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アンドロメダ座κ星; κ Andromedae
星座	アンドロメダ座
見かけの等級 (mv)	4.138
位置; 元期:J2000.0
赤経 (RA, α)	23h 40m 24.50763s
赤緯 (Dec, δ)	+44° 20′ 02.1566″
視線速度 (Rv)	-12.7 km/s
固有運動 (μ)	赤経: 80.73 ミリ秒/年; 赤緯: -18.70 ミリ秒/年
年周視差 (π)	19.37 ± 0.19ミリ秒 ; （誤差1%）
距離	168 ± 2 光年 ; （51.6 ± 0.5 パーセク）
絶対等級 (MV)	0.547
	アンドロメダ座κ星の位置（丸）
物理的性質
半径	2.29 ± 0.06 R☉
質量	2.6 ± 0.2 M☉
表面重力	6.1 G
自転速度	176 km/s
スペクトル分類	B9 IVn
光度	67.6 L☉
表面温度	11,200 K
色指数 (B-V)	-0.067
色指数 (U-B)	-0.221
金属量[Fe/H]	-0.36
年齢	3.0 +12.0; −1.0 ×107 年
他のカタログでの名称
アンドロメダ座19番星, BD+43 4522, FK5 1619, HD 222439, HIP 116805, HR 8976, SAO 53264
	■Template （■ノート ■解説） ■Project

アンドロメダ座κ星（κ Andromedae、κ And）は、アンドロメダ座にある明るい恒星である。視等級は4.1、ボートル・スケールの基準では、郊外と都市部の間なら肉眼で観察可能だが、都市部の中では難しい。年周視差は、ヒッパルコスによって精度良く測られており、それに基づく地球からの距離は、約168光年である^[2]。

特徴

アンドロメダ座κ星は、スペクトル型がB9 IVnの準巨星で、主系列星から少し進化が進んだ段階とみられる^[6]。半径は太陽の2.3倍で、176km/sの速さで高速で自転している^[3]^[5]。恒星の光球面は、11,200Kの表面温度でエネルギーを放射し、青白い色をしている^[7]。

アンドロメダ座κ星は、はと座アソシエーションの一員と考えられている^[8]。

名称

中国語

アンドロメダ座κ星b

2012年11月、若く高温の木星型惑星とみられる天体アンドロメダ座κ星bが、すばる望遠鏡での直接撮像によってアンドロメダ座κ星の周りに見つかった。この天体の質量は木星の約13倍、大きさは木星より少し大きく、画像上の離角を実際の母星からの距離に換算すると、55AUとなる^[8]。複数の波長での観測から、惑星表面の温度は1,700K、年齢はおよそ3000万年と推定される^[8]。

2013年9月に公表された分光観測に基づく別の分析では、アンドロメダ座κ星bの質量は木星の50倍、年齢は2.2億年とされた。この数値だと、伴天体は惑星ではなくL1型の褐色矮星となる^[3]。伴天体は、形成時の高温の名残で輝き、時間とともに冷却されている。その結果、年齢が古ければ、同じ明るさに至るための質量（及び初期のエネルギー供給量）は大きく推定される。温度は、2,040Kと見積もられた^[3]。

その後、2016年の干渉法に基づく分析では、視線速度、光度、扁平度からアンドロメダ座κ星の年齢を計算したところ、年齢が4700万年、伴天体の質量が木星の22倍となった^[7]。

アンドロメダ座κ星の惑星^[4]
名称（恒星に近い順）	質量	軌道長半径（天文単位）	公転周期 (日)	軌道離心率	軌道傾斜角	半径
b	13.616 +23.042 −1.047 M_J	55 ± 2	—	—	—	—

脚注

注釈

^ ^a ^b パーセクは1 ÷ 年周視差（秒）より計算、光年は1÷年周視差（秒）×3.2615638より計算
^ 出典での表記は、 $\log g[{\mbox{cgs}}]=3.78$

出典

^ ^a ^b ^c Mermilliod, J. C. (1997-09), “Homogeneous Means in the UBV System”, VizieR On-line Data Catalog: II/168, Bibcode: 1997yCat.2168....0M
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g “kap And -- Star”. SIMBAD. CDS. 2017年10月20日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e Hinkley, Sasha; et al. (2013-12), “The κ Andromedae System: New Constraints on the Companion Mass, System Age, and Further Multiplicity”, Astrophysical Journal 779 (2): 153, arXiv:1309.3372, Bibcode: 2013ApJ...779..153H, doi:10.1088/0004-637X/779/2/153
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f Bonnefoy, M.; et al. (2014-02), “Characterization of the gaseous companion κ Andromedae b. New Keck and LBTI high-contrast observations”, Astronomy & Astrophysics 562: A111, Bibcode: 2014A&A...562A.111B, doi:10.1051/0004-6361/201322119
^ ^a ^b Royer, F.; Zorec, J.; Gómez, A. E. (2007-02), “Rotational velocities of A-type stars. III. Velocity distributions”, Astronomy & Astrophysics 463 (2): 671-682, arXiv:astro-ph/0610785, Bibcode: 2007A&A...463..671R, doi:10.1051/0004-6361:20065224
^ ^a ^b Garrison, R. F.; Gray, R. O. (1994-04), “The late B-type stars: Refined MK classification, confrontation with stromgren photometry, and the effects of rotation”, Astronomical Journal 107 (4): 1556-1564, Bibcode: 1994AJ....107.1556G, doi:10.1086/116967
^ ^a ^b ^c Jones, Jeremy; et al. (201605), “The Age of the Directly Imaged Planet Host Star κ Andromedae Determined from Interferometric Observations”, Astrophysical Journal Letters 822 (1): L3, Bibcode: 2016ApJ...822L...3J, doi:10.3847/2041-8205/822/1/L3
^ ^a ^b ^c ^d Carson, J.; et al. (2013-02), “Direct Imaging Discovery of a "Super-Jupiter" around the Late B-type Star κ And”, Astrophysical Journal Letters 763 (2): L32, arXiv:1211.3744, Bibcode: 2013ApJ...763L..32C, doi:10.1088/2041-8205/763/2/L32
^ （中国語） “天文教育資訊網”. AEEA (Activities of Exhibition and Education in Astronomy) (2006年7月7日). 2017年10月20日閲覧。
^ “Astronomers Directly Image Massive Star's 'Super-Jupiter'”. NASA (2012年11月19日). 2017年10月20日閲覧。