藤井 厳喜(ふじい げんき、1952年〈昭和27年〉8月5日 - )は、日本の国際問題アナリスト、政治学者、評論家。
株式会社ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役、呉竹会代表幹事[1][2]。本名は藤井昇[3]。
経歴
生い立ち
東京都江戸川区西小岩出身[4]。江戸川区立北小岩小学校、江戸川区立小岩第三中学校、東京学芸大学附属高等学校[5]、1977年3月、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業。1977年から1985年までクレアモント大学大学院、ハーバード大学大学院に留学し政治学を学ぶ[6]。
1982年12月に自身のシンクタンクである株式会社ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパンを立ち上げ、近未来予測の会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行した[5][7]。アメリカ国内の情報等から情勢分析をしている[8]。
1988年から日本で言論活動を開始し、1991年10月から1992年9月まで文化放送『寺島・藤井のジャストミート』のパーソナリティー兼ニュースキャスターを務めた。また、非常勤講師として明治大学、千葉商科大学等で、政治学・国際関係論、英語などの教鞭をとっていた[9]。
1996年から「厳喜」(姓は変えず)のペンネームを使い始める。1999年、岡崎久彦、安倍晋三、西村眞悟らの協力を得て、日米保守会議を創設。2001年4月から拓殖大学政経学部、国際学部の非常勤講師に就任。「国際関係論」、「新しい世界史」を2018年3月迄担当した。
2010年5月、水島総や平沼赳夫に口説かれ、2010年7月の第22回参議院議員通常選挙において、「たちあがれ日本」の比例代表で出馬するも落選[10]。2012年12月の第46回衆議院議員総選挙では日本維新の会より比例中国ブロック単独(第7位)立候補するも落選[11]。
人物
- 詩人・俳人として『月刊日本』(K&Kプレス)に「俳諧徘徊」を連載。
- 猫好きであることを公言している。2010年7月の第22回参議院議員通常選挙、選挙中も、東京都獣医師会の推薦を受け、地域猫との共生を政策に挙げていた。公式サイトにも「ネコウヨ(猫とネトウヨをかけた造語)」と銘打たれた猫の写真をあしらったバナー画像が多数貼られており、このため選挙の公示前には東京都管理委員会に「猫のイラストを入れたTシャツをスタッフに公示前に着させないように(スタッフが揃って着ると藤井を連想させるため)」と回答されたこともある[12]。
- アメリカ合衆国の滞在時に、メキシコ人女性と知り合い結婚。夫人との間に2人の子供が居り、別居婚を続けている。
- 2010年4月、匿名掲示板2ちゃんねるにおいて33回にわたり誹謗中傷被害を受けた。7月に名誉毀損容疑で逮捕された当時23歳の大学生は「2ちゃんねるで藤井氏のことを知り、思想が右翼的で気に入らなかった」と供述した[13]。2010年10月22日、加害者に懲役1年6月執行猶予3年の判決がなされた[14]。
主張
著書
単著
- 藤井昇 名義
- 藤井厳喜 名義
共著
- 藤井昇 名義
- 『世界経済大予言 高度情報化社会の幻想』(ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ著、光文社カッパ・ブックス、1984年6月)ISBN 978-4334004187
- 『アメリカが日本に仕掛けた情報操作の罠』(ローレスン・ファイナー、リチャード・メルソン、カーティス・エヴァンス、モハメッド・アルワンとの共著、はまの出版、1986年4月)ISBN 978-4893610171
- 『最新アメリカキーワード500 「日本たたき」から「環境保護」まで英語でダイレクトにアメリカがわかる』(森田正英と共著、アルク 地球人ブックス、1989年10月)
- 『地球危機を救うグローバリズム 地球的民主主義の条件』(古沢徳明と共著、総合法令、1990年8月)ISBN 978-4893461001
- 『湾岸戦争は訴える 政治・経済そしてグローバリズム』(古沢徳明と共編著、総合法令、1991年3月)ISBN 978-4893461391
- 『実践的ワンランクアップの英会話 これでネイティブ・スピーカーも恐くない』(ジョン・W.ケーシーと共著、PHP研究所、1992年9月)ISBN 978-4569537061
- 藤井厳喜 名義
翻訳
出演番組
テレビ
- ニュース女子(DHCテレビ)- 2015年4月 - ?(地上波放送は2017年終了)
インターネット動画配信
- 真相深入り!虎ノ門ニュース(DHCテレビ) - 2017年8月2日 - ※隔週金曜レギュラー(レギュラー昇格前の2016年12月6日、12月23日、2017年1月20日、2月21日、4月28日にゲスト出演)
- 放言BARリークス〜酒と政治とおカネと女〜(DHCテレビ)
ラジオ
脚注
関連項目
外部リンク