーツ
十日町市はスポーツ合宿のメッカで、主に関東方面の学生を中心に毎年多くのチームが、市内のスポーツ施設と宿泊施設を利用して合宿を行っている。特に2002 FIFAワールドカップでサッカークロアチア代表がキャンプを行った「クロアチアピッチ」は、J1チームやアンダーカテゴリーの日本代表チームのキャンプ地や、なでしこリーグ戦の会場となっている。
新潟県中越地震が発生した直後には、クロアチアサッカー協会やクロアチア大使館から激励の為の書簡が送られた。このような経緯がある為、2006 FIFAワールドカップでサッカー日本代表とクロアチア代表が対戦する際、市内では両国の代表を応援しようとする機運が高まった。
また、日本全国に名前が知られている、JOC公認の合宿所「桜花レスリング道場」があり、毎年全日本女子レスリング選手が世界選手権やオリンピック出場を目指し厳しいトレーニングを行われている。
冬季はクロスカントリースキーが盛んで、全国レベルの選手を多く輩出し、最近は世界選手権やワールドカップに日本代表選手として活躍している。2014ソチ冬季オリンピックでは、十日町市出身の宮沢大志選手がクロスカントリースキー競技で、小林美貴選手、中島由貴選手の2名がバイアスロン競技で出場した。冬季国体クロスカントリースキー競技を開催したSAJ公認「吉田クロスカントリー競技場」では、全日本スキー選手権大会や全国規模の大会が開催されており、選手役員から高い評価を受けているほか、松之山体育館にもクロスカントリーコースが併設されている。
スポーツ施設
- 十日町市総合体育館
- 武道館(十日町市総合体育館併設)
- 松代総合体育館
- 川西総合体育館
- なかさとアリーナ(中里体育館)
- 松之山体育館
- 健康増進施設「ひだまりプール」
- スポーツパレス川西
- 笹山野球場
- 十日町市陸上競技場(日本陸上競技連盟第2種公認)
- 吉田クロスカントリー競技場=クロスカントリースキー場
- クロアチア・ピッチ(ベルナティオ内)= サッカー場
- 桜花レスリング道場(十日町市塩之又)
交通・通信
鉄道
十日町駅を中心に市域の南北を飯山線が、東西をほくほく線が走っている。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 北越急行
道路
一般国道
地方主要道
一般県道
道の駅
バス
路線バス
長岡・小千谷・川西方面の路線バスは主に越後交通(十日町営業所・小千谷営業所)が、松代・松之山方面の路線バスは東頸バス(本社)が、それ以外は南越後観光バス(津南営業所)が運行している。
市では「十日町市公共交通マップ」が発行されており、本節の内容も2021年4月現在の同マップに基づく。
越後交通・南越後観光バスの路線は大半の便が十日町の中心部を発着する。1日10往復以上運行されているものとしては、十日町中心部と小千谷市街地・長岡駅を結ぶ路線、および津南とを結ぶ路線が挙げられ(ただし前者は土休日を除く)、いずれも市内ではJR飯山線と並行する国道117号を主に走る。
これらのほか、十日町 - 川西 - 小千谷、湯沢 - 中里 - 森宮野原駅といった周辺の主要地と結ばれる路線、十日町中心部と鉢・後山方面などを結ぶ市域内路線(ただし後山は市域外)がある。
また、東頸バスは十日町中心部と松代・松之山地域を結ぶ路線、および同地区内の路線を運行している。
高速バス
市内発着の高速バスは、八箇峠・六日町を経由して新潟と結ばれる県内線(ときライナー)が毎日2往復している。2018年10月より運行会社が越後交通からアイ・ケーアライアンス(泉観光バスグループ)へ変更された。
市営バス
松代地域、松之山地域、下条地区、六箇地区を中心に市営バスが運行されている。また、この他に予約型乗合タクシーも運行されている。
タクシー
- 十日町タクシー
- 十交タクシー
- 明石交通
- 昭和交通
- 東部タクシー
電話
- 十日町市の市外局番は全域025であるが、松之山及び松代地区(安塚MA:市内局番が550及び559で始まる地区)とそれ以外の地区(十日町MA:市内局番が775、776及び780で始まる地区)との相互通話時へは市外局番からかける必要がある。
- 当該地域の天気予報は0257-177(柏崎市などと同じ中越エリア)である。
観光
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレは、2000年からスタートし、3年に1度開催している世界最大級の野外美術展。空家、廃校、自然の中にアート作品が多数展示し、アートを媒介にして地域の魅力を発信する試みは、新しい地域づくりのモデルとして高い評価を得ている。3年に1度の本番年以外にも、常時約200点のアート作品が恒久設置されており、近年では地域全体をひとつの大きな美術館として捉え、「大地の芸術祭の里」として、通年での観光誘客を目指している。
名所・旧跡・社寺
- 清津峡(国の名勝および天然記念物 1941年4月23日指定)
- 田代の七ツ釜(国の名勝および天然記念物 1937年6月15日指定)
- 小松原湿原
- 瀬戸渓谷
- 松代・松之山の棚田群
- 星峠の棚田、蒲生の棚田、儀明の棚田、留守原の棚田など
- 美人林
- 笹山遺跡
- 国宝火焔型土器群の出土地。市陸上競技場と野球場の造成中に出土。現在、遺跡公園として竪穴建物が復元されている。「笹山じょうもん館」で遺品整理を行っている。国宝は市博物館で常設展示。
- 松苧神社:本殿は国の重要文化財。明応6年(1497年)建立[6]。
- 神宮寺 - 坂上田村麻呂開基を伝える古刹。以下の文化財を有する。
- 神宮寺山門・観音堂:新潟県指定有形文化財(建造物)
- 木造十一面千手観音立像、木造四天王立像(伝広目天・伝毘沙門天):新潟県指定有形文化財
- 四日町神宮寺境内地及び山林:十日町市指定史跡
- 長徳寺(千手観音) - 川西地区にあり、坂上田村麻呂開基を伝える。1200年の伝統を持つという「十七夜まつり」が毎年行われる。
- 広大寺 下組新保にある曹洞宗の寺。ここを舞台にした唄「新保広大寺」が瞽女たちによって広められ、青森の「津軽じょんから節」、関東の「八木節」、その他のルーツとなった。
- 長福寺
- 来迎寺 川原町にある時宗の寺院。時宗では年送りの行事として火打ちの行事「一つ火」がある。夜、真闇の寺で燈火をともしてゆく。藤沢市の時宗総本山清浄光寺が「本山よりも来迎寺のほうが情緒がある」と紹介したほどであったが、諸事情により今は行われていない[7]。
文化財
指定者 |
種別 |
名称 |
所在地 |
所有者又は管理者
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国
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国宝
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新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器
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西本町1
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十日町市(博物館)
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〃
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重要文化財
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星名家住宅
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上野甲
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個人
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〃
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〃
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松苧神社本殿 附宮殿1基
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犬伏
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松苧神社
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〃
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重要無形民俗文化財
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越後縮の紡織用具及び関連資料
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西本町1
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十日町市(博物館)
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〃
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〃
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十日町の積雪期用具
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西本町1
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十日町市(博物館)
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〃
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名勝・天然記念物
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田代の七ツ釜
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田代
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十日町市・津南町
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〃
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〃
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清津峡
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小出
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十日町市・津南町
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〃
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登録有形文化財
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西永寺本堂
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上野甲
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西永寺
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〃
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〃
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西永寺経蔵
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上野甲
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西永寺
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〃
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〃
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西永寺鐘楼
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上野甲
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西永寺
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〃
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〃
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西永寺庫裏及び廊下
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上野甲
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西永寺
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〃
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〃
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西永寺六和亭(旧永徳寺本堂)
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上野甲
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西永寺
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〃
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〃
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星名家住宅雪穴
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上野甲
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個人
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〃
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〃
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凌雲閣松之山ホテル本館
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天水越
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凌雲閣松之山ホテル
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〃
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〃
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第二藤巻医院本館
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上野甲
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〃
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〃
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第二藤巻医院石垣
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上野甲
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新潟県
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指定文化財
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神宮寺観音堂・山門
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四日町
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神宮寺
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〃
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〃
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山水図釧雲泉筆六曲屏
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山本
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個人
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〃
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〃
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木造十一面千手観音立像
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四日町
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神宮寺
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〃
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〃
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木造四天王立像(伝広目天・伝毘沙門天)
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四日町
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神宮寺
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〃
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〃
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伊達八幡館跡出土品
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十日町市(博物館)
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神宮寺
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〃
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〃
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久保寺南遺跡出土品
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十日町市(博物館)
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十日町市(博物館)
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〃
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〃
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越後縮幡
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吉田・山谷ほか
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吉田社他6社(博物館)
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〃
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〃
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大井田城跡
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中条
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十日町市
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〃
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天然記念物
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赤谷十二社の大ケヤキ
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赤谷
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赤谷十二社
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〃
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〃
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小貫諏訪社の大スギ
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小貫
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諏訪神社
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〃
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〃
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角間のねじりスギ
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角間
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角間地区
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レジャー
温泉
体験
祭事
- 大白倉のバイトウ(1月)
- 婿投げ・墨塗り(1月) - 松之山・湯本地区。越後の奇祭と呼ばれる。
- 節季市(1月) - 農閑期に行われる民具市。チンコロ市とも。
- 十日町雪まつり(2月)日本で最初に開催された雪まつり。
- 雪原カーニバルなかさと(3月)
- 越後まつだい冬の陣(3月)
- 十日町きものまつり(5月)
- 十日町おおまつり(8月)
- 小白倉もみじ引き(9月)
特産品
メディア
- エフエムとおかまち - 78.3MHz(2006年(平成18年)開局)
- 十日町新聞 - 毎週木曜日発行(1908年(明治41年)創刊)
- 十日町タイムス - 毎月8・18・28日発行(1908年(明治41年)創刊)
- 妻有新聞 – 毎週金曜日発行(1955年(昭和30年)創刊)
- 東頸新聞 – 毎月1・15日発行
- 新潟日報十日町支局
著名な出身者
名誉市民
- 中山龍次 - 旧十日町市初代市長
- 村山浩一 - 医学博士、宮内省侍医
- 藤巻力雄 - 医師
- 児玉輝彦 - 画家
- 高橋與平 - 実業家、吉池の創業者
- 高橋幸作 - 旧中里村長
- 庭野日敬 - 宗教家、立正佼成会の開祖
- 志賀夘助 - 昆虫採集家、昆虫商
- 上村賢造 - 旧中里村長
- 上村正子 - 医師
十日町市を舞台とした作品
楽曲
- 十日町小唄 - 作詞:長井白眉、作曲:中山晋平の民謡
落語
映画
- 『北国の街』日活。舟木一夫 和泉雅子他。十日町が舞台。ただし撮影は飯山市が中心。予告編の最後に本町と高田町が交差する辺りを南から北に向けて見た風景が流れる。倉本聰脚本。
- 『しなの川』由美かおる主演。十日町が舞台。諏訪神社、その他でロケ。岡崎英生原作、上村一夫漫画の名作を野村芳太郎監督、ジェームス三木脚本 冨田勲音楽で映画化。
- 『図書館戦争』- 十日町情報館でロケが行われた
テレビドラマ
脚注
注釈
- ^ 十日町中央支店と十日町支店は同一店舗内で営業しており、実店舗は2店舗のみ
- ^ 他に土器、石器などの伴出遺物871点が国宝の附指定となっている。
- ^ 『議会制度百年史 衆議院議員名鑑』では「山口県出身」と記載。
出典
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
十日町市に関連するカテゴリがあります。
- 行政
- 観光・移住
- 計画
- その他
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中条地区 | |
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下条地区 | |
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