にしおかすみこ(1974年〈昭和49年〉11月18日 - )は、日本のお笑いタレント(ピン芸人)、落語家。本名、西岡 純子(読みは同じ)。千葉県[1]出身。ワタナベエンターテインメント所属。落語家としての高座名は、春風こえむ。
来歴
芸風
女王様キャラ
女王様キャラは、にしおかが一般に認知されるきっかけとなったネタである。SMの女王様の衣装で登場。BGMはMAXIMIZORの『CAN'T UNDO THIS!!』[3](お笑いライブ等ではRHYTHM DEVICEの「ACID ROCK」など)。鞭を引っ張って「ア゛ーーーーーッ!」と絶叫した後、「にしおかぁ〜っ、すみこだよぉ〜」と自己紹介し、続いて「…ってのはどこのどいつだぁ〜い?」「お前かっ!?」もしくは「アタシだよッ!」で始まり、自分のことや身の周りの身近な人をテーマに漫談をする。当初は「欲しがり屋さんだねぇ〜」等のSMにありがちな台詞も織り交ぜていたが、ブレイク後には使わなくなった。オチが付いたところで、「満足かい? この、ブタ野郎!」で締める[4]。女王様キャラを生かした体験談ネタが中心。「総武線快速のボックスシートの話」「総武線に母と乗った時の話」等、JR総武線にまつわるネタが多い。だが、芸能人いじりのネタを披露するときもある。ネタやトークの流れで、共演者を鞭で思いきり打つことがあり、番組中に制裁役をすることもある[5]。三点倒立の姿勢から一発ギャグ(「犬神家!」「八つ墓村!」「回転ベッド!」など)を見せる[6]。なお、ボンデージの衣装はコスプレショップで、鞭は行き付けのアダルトグッズショップで購入したと語っている[7]。
この「女王様キャラ」に至るまでに、鼻毛、通りすがりのバレリーナ、巫女、シンクロ選手、忍者、花魁、エロ女、「死にたいわ」が口癖の女、電飾女、逆立ち漫談女、留守電女、ルンルン花の妖精(お花マン)、サンバを考えた[8][9]。このうちサンバネタは、ちょうど『マツケンサンバ』が流行っていた頃で、私もやってみようと思ったという[10]。
女王様キャラでないときは、気弱で腰が低く控えめな態度を取る。元々、かなり気が小さい性格からとのこと[11]。
着用しているボンデージは、長らく自前で用意した1着しか持っておらず、色落ちを気にして滅多に洗えないと、女性週刊誌『女性セブン』2007年2月1日号のインタビューで答えた。また、同じ衣装を続けて使用した後は、衣装の臭いがかなりきつくなったこともあったという[11]。2007年になってテレビの出演機会が増えた事もあり、そのインタビュー掲載直後にようやく衣装を新調できた。なお番組や舞台によっては上着を羽織って露出を抑えている[12]。
SMキャラのネタ元はレイザーラモンHG(レイザーラモン)で、HGを参考にして衣装を作った[13]。また、本格的にこれを始めるきっかけになったのは、ある私立小学校の「6年生を送る会」に呼ばれて、このSMキャラのネタをしたところ、大ウケだったことからという[10]。
女王様キャラ以後
2008年以降、『エンタの神様』(日本テレビ)のようなネタ番組以外では、特定のキャラクターを演じるのではなく素のにしおかすみことしてテレビに出演することが多くなった。2009年8月からは、春風亭小朝の指導のもと落語に挑戦。以後、着物を着ての落語スタイルでの芸を披露することがある。準決勝まで進出した2010年のR-1ぐらんぷりでも、この落語スタイルでのネタを演じていた[14]。落語を始めた背景には、トーク下手を解消したいということと、常に「消えそうな芸人ランキング」で上位にランクインしていたのを知って「さすがにこれはまずい」と思ったこと[15]、また「SMキャラではCMの仕事が入りにくい」「このキャラで芸能界を生き残るのは難しい」と思ったことからという[11]。
ブレイク前のピン芸人時代の活動内容
- 変な母親 - 漫談仕立てで、鋭い観察眼と甲高い声を生かした、早口トークで披露。
- 総武線ネタ
- ジムに現れるマッチョな男の話 - 早口すぎるとの指摘。
- モノマネ - 川原亜矢子や志村けんのモノマネで、もしも○○が、○○だったらという言い回しで始まる。
- 最近あった話 - 「最近あったことなんだけど、喋っていいかなぁ?」という言葉とともに始まる漫談。
- (※自著『化けの皮』の『キャラ』の章(37-44ページ)などより)
人物
- 身長163cm。
- 足のサイズ24.5cm。
- 血液型はA型。
- 大学時代は仕事があまり無かったことなどもあり、「真面目に出席して、真面目に授業を受け、レポートも提出していた」と語る一方、「あるスポーツ系のサークル(当時約100名在籍)に入部していたが、暗くて変な奴という印象を与えていたのか、このサークルで親しくなった人は一人もいませんでした」とのこと[16]。
- 一歳年上のダウン症の姉がいる[17][18]。コロナ禍をきっかけに千葉の実家に戻った際、母親の認知症が発覚し、東京の自宅を引き払って介護に追われる生活となる。以降は自身の介護体験等を語る活動が多くなっている[19][20][21][22]。
特技
特技は三点倒立の他に料理、ダンス、陸上、水泳、潜水などで、英検2級に合格している。
潜水に至っては、2017年の日本代表世界大会にも出場しており、88mの潜水記録を保持している。
- 料理
- 調理師免許を所有しており料理の知識もあるため、『嗚呼!花の料理人』(読売テレビ)や『愛のエプロン』(テレビ朝日)などの料理番組にも出演している。過去にダンス活動をしたことがあり、出演番組中で披露することもある。これを活かして、東京・新宿の居酒屋でアルバイトしていた時もあった[23]。またベジタブル・カービングも特技としており、Instagramでその腕前を披露している[24]。
- 水泳
- 中学時代は陸上部、高校時代は水泳部に所属し、千葉県大会平泳ぎで優勝したこともある。芸人になって以降は1990年代の『ドキッ!丸ごと水着!女だらけの水泳大会』(フジテレビ)に数回出場していた。また競泳水着には一家言あり、『未来創造堂』(日本テレビ)で競泳水着へのこだわりを披露している[25]。
- マラソン
- 2008年2月9日の『エンタの神様』で、同年2月17日に行われる2008東京マラソンに出場するとネタの中で話した。出場直前に練習で膝を痛めたが強行出場して4時間45分35秒で完走した。当日は"女王様"スタイルを封印して長髪をポニーテールにした。2012年10月21日のアクアラインマラソンで自己最短の3時間55分を記録[26]し、2013年に韓国の「慶州さくらマラソン」で3時間36分42秒、2014年の「篠山ABCマラソン」で3時間31分17秒、10月26日に「サンスポ軽井沢リゾートマラソン」ハーフマラソンで自己ベストを2分更新して1時間36分08秒で5位に入賞、 2016年3月13日「第33回藍のまち羽生さわやかマラソン」でハーフマラソン女子40代の部1時間31分27秒で優勝、2016年9月25日「北緯40°秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン(第26回)」で女子の部 10時間15分23秒で8位に入賞、2018年1月28日、第66回勝田マラソンで3時間05分35秒の自己ベストを記録した。
- フリーダイビング
- 2007年2月4日開催の フリーダイビングの大会BIG BLUE Indoor Cup(静岡)ダイナミック・アプネア・ウィザウト・フィン女子の部において潜水記録88mを達成し世界大会AIDA Individual Indoor World Championship 2007(スロベニア)に日本代表選手の一人として出場、この大会の模様は2007年8月20日の『Qさま!! 芸能人潜水選手権完結編〜世界選手権に出場してきましたSP!〜』にて放送された。2008年に第9回ベストスイマー賞を受賞した他、同年の24時間テレビ31(日本テレビ)における「津軽海峡縦断リレー」メンバーにも選ばれた。
出演
現在のレギュラー、準レギュラー
過去のレギュラー、準レギュラー
テレビドラマ
テレビショッピング
2011年 - 2015年 ほか(ORICON NEWS TV出演情報)
アニメ
映画
インターネット番組
CM
舞台
- 表参道ベースメントシアター『優しい6つの夜のために』(2010年8月19日 - 22日全7公演、表参道GROUND)
DVD
書籍
ウェブ写真集
- 「インターネット篠山紀信 S BOOK にしおかすみこ」(小学館、50枚)
脚注
関連項目
- ピン芸人
- 野沢直子
- 青木さやか - にしおかが芸名を「西岡すみこ」から「にしおかすみこ」に変えたのは、青木の提案による。なお青木は芸歴ではにしおかの2年後輩である。
- 柳原可奈子 - にしおかの以前の所属事務所である太田プロダクションに所属。にしおかとは友人関係にある。
- カイハラ
- あべこうじ - yahoo!動画にしおかすみこ(6)において、ファンであることを明かしている。
外部リンク
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★は九州事業本部、▲は関西事業本部、△は名古屋事業本部所属。 |
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