『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』(かめんライダージオウ ネクスト タイム ゲイツ マジェスティ)は、特撮テレビドラマ『仮面ライダージオウ』のオリジナルビデオ作品。2020年2月28日に期間限定で劇場先行上映され、同年4月22日にBD / DVDが発売[1]。
概要
『仮面ライダージオウ』のサブキャラクター・明光院ゲイツ[注釈 1] / 仮面ライダーゲイツを主人公に据えたスピンオフ作品[1]。ゲイツの新フォームのほか、新アナザーライダーも登場する[2]。また、テレビシリーズにも登場した海東大樹 / 仮面ライダーディエンド役の戸谷公人をはじめとした「2号ライダー」のレジェンドゲストも出演している[1]。
物語はテレビシリーズの後日譚にあたり、常磐ソウゴ / 仮面ライダージオウによって歴史が書き換えられた2018年の世界で普通の高校生として過ごすゲイツたちの物語が描かれる[2][3]。冒頭部分は、テレビシリーズ第1話を踏襲している[4]。
監督はテレビシリーズで最多演出を務めた諸田敏、脚本はテレビシリーズのサブライターを務めた毛利亘宏が担当する[1]。
ソフトは通常版のほか、本作品に登場するゲイツマジェスティライドウォッチが付属する初回限定版が発売される[5]。
プロレスラーの熊野準が、ゲイツとの組手シーンにゲスト出演する[6][7]。
2020年2月3日には、東京ソラマチのJ:COM Wonder Studioにてキャストトークショー&キャラクター握手会が開催され、ゲイツ役の押田岳が登壇して撮影の裏話などを披露した[8]。
2020年2月18日には、新宿バルト9にて完成披露舞台挨拶が開催され、キャストから押田や戸谷のほか、ウール役の板垣李光人、オーラ役の紺野彩夏、スウォルツ役の兼崎健太郎、照井竜 / 仮面ライダーアクセル役の木ノ本嶺浩、草加雅人 / 仮面ライダーカイザ役の村上幸平、常磐ソウゴ / 仮面ライダージオウ役の奥野壮、スタッフから諸田が登壇した[9][10]。
あらすじ
普通の高校生として暮らしていた明光院景都ことゲイツは、柔道でメダルを取るために練習に励んでいたが、大会の試合中に再起不能の怪我を負い、選手生命を絶たれてしまう。
そこへウォズと名乗る青年が現れ、ゲイツに「君を魔王を倒す救世主に導くためにやってきた。そうでないと、常磐ソウゴが最低最悪の魔王として、その名を轟かせる」と告げ、ライドウォッチとジクウドライバーを差し出す[11]。
登場人物
本作品のみ登場する人物を記載。
レジェンドライダー
いずれの仮面ライダーもソウゴたちが暮らす新たな世界に存在し、変身能力を持っている[12]。
- 『仮面ライダー555』から登場
-
- 草加 雅人 / 仮面ライダーカイザ
- 海東からの連絡で、カッシーンに襲われていたゲイツたちの前に突如現れ、戦闘に入るが、止めを刺す直前にカッシーンはソウゴを攫って逃げ出し、海東と共にオーロラカーデンに撤退する。
- 戦闘後、海東にゲイツとは「どこかで会った気がする」と、テレビシリーズのEP05・06での出来事を僅かに覚えているような発言をしている。
- 『仮面ライダーW』から登場
-
- 照井 竜() / 仮面ライダーアクセル
- 風都警察署の超常犯罪捜査課の刑事。オーラの父の知り合いという警視総監のコネによる紹介で、柔道ができなくなったゲイツと出会う。それと同時に、怪しいロボット(カッシーン)の目撃情報を追っている。
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』から登場
-
- 伊達 明() / 仮面ライダーバース
- 鯨川医院の医師で、オーラが父親に通じて頼んだことで、柔道の試合で怪我したゲイツの主治医として登場[13]。
仮面ライダーゲイツマジェスティ
明光院景都(ゲイツ)がジクウドライバーにゲイツライドウォッチとゲイツマジェスティライドウォッチを装填して変身する仮面ライダーゲイツの最強形態。カラーリングは赤・金。
変身音声は「マジェスティタイム!G3!ナイト!カイザ!ギャレン!イブキ!ガタック!ゼロノス!イクサ!ディエンド!アクセル!バース!メテオ!ビースト!バロン!マッハ!スペクター!ブレイブ!クローズ!仮面ライダーゲイツマジェスティ!」[5]。
仮面ライダージオウにおけるグランドジオウに相当し、真の救世主たる力として、変身時にG3からゲイツまでの平成レジェンドの各2号ライダー19人[注釈 2]のライドウォッチが具現化して、全身各部に装着[注釈 3]されている。
ボディに装着されているライドウォッチの天面の起動スイッチを押すことで、レジェンドライダーの専用武器の召喚や使用が可能であり[1]、劇中では仮面ライダーナイトのウイングランサーと、仮面ライダーゼロノスのゼロガッシャー ボウガンモードを使用した[12][14]。
- 必殺技
-
- マジェスティエル・サルバトーレタイムバースト[14]
- ゲイツマジェスティライドウォッチの天面の起動スイッチを押すことにより、「フィニッシュタイム!マジェスティ!」の音声で発動する。劇中では2種類の技として使用している。
- 最初は右手にライドウォッチのエネルギーを溜めてのパンチで、命中時には通常形態のゲイツの額にある情報ユニット・ゲーシグナルのマークが浮かび上がる。
- それに続き、通常形態のゲイツも含めたレジェンドの各2号ライダー19人の幻影を重ね、左足で力を収束させたキックを放つ[注釈 4]。
怪人
諸元
アナザーディエンド
|
身長 |
194.0 cm[12]
|
体重 |
88.0 kg[12]
|
- アナザーディエンド
- 仮面ライダーディエンドの能力を持つアナザーライダーで、白ウォズがアナザーディエンドウォッチで変身した姿[16]。
- ディエンドの能力で、過去の仮面ライダーが戦ってきた幹部怪人やカッシーンを召喚するほか[12]、両腕を構えてエネルギー波を放つことができる。
- カッシーン
- アークオルフェノク、スミロドン・ドーパント、恐竜グリード
- ゲイツマジェスティとの戦いで召喚される。
本作品オリジナルのアイテム
- ゲイツマジェスティライドウォッチ
- 海東大樹が持つG3からゲイツまでの各2号ライダーのライダーカード19枚が1つになって誕生したライドウォッチ。
- 形状はグランドジオウライドウォッチに酷似しており、カラーリングは赤。
- 冒頭でゲイツが夢で見たオーマジオウとの戦いでも登場している。
- アナザーディエンドウォッチ
- 白ウォズが海東大樹からディエンドの力を半分奪ったことで誕生したアナザーウォッチ[12]。
- 他のアナザーライダーのように体内に埋め込むのではなく、口から飲み込む形で起動させる。
キャスト
声の出演
友情出演
スーツアクター
脚注のない者はすべて劇場パンフレットより[16]。
スタッフ
主題歌
- 「Brand New Day」[25]
- 作詞・作曲 - 江畑兵衛 / 編曲 - TRIPLANE / 歌 - TRIPLANE
映像ソフト化
2020年4月22日発売。Blu-ray / DVDでリリース。
- 仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ 通常版(1枚組)
- 映像特典
- MAKING
- TRAILER
- DESIGN GALLERY
- POSTER GALLERY
- 音声特典(Blu-ray版のみ)
- オーディオ・コメンタリー(押田岳×戸谷公人×プロデューサー:白倉伸一郎)
- 仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ ゲイツマジェスティライドウォッチ版(1枚組・初回限定生産)
- セット内容
- 仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ(通常版と共通)
- DXゲイツマジェスティライドウォッチ
- ライナーノート
- 主題歌CD
関連作品
- 『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』
- 『ジオウ』と『仮面ライダーゼロワン』のクロスオーバー作品で、『ジオウ』の登場人物における本作品の前日譚になっている。
脚注
注釈
- ^ 本作品は「明光院景都」とクレジット。「ゲイツ」という名は、ソウゴたちが付けたあだ名となっている。
- ^ 『仮面ライダークウガ』には2号ライダーが存在しないため、計19人となっている。
- ^ 胸部:イクサ・ディエンド・ブレイブ・クローズ、右肩:G3・ナイト・カイザ、左肩:アクセル・バース・メテオ、右腕部:ギャレン・威吹鬼、左腕部:ビースト・バロン、右太腿:ゼロノス・ガタック、左太腿:スペクター・マッハ、頭部:ゲイツ。
- ^ このうち、G3、ギャレン、ディエンド、バロン、マッハは各々の専用武器を所持したままであるほか、ディエンドは『仮面ライダーディケイド』における旧型のディエンドライバーを装備している。なお、景都が柔道の試合で右足を骨折しているという設定ゆえ、最初に変身した通常形態のゲイツも「タイムバースト」を発動した時に左足でキックした後、着地をせずにスライディングしてフォローするという描写になった[15]。
出典
- ^ a b c d e f g 宇宙船167 2019, pp. 50–51, 「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」
- ^ a b “仮面ライダーゲイツマジェスティの写真解禁、Vシネにアナザーディエンド登場”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年10月12日). https://natalie.mu/eiga/news/351365 2019年12月13日閲覧。
- ^ “-ストーリー-”. Vシネクスト『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』. 2019年12月16日閲覧。
- ^ 宇宙船167 2019, pp. 52–53, 「[インタビュー]押田岳」
- ^ a b “【Blu-ray】仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ ゲイツマジェスティライドウォッチ版”. プレミアムバンダイ公式通販. 2019年12月13日閲覧。
- ^ @kumano_noahの2019年12月12日のツイート、2020年1月26日閲覧。
- ^ a b “【2020年2月28日~期間限定上映!】熊野準選手「仮面ライダージオウ」Vシネクストに出演!”. PRO WRESTLING NOAH. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “「一番お気に入りのフォームは?」「ライドウォッチ何個持ってるの?」押田岳さんがちびっ子たちと一問一答!『仮面ライダーゲイツ、マジェスティ』握手会レポート!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2020年2月3日). https://hobby.dengeki.com/event/933465/ 2020年2月5日閲覧。
- ^ “ゲイツ・押田岳、10年後も「仮面ライダー」に呼ばれたい!”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2020年2月18日). https://www.cinematoday.jp/news/N0114154 2020年2月20日閲覧。
- ^ “『仮面ライダージオウ』押田岳主演Vシネイベントにレジェンド2号ライダー登場”. マイナビニュース (マイナビ). (2020年2月19日). https://news.mynavi.jp/article/20200219-977564/ 2020年2月20日閲覧。
- ^ “ゲイツがツクヨミに恋?「ゲイツ、マジェスティ」予告編、“転校生”海東や歴代2号も”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年11月24日). https://natalie.mu/eiga/news/356669 2019年12月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 超全集 2019, pp. 3–8, 「仮面ライダージオウ ゲイツ、マジェスティ」
- ^ マガジン2020 2020, pp. 49–52, 「Vシネクスト 仮面ライダージオウ ゲイツ、マジェスティ」
- ^ a b 完全超百科 2023, p. 160
- ^ a b 読本 2019, pp. 78–80, 「ZI-O SUIT-ACTOR CROSS TALK 高岩成二×縄田雄哉×永徳」
- ^ a b c d e f パンフレット 2020
- ^ a b パンフレット 2020, 「[インタビュー]渡邊圭祐」
- ^ @yuya_nawataの2020年1月21日のツイート、2020年1月26日閲覧。
- ^ 特写 2020, p. 折込, 「特写未撮影キャラクター」
- ^ @yuya_nawataの2020年4月22日のツイート、2020年10月18日閲覧。
- ^ パンフレット 2020, 「[インタビュー]岩永洋昭」
- ^ @toei_rider_ZIOの2019年12月7日のツイート、2020年1月26日閲覧。
- ^ “『ゲイツ、マジェスティ』主題歌決定 TRIPLANEの「Brand New Day」に”. ORICON NEWS (オリコン). (2019年12月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2150527/full/ 2019年12月13日閲覧。
出典(リンク)
参考文献
- 劇場パンフレット
- 『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』パンフレット 2020年2月28日発行 / 編集・執筆:用田邦憲 / 発行所:東映ビデオ
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