『お早うネットワーク』(おはようネットワーク)はNRN系の民放ラジオ局全国33局ネットで一部の地域を除き、月曜 - 金曜の朝7時台に放送しているラジオ番組。
概要
1968年に単独番組として開始した。1973年より、このタイトルコールを行わず、NRN系 平日朝のネットワーク ニュースゾーンとして継続しているがNRN系列局の栃木放送とRSK山陽放送はネットしていない[注 1]。
大半の放送局は『生島ヒロシのおはよう一直線』『話題のアンテナ 日本全国8時です』(TBSラジオ)をネット受けしている。一部の局は『おはよう寺ちゃんニュース最前線』(文化放送)をネットする局があり、この時間のネットワークニュースを全系列キー局から受けている局もある。
放送形態
制作パターン
- 2018年4月の改編以降、放送形態が3つ存在している(いわゆる企画ネット番組)。以下におけるこのパターン分けは公式なものではなく、当頁における分類上によるものである。
- Aパターン…月 - 金曜 7:10 - 7:25の15分間、ニッポン放送制作の同時ネット生放送『お早う! ニュースネットワーク』を放送している地域。【CM → タイトル コール・提供アナウンスメント → CM → 本編 → CM → 提供アナウンスメント】が放送パターン。
- Bパターン…月 - 金曜まで、ニッポン放送制作・裏送りの5分番組『情報宝島』を放送する地域。【タイトル コール・提供アナウンスメント[注 3] → 本編 → CM → 提供アナウンスメント[注 4]】が放送パターン。
- Cパターン…前述のパターンに該当する番組をネットせず、自社制作番組などの中に番組スポンサーのCMのみをニッポン放送からネットする地域。
ニッポン放送 ワイド番組時代
1972年4月7日までは平日 6:00 - 9:30のワイド番組として放送していた。番組終了にともない、番組を分割した編成に変わり、『山谷親平ショー』(7:00 - 8:00)、『高山栄ショー』(8:00 - 9:00)として分割した。
Aパターン
NRN系の民放ラジオ局 22局ネットで放送している番組で、ニッポン放送は「ニッポン放送 平日帯 朝ワイド番組」に内包している。
平日版
1968年4月、『お早うネットワーク』統一タイトルの30分番組として放送開始[1]。前半10分が、ネット各局ローカル放送で、7時10分から「今朝の焦点」。7時25分から「朝の発言」の2パターン構成だった[注 5]。
その後、キー局のニッポン放送は1973年10月1日に『山谷親平のお早ようニッポン』を開始した。当該番組を内包して、ネット各局はネットパターンが分かれて「今朝の焦点」、「朝の発言」それぞれをネットする形のパターンと自社制作でスポンサーネットするパターンに分かれたが、「今朝の焦点」「朝の発言」はセットでネットする局が多数を占めた。これ以降は「ニッポン放送のワイド番組内の1コーナー」を全国の局が同時ネットする構成となっている。
1984年11月28日、病気療養中だった山谷親平が死去した。代理パーソナリティで繋いで番組が終了した。1985年4月8日より『高嶋ひでたけのお早よう!中年探偵団』を開始した。以後は内包番組名をリニューアルとともに変更を繰り返した[注 6]。
1989年、それまで放送された「今朝の焦点」の後枠にあたるゾーンが「ひでたけの世直し研究所」に、「朝の発言」の後枠にあたるゾーンが「一声千両」を経て「石川みゆきのオジさんまるもて新聞」に変わった段階でBパターンとしての概念が誕生した。これによりさらにネットする形が分かれ、当パターンの同時ネット、Bパターンのテープネットに分かれていく。
『中年探偵団』の終了以後は、「ニュースネットワーク」の名称を引き継ぎながら番組変更ごとに改題している。2004年3月22日から森永卓郎が平日夕方放送枠から移動して開始した『森永卓郎の朝はモリタク!もりだくSUN』、『森永卓郎 朝はニッポン一番ノリ!』は「なるほど! ニュースネットワーク」のタイトルで、2007年下半期改編に、上柳昌彦が平日午前枠から移動して開始した『上柳昌彦のお早うGoodDay!』は「GoodDay! ニュースネットワーク」のタイトルで、2010年下半期改編に高嶋が6年振りに平日朝番組枠に復帰した。『高嶋ひでたけのあさラジ!』は、「やじうま ニュースネットワーク」のタイトルで放送した。ここまでは各番組のニュース解説コーナーの一つとして、メインキャスターを森永・上柳・高嶋らが務め、アシスタントがニュース読み、各番組のコメンテーターがニュース解説を担当した。ニッポン放送報道部記者を交えながら、3つ程度の解説を行った。
2018年上半期改編で、平日夕方放送枠から移動した『飯田浩司のOK! Cozy up!』 [2]を開始した事にともない、当該番組は41年振りに『お早う! ニュースネットワーク』に再び改題した[注 7]。各番組のニュース解説コーナーの一つとして、メインキャスターを飯田が務める部分は変わらないが、ニッポン放送 報道部記者の出演は原則廃止され、アシスタントは提供アナウンスメントのみとなり、内容も複数のニュースではなく、1つか2つのニュースをメインに紹介して、コメンテーターとニュースを解説する形に構成を変更した。
出演者
パーソナリティ
アシスタント
コメンテーター
日替わり専門家
- 解説するニュースによって、Aパートの番組にレギュラー出演しているコメンテーターと別の識者と電話を繋ぐ若しくはスタジオにて出演して貰う
ネット局
記述の無い局は単独番組として放送されている。
ネット局は全て「radiko」・「radikoプレミアム」で聴取可能。
変則ネット
ニッポン放送はクリスマスの12月25日が平日の場合は『ラジオ・チャリティー・ミュージックソン』編成のため[注 17]、ネット局向けの裏送りとなり、直近の生放送日に当日のニュース、コメンテーターではなく、別途前日に収録した音源、コメンテーターもテーマに沿った人物をブッキングして番組収録を行った分を放送する。2019年までは『ニッポン放送新春スペシャル(特番)』(1月1日)時と5年に1度 編成するニッポン放送の開局記念特番組編成時も当該時間帯のワイド番組が休止の場合はネットワークニュースはネット局のみ、ニッポン放送からの裏送りで事前収録で編成した[注 18]。2021年の元日は通常通りに編成したため、通常通りのネット構成にしたが飯田単独の番組とし、天皇の年頭所感をノーカットで放送した後、飯田自身が所感を語る構成とした。2024年は元日、2日が『OK! Cozy up!』未編成であったため、2019年以前同様、前年時に収録した裏送り向け音源[注 19]で編成したが、令和6年能登半島地震発生にともない、発生数時間後に地震情報担当のため、急遽出勤した新行、内田雄基ではなく、2日に通常生番組対応で出勤した熊谷実帆[注 20]が通常構成ではなくライフライン情報をメインに放送した。
土曜版
1980年代は平日版と同じタイトルで放送した。1985年4月改編で開始した『くず哲也のほいきた!土曜日一番のり』からは平日版のパーソナリティ名を変えた同名タイトルで開始した。1986年7月に開始した『山口良一のそれゆけ!土曜日行進曲』でも同様の形式を採っていた。
1989年4月に開始した、土曜朝ワイド番組『(トキちゃん・理恵の)目覚ましかぼちゃモーニング』では「我ら アドベンチャーファミリー」のタイトルで放送した。後番組『土曜だ!いい朝KOASAクン』で内包した「おはよう事件フラッシュ」迄はNRN系列局では、ニッポン放送の制作で同時ネットで放送した。
1999年7月、ニッポン放送は『お願い!DJ!克也とミッちゃんはっぴぃウィークエンド』を開始したが、当番組の開始をきっかけに同局制作の裏送りに変更した。ニッポン放送は土曜日のみ、Cパターンへ移行した。同時期にネット局は平日版と同じ放送枠で「アミューズメントワールド」を開始した。常倉と『中年探偵団』のアシスタントがパーソナリティを務めた「トキちゃんのアミューズメントワールド」の内包番組名で放送していたが、2003年に常倉が死去した。以後は冠を外して放送を継続した。冨田憲子 → 増田みのり → 垣花正 → 上柳昌彦と変遷していったが、2008年9月27日で番組終了と同時に土曜版は廃止した。
Bパターン
Bパターンの「情報宝島」(じょうほうたからじま)はNRN系の民放ラジオ局 11局ネットで放送している番組。正式な番組タイトルは『畑中秀哉の情報宝島』(はたなかひでやのじょうほうたからじま)。
概要
ニッポン放送 制作でネット局へ裏送りで放送している。番組は畑中が1人で放送原稿を読み上げるだけである。取り上げる内容は「今日は何の日」のようなもので、時事にかかわる話、ニュースの裏側の解説等、多彩かつ多岐に渡る。このゾーンはニッポン放送で月曜 - 金曜 午前7時25分から放送していた「朝の発言」、後番組「一声千両」を引き継いだもので、ニッポン放送が1989年より、当枠を自社制作枠に切り替えた際にネット局向けに開始したものである。
2009年10月頃から、毎週金曜日は「私の町のお宝情報」と銘打ち、リスナーからの投書を紹介する物となり、採用されると採用者にしか分からないノベルティ「ニッポン放送特製『宝のしましま』」を複数枚贈呈した。木曜日は「にっぽん宝探し」と題して、毎週1つの都道府県にスポットを当て、それについての観光・文化・社会について述べるコーナーがある。かつては高嶋ひでたけ、比嘉憲雄が担当した。提供アナウンスメントは2018年3月までは那須恵理子が行っていた。2018年4月より、ニッポン放送の平日帯 朝ワイド担当の女性アナウンサーに統一した。
土曜の放送は2008年9月をもって終了した。
A・Bの両方の放送は2023年10月現在、秋田放送・山形放送[注 21]・高知放送・大分放送[注 22]の4局である。ただし、Aパターンと協賛スポンサーが重複するために「情報宝島」についてはノンスポンサーの扱いで放送している。高知放送はAパターンの放送が終わった後に「情報宝島」を連続で放送する。高嶋担当の頃は同様のパターンの放送局が多かったが、比嘉に変更してからは秋田放送・高知放送に山口放送[注 23]を加えた3局のみとなった。
ネット局の動向
- 福井放送と大分放送[注 24]も以前は当番組を放送していたが、2003年から、Aパターンに変更し、同時ネットに切り替わった。
- 北陸放送は2006年4月から平日のみ、Aパターンに移行。2008年4月からは土曜日もAパターンに移行した。逆に、ラジオ沖縄は2018年10月1日を以って、Aパターンから当該パターンに変更した。
- 長年ネットしていなかったKBS京都ラジオは2013年4月より、Bパターンで開始した。
- 東北放送ではBパターンとCパターン双方への移行を繰り返している。長年に渡って当番組をネットしてきたが、『あさナビ』を放送することにともない、2014年4月からCパターンに移行した。しかし、『あさナビ』を一旦終了したことにともない、2016年3月28日からBパターンの放送へ戻した[9]。2019年4月1日より『あさナビ』のネット再開に合わせて、BパターンからCパターンに再び移行したが、『あさナビ』のネット終了により2023年10月2日より再びBパターンへ戻している。
- 山梨放送も当番組をネットして来たが、2023年秋の改編(『歌のない歌謡曲』の終了と『ラララ♪モーニング』の放送時間拡大)にともない、2023年10月2日よりBパターンからAパターンへ移行した。
出演者
- パーソナリティ
- ナレーション(提供アナウンスメント)
Aパターンと双方を放送する秋田放送・山形放送・高知放送はノンスポンサーで、新行の提供アナウンスメントはない。秋田放送は独自のオープニング・エンディングを流す。山形放送・高知放送はオープニングがなく、放送開始時間になると畑中の挨拶で番組が始まる。山形放送・高知放送はエンディング曲(DEPAPEPEの『Morning Smile』)が他のネット局よりも長めに流れる。
ネット局
内包番組が無い場合は単独番組として放送される。放送時間の早い順から記載。
Cパターン
NRN系の民放ラジオ局 5局で放送するパターンでCMのみをネットしている「企画ネット」扱いである。
概要
実施局は静岡放送、東海ラジオ、MBSラジオ、中国放送、九州朝日放送の5局である。局によって放送時間は異なるが月 - 金曜の5 - 15分間、自社制作番組を放送した。
東海ラジオ、静岡放送は自社制作番組を放送する前は平日は「情報宝島」を放送していた。土曜日は上記の5局の他、Aパターン・Bパターンの放送局も行なっていたが、2017年3月をもって土曜日の放送を終了した。
上記の通り、1999年7月 - 2008年9月27日まではニッポン放送も土曜日のみ、Cパターンで放送した。
実施局
放送時間の早い順から記載。
脚注
注釈
- ^ 重複しない放送対象地域に限れば、2023年8月現在 放送していない地域は岡山県のみ。RSKは1997年9月まではJRN単独局であった。これは香川県が放送対象地域の西日本放送(RNC)で『話題のアンテナ 日本全国8時です』(TBSラジオ)の扱い(近畿広域圏のABC、中京広域圏のCBCのCM企画ネットを含む)と同じである(RNCは土曜日のみ放送。平日は放送していない。1997年9月まではNRN単独局だった)。
- ^ スポンサーがない場合は独自に差し替える局以外はこの部分をカット。
- ^ スポンサーがない場合は「情報宝島、ニッポン放送の制作でお送りしました」というアナウンスになる場合がある。
- ^ Cパターンの九州朝日放送では「今朝の焦点」を1999年3月まで、タイトルのみの企画ネットとして使用した
- ^ 変遷は『中年探偵団」の頁参照。このうち、初代の『ひでたけの夜討ち朝駆け』についてはCパターンの中国放送が「夜うち朝がけリンリン情報」と改題の上で企画ネットとして使用した。1989年より開始した『ひでたけの世直し研究所』もパーソナリティ名を外した状態でKBCラジオが使用。
- ^ 但し、「ニュース」と言う呼称は付与されている
- ^ 夏季及び振替休暇で休演の場合は、内包先のレギュラーコメンテーターがパーソナリティの代役扱い
- ^ 飯田の夏季及び振替休暇で休演の場合は、代役扱いで本編にも出演する
- ^ 『飯田浩司のOK! Cozy up!』において別コーナーを挟み、「ココだけニュース スクープUP!」にも通しで出演した
- ^ 大阪府北部地震発生に伴い、震源地隣接自治体である枚方市在住で被災時インタビュー
- ^ 当日は、裏番組である『モーニングCROSS』(TOKYO MX)にゲスト出演のため、電話にて事前収録
- ^ 台風21号の京阪神地域被災レポート
- ^ 内包先である『OK! Cozy up!』の月曜隔週レギュラーであるが、出演日では無い前週の週末に安倍晋三内閣総理大臣辞意の報で急遽電話にて背景解説出演
- ^ 内包先である『OK! Cozy up!』の木曜隔週レギュラーであるが、2020年アメリカ合衆国大統領選挙に伴う、第1回 テレビ討論会についての解説出演
- ^ Bパターンから移行。2023年9月29日まで『情報宝島』をネット。
- ^ 独自で『ミュージックソン』を編成する、STVラジオ、青森放送、IBC岩手放送、和歌山放送、西日本放送は全時間帯編成していないので朝ワイド番組に内包か、独立枠として放送。
- ^ 『お早う!〜』以前は放送曜日が火 - 金曜の場合は前日の顔触れ、月曜の場合は前週金曜の顔触れとなるケースが多いがズラすケースが存在した
- ^ 共演者は飯田泰之
- ^ ニッポン放送においてはこのあと8:00から『あなたとハッピー!』のアシスタントとして通常通り出勤していた。
- ^ 2021年3月29日よりネット開始。
- ^ 2023年10月2日よりネット再開
- ^ 2021年4月現在はAパターンの単独放送となっている。
- ^ 2023年10月2日よりネット再開
- ^ Aパターンから移行。2018年9月まで『お早う! ニュースネットワーク』をネット。
- ^ Cパターンから移行。2023年9月29日までは「ニュースクローズアップ」として放送。
- ^ 2021年3月31日までは毎日放送のラジオ放送部門(正式な社名は「毎日放送」)で、この部門を翌4月1日付で株式会社MBSラジオが承継したことに伴って、NRNへの加盟社が毎日放送から株式会社MBSラジオへ移行。
- ^ 7:00からの単独番組として放送していた時期あり
- ^ (情報宝島を放送していなかった)土曜日の対応については不明
- ^ 『天野良春の朝からごきげん』→『おはよう松原敬生です』は「情報宝島」をネット受けしていた。
- ^ 1986年 当時は『夜討ち朝がけ・けさの焦点』のタイトルで放送
出典
- ^ ニッポン放送 2014年6、7月 TIME TABLE「THE HISTORY OF NIPPON BROADCASTING SYSTEM
- ^ 『朝の新番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」4月2日スタート』(プレスリリース)ニッポン放送、2018年3月5日。https://news.1242.com/article/138478。2018年3月5日閲覧。
- ^ cozy1242のツイート(1008592441736192000)
- ^ “高市氏、総裁選重ねて意欲 9月に政策集出版”. 産経新聞. (2021年8月17日). https://www.sankei.com/article/20210817-MXXVUH5KHZM57MSJI4WHI2CDL4/ 2021年8月17日閲覧。
- ^ “高市氏、総裁選重ねて意欲 9月に政策集出版”. 日本経済新聞. (2021年8月17日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1756X0X10C21A8000000/ 2021年8月17日閲覧。
- ^ “総裁選出馬、重ねて意欲 自民・高市氏”. 時事通信社. (2021年8月17日). https://web.archive.org/web/20210817004028/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081700300&g=pol 2021年8月17日閲覧。
- ^ “高市早苗前総務大臣、自民党総裁選への立候補に意欲示す「早く着手しなければ、大切なものを守り抜けない」”. ニッポン放送 NEWS ONLINE(ニッポン放送) (2021年8月17日). 2021年8月17日閲覧。
- ^ 2021年8月17日(火)コメンテーター有本香 (ゲスト:自由民主党 衆議院議員 高市早苗) - YouTube
- ^ TBCラジオ「2016年春の新番組」のご案内
外部リンク